本日の講壇
聖書箇所 ルカの福音書2章1~12節
説教題 『すばらしい喜びの知らせ』
■序論
アドベント第四週を迎えた。今週は冬至、クリスマスイブを迎え、25日をクリスマス礼拝とする。羊飼い達を通して本当の喜びの知らせは何かを知ろう。
1.全世界の住民登録の勅令(1~7節)
皇帝アウグストは全国民にの住民登録をするように勅令を出した。ローマ帝国による人口調査は14年間隔で実施されていたようである。通知に6年、登録手続きに4年ずつの2回に分けて、膨大な作業となる。国中の民がそれぞれ自分の町で登録したので、各地は帰省する人でごった返していた。大工であるヨセフと身重の妻マリは、ベツレヘムのダビデの町に行き、旅先の馬小屋で出産したことになる。そこにも神様の御計画があった。ローマ皇帝による勅令は国中の人達を動かすが、その心を幸せにはできない。すばらしい喜びの知らせは神様から来ると信じよう。
2、この民全体のためのすばらしい喜びの知らせ(8~10節)
国中で行われる住民登録とは裏腹に、置き去りにされている人達もいた。羊飼いには公民権がなかったので、彼らは普段通りに羊の番をしていた。そこに突然主の使いが現われて、真昼のような光を照らし、羊飼い達はひどく恐れた。主の使いらは、「この民全体のためにすばらし喜びの知らせ」を伝えるために来た。しかし、羊飼い達が「この民全体」と聞いても、そこに自分達が含まれているとは思わなかっただろう。あまりに一般的なメッセージでは、受け止める人と聞き流す人とがいる。すばらしい喜びの知らせを伝えるために聖霊の知恵と力を求めよう。
3、あなたがたのためのしるし(11~12節)
主の使いらが伝える11節は世界最大のニュースである。もし、この知らせが昼間、街中で公示されていても、羊飼いたちは素通りしていたかもしれない。しかし、夜中に野原にいる羊飼い達に知らせるために、神様は主の使いらを遣わされた。羊飼い達は「あなたがたのために」と言われてどんなに嬉しかっただろうか。救い主誕生を知らせるために主の使いが出現したのはこの1回限りである。神様は最も伝わりにくい人達に、真っ先に救い主誕生のニュースを伝えられた。一人も漏れることなく、すばらしい喜びの知らせを伝えようとする神様の真実な愛に感謝しよう。
■結論
神様の愛はイエス・キリストを通して今日も全世界に注がれている。神様の愛には部外者などいない。すばらしい喜びの知らせが全ての人に届くように祈ろう。
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