聖書箇所 エペソ人への手紙6章18節 説教題 『御霊によって祈りなさい』 ■序論 「御霊によって祈りなさい」(エペソ6:18)が今年の教団標語である。創立70周年を迎える今年「主の証人となる」ために御霊によって祈りと宣教に励もう。
1.御言葉を信じて祈る(17節) エペソ6章では神の武具を身に着けてサタンとの信仰の戦いに臨むように勧めている。七つの武具は➀真理の帯②胸には正義の胸当て➂足には平和の福音緒備え④信仰の大盾⑤救いのかぶと⑥御霊の与える剣である神のことば⑦御霊による祈りである。七つの武具の五つは防御用であり、攻撃用は二つである。しかし、御言葉と祈りこそ勝利をもたらす武具である。御霊は神様から与えられる助け主である(ヨハネ14:16,17)。つまり神様に頼らず、自分の肉的な力に頼っていれば信仰の戦いに勝利はない。御言葉と祈りにより御霊の実が結ばれる(ガラテヤ5:22、23)。御霊によって祈るとは、御言葉を信じて祈ることである。
2.目をさまして執り成して祈る(18節) 祈りに関する大きな誘惑は眠りである。特に霊的な眠りは祈りを妨げる。信仰の戦いにおいて霊的油断は禁物である。私達の信仰は、主の再臨が近いことを覚え待ち望むことによって目覚めるものである。イエス様は再臨に対する備えとして、目を覚まして、気を付けなさいと、たとえ話を通して、繰り返し警告された。再臨に備えるには、自分のことだけではなく、全ての聖徒のために執り成す必要がある。祈り、祈られてこそ、私達は目を覚ましていられる。御霊によって祈るとは、目を覚まして互いのために執り成して祈ることである。
3.宣教のために祈る(19、20節) パウロはエペソ教会に対して祈りを要請している。彼は牢屋で囚われの身だっ たが、福音の奥義を大胆に知らせ、福音の大使の役を果たし、語るべきことを 大胆に語れるように祈り、祈ってもらった。全ては宣教のための祈りである。 本来、助け主なる聖霊が降って来られたのは宣教のためである(使徒1:8)。聖 霊に助けられ満たされてこそ、私達はイエス・キリストの証人として遣わさ れ、その務めを果たすことができる。御霊による祈りが宣教の勝利をもたらす。 御霊によって祈る目的は、御霊によって宣教の実が結ばれるためである。
■結論 主の御言葉を信じ、再臨に備え、互いに執り成し、祈りと宣教に励もう。御霊による祈りは、教会を一致させ、各自の信仰の歩みを強めて下さると信じよう。 |