本日の講壇

 

聖書箇所 マタイの福音書1章1825

説教題  『神のことばを信じるクリスマスを』

■序論

全人類を救うために神のことばが成就する日がクリスマスである。そして救い主イエス・キリストは神のことばそのものとして誕生された。救い主の母マリヤとヨセフは、神のことばによって導かれ救い主誕生のために用いられた。

 

1.神の計画とヨセフの悩み(18,19節)

神は旧約の預言通りに、救い主を遣わし、全人類を罪から救うという壮大な計画を成就されるために働かれる。その神の計画のためにマリヤもヨセフも選ばれた。しかし、神のなされる全てを知ることが出来ない人間は、わが身に起こった問題や課題に右往左往する。ヨセフはまさにそうであった。しかし悩んだ結果、神を愛し、人を愛する生き方を貫く人には絶望は無く、悩みも無駄に終わらない。私達が悩むその背後に、神の完璧な計画が進められている。だから、私達は神に信頼し、神のことばにより頼む者であり続けよう。(ルカ1:37)

 

2、悩みから確信へ(20,21節)

神はヨセフの苦悩の中に、神の力である神のことばをもって解決を与え、神のご計画の中でヨセフに与えられた役割を全うできるように立たせた。神のことばは神の力そのものである。ヨセフは、救い主の誕生から救い主の使命まで全て知らされ、神が自分と共におられるという確信を持った。ヨセフは神の奇跡を目にしたわけではなく、マリヤを通して働かれる神の力を、神のことばをもって確信できたのである。神のことばは悩みから確信へと私達を導き、神の力の絶大さを知る者とする。(エペソ1:19)

 

3、神のことばの成就(22~25節)

マリヤが聖霊によって身重になったことも、ヨセフが救い主イエス・キリストと母マリヤを守る役割を負ったのも、神が旧約の時代から預言されてきた神のことばの成就の証である。ヨセフが神のご計画の中で経験したことは、救い主誕生に至るまでの小さな出来事だが、全ての人々が神のことばは必ず成就することを知るために起こった事である。救い主の降誕は、神を信頼し、神のことばは必ず成就すると全ての人が確信に立つための誕生でもある。(ルカ1:45)

 

■結論

神のことばは必ず成ると確信を持てるクリスマスを待ち望もう。(民数記11:23)

マタイの福音書1章1825


1:18 イエス・キリストの誕生は次のようであった。
その母マリヤはヨセフの妻と決まっていたが、
ふたりがまだいっしょにならないうちに、聖霊によって身重になったことがわかった。

1:19 夫のヨセフは正しい人であって、
彼女をさらし者にはしたくなかったので、内密に去らせようと決めた。

1:20 彼がこのことを思い巡らしていたとき、
主の使いが夢に現われて言った。
「ダビデの子ヨセフ。恐れないであなたの妻マリヤを迎えなさい。
その胎に宿っているものは聖霊によるのです。

1:21 マリヤは男の子を産みます。その名をイエスとつけなさい。
この方こそ、ご自分の民をその罪から救ってくださる方です。」

1:22 このすべての出来事は、
主が預言者を通して言われた事が成就するためであった。

1:23 「見よ、処女がみごもっている。そして男の子を産む。
その名はインマヌエルと呼ばれる。」(訳すと、神は私たちとともにおられる、
という意味である。)

1:24 ヨセフは眠りからさめ、主の使いに命じられたとおりにして、その妻を迎え入れ、

1:25 そして、子どもが生まれるまで彼女を知ることがなく、
その子どもの名をイエスとつけた。