『今のいのちと未来のいのちが約束されている敬虔(信仰)』
(テモテへの第一の手紙4章8節)

 ● 今のいのちを約束する

 キリスト教の信仰は、現在のいのち、生き方に大きな祝福をもたらす信仰です。

 私たちは、自分が何者なのか、何のために生きるのか、どこから来て、どこへ行こうとしているのかを知りたいと願うことがあります。

 私たちの人生には、それぞれの段階で生きる目的や意味があります。それだけでなく、人生全体にも意味があるのではないでしょうか?

 いろいろな機械類、特に複雑・高度な機械、例えばパソコンには、分厚い取り扱い説明書があります。それに従って機械を使う時に、その機械の性能が最高に発揮され、故障も少なくなります。「聖書」は、私たち人間の、いわば、取り扱い説明書です。人間が本来の生き方をもっともよく生きることができるために、神が私たちに下さったものです。聖書には、親子のあり方、夫婦のあり方、他人との関係のあり方など、生きるために知恵が詰まっています。

 聖書は、私たちが神に似る者として特別に創造された者であると教えています。ですから、創造主である神を知り、神と共に生き、神に仕えて生きるときに、生き甲斐と喜びを受けることができます。

 ● 未来のいのちを約束する

 人間の大きな問題は「死」です。人は死ぬとどうなるのか?それが分からないので、人は必ず死ななければならないのに、自分は「死」と無縁であるかのように、「死」を思い出さないように努めて生きています。

 聖書は、「人間には、一度死ぬことと死後にさばきを受けることが定まっている」と書かれています(ヘブル人への手紙9章27節)。「死」は消滅ではなく、人は死後にさばきを受ける、と警告しているのです。その警告と共に、さばきから逃れる道があることを教えてくれています。それは、人となられた神の御子イエス・キリストが自分の罪のために十字架上で身代わりとなっていのちを捨ててくださったことを信じることによる罪の赦しをいただくことによるのです。

 また、イエス・キリストは十字架上で死んで葬られた後に、三日目に死人の中から復活されました。それは「初穂」であるとされています。すなわち、イエス・キリストを信じる者も、キリストと同じ復活の恵みを受ける、というのです。

 このように、キリストのことばは、私たちに「今のいのちと未来のいのちを約束」するのです。この約束の祝福をぜひ、あなたのものとしてください。

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