本日の講壇 聖書箇所 ヨハネの福音書16章1~16節 説教題 『キリストが残した約束』 ■序論 イエス様は最後の晩餐の席で、この後弟子達が裏切ることも全て御存知で彼らに約束を残された。イエス様の約束はことごとく成就することを信じよう。 1.つまずきと迫害の予告(1~4節) イエス様は弟子達にこれから起こることを正確に話された。つまずきは、自分の願いや期待に沿わないことから起きる。弟子達がやがて教会の監督の地位に就くのは、迫害に対しても群れを守り、信仰によって戦うためである。キリスト教会に対する迫害はいつの時代にもあった。使徒の働きでは迫害者サウロが登場する。しかし、イエス様がこれらのことを予め話すのは、その時になって弟子達が慌てたりつまずいたりせず、むしろイエス様のみことばを思い出して励まされるためである。みことばによって武装し、つまずきや迫害に備えよう。 2.昇天と聖霊降臨の約束(5~12節) イエス様はゴルゴタの十字架、死からの復活、昇天、そして天の御父のもとへ返ることを告げられた。改めてこのことを耳にした弟子達の心は悲しみで満たされた。しかし、イエス様は決して弟子達を見捨てるお方ではない。イエス様の昇天後は助け主なる聖霊が遣わされることが約束された。聖霊は➀罪について➁義について➂さばきについて、世にその誤りを認めさせる。イエス様の十字架によって死と罪は滅ぼされた。そしてイエス様は復活と昇天によって勝利を現わされた。イエス様を信じる信仰も福音宣教も聖霊に助けていただこう。 3. 聖霊が真理と主の栄光を現わす約束(13~16節) 聖霊の働きは人々を真理に導き、主の栄光を現わすことである。三位一体の第三位格である聖霊は、天の父の御心を明らかにし、御心を行う。つまり、聖霊は神様の御声を持ち運び、弟子達の所へと届けて下さるのである。また、神様の御栄光を現わし、御心を行うために信じる者の背中を押して遣わして下さる。弟子達はイエス様を裏切ったが、復活後のイエス様にまた会う約束をいただいた。私達はやがてイエス様が再臨される時にお会いできることが約束されている。イエス様の約束が成就する時まで、宣教を通して神様の御心を現わそう。 ■結論 イエス様の約束は全て成就すると信じて待ち望もう。聖霊が私達の信仰を後押しして下さる。世の終わりまでともにいて下さる聖霊によって使命を果たそう。 |