Fellowship     71

発行 日本伝道者協力会(EFJ 101-0062千代田区神田駿河台2−1      2004年7月

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 天の故郷             ウィリアム・ウッド 

前世紀初めの頃の話ですが、ある有名な伝道者がニューヨークから船に乗って、ヨーロッパに行きました。そして、ヨーロッパの各都市で伝道集会を持ったのですが、その一つ一つがすばらしく祝福されて多くの人が救われました。いよいよ、集会のスケジュールを終えて、アメリカに帰ることになりましたが、船の中で伝道者は考えました。「ニューヨークのクリスチャンたちはヨーロッパの集会のうわさを聞いているだろうから、きっと港まで迎えに来てくれるだろう。」

港に着くと、大勢の人が集まっていました。ブラスバンドの人たちもいました。皆、手を振ったり、大きな声で叫んだりしています。伝道者は思っていた以上の出迎えに、感動しました。しかし次第に、この人々が自分を迎えに来たのではないということに気がつきました。たまたま、アフリカのサファリー旅行から帰る、チディ・ルーズベルト元大統領が同じ船に乗っていたのです。

がっかりした伝道者は、電車に乗り換えました。そして電車の中で、彼は思いました。「教会の人たちはきっと、駅まで迎えに来てくれるだろう。そうだ。みんな、駅で待っているに違いない。」

駅に来てみると、やはり、沢山の人々が集まっていました。ブラスバンドの人たちも並んでいました。ところが、分からなかったのは伝道者ばかりで、また大統領が同じ電車に乗っていて、同じ駅で降りることになっていました。そうです。人々はルーズベルト元大統領を迎えに来ていたのです。

伝道者は一人で、自分の家に向かって、歩き始めました。重い荷物を持って、既に暗くなっていた町の中を歩きながら、彼は祈りました。

「神様、これは不公平ではありませんか。人々はアフリカで遊んで来た人のために大勢で迎えに来るのに、主の御用のためにヨーロッパまで行って来た私を迎える人は一人もいません。故郷に帰っても、何の出迎えもないのは、寂しすぎるのではありませんか。」

こうして泣きながら祈っていると、聖霊の声が、彼の心に響きました。

「我が子よ。あなたはまだ自分の故郷に帰ってはいない。」

そのとおりではないでしょうか。私たちはまだ、故郷に帰っていません。私たちの故郷は、天国です。この世にあっては、私たちを迎えに来てくれる人はいないかも知れません。私たちの労は報われないかも知れません。

しかし、それは天に帰るまでの話です。天の故郷に帰ったら、私たちは主からのねぎらいの言葉をかけていただけるでしょう。豊かな報いをいただけるでしょう。

「これらの人々はみな、信仰の人々として死にました。約束のものを手に入れることはありませんでしたが、はるかにそれを見て喜び迎え、地上では旅人であり、寄留者であることを告白していたのです。彼らはこのように言うことによって、自分の故郷を求めていることを示しています。…事実、神は彼らのために都を用意しておられました。」(ヘブル書11章13〜16節

                                 (真理のみことば伝道協会 伝道者)

EFJ春の一日セミナー 報告   川平氏を迎えて春の一日セミナー   姫井雅夫

 4月23日 お茶の水クリスチャン・センターで開催。 「川平」という名前はメディアで大活躍をしておられる息子さんたちで有名である。その方たちの父親である朝清氏を今回の講師としてお迎えした。というのも、朝清氏は長年にわたってNHKで奉職し、アナウンサーたちを育ててこられたお方である。

 伝道者は人々の前で話をするのが仕事であり使命である。ところが意外と話しべたということもある。あるいは話し方にもう一工夫したい、もっと人々の心に届く話をしたいと願うものである。そこで今回のセミナーとなった。牧師は当然のことながら、神学校で「説教演習」があり、訓練を受けている。話の内容はもちろんのこと、聖書からのメッセージの構成、神学的正しさ、生活への適用など、さらに言葉遣い、態度、声色、音程、速度、抑揚、表情、姿勢、服装にまで注意をいただいた。朝清氏も同様のことに触れて講演された。牧師にとってはあたりまえのことを復習したという感はまぬがれない。しかし、講談や漫才という日本古来の話芸にもっと関心を払っていたら日本人の心に届く話が出来るのではないかという提案は興味深かった。実際にそれに取り組んでいる牧師を何人か知っている。過ぎると嫌気を呼んでいるようである。インテリになりすぎて外国の神学者の名を多用する人がいるが顰蹙ものであると釘を刺された。さらに最近のパワーポイントの活用には注意が必要であると指摘された。     (総動員伝道委員長)

               

21回EFJ夏のリトリートと総会のお知らせ 

テーマ  「キリスト者はみんな伝道者」   

           EFJ会員、教職信徒を問わず、すべて伝道を志す方はぜひご参集下さい>

日時 ;  8月30日 3時受付?9月1日 正午 

会場 ;  湯河原厚生年金会館 静岡県熱海市泉107 TEL 0465-63-3721

    講師 ;  岸義紘師(ミッション2001伝道者・JTJ宣教神学校校長)

市村和夫氏東南アジア文化友好協会・理事、(宗)国際ナビゲーター・ 

責任役員。インターナショナルVIPクラブ創設者・代表役員。

東京・久留米キリスト教会・会員。

    費用 ;  2万円

       申込み; Tel(03−3291−5035)又はFax(3291−5266)にて事務所まで。当日も受け付けます。

   プログラム 8月 30日 4:00 開会礼拝 夕食後  セッション1 (岸義紘師)

               31日  9:00 セッション2(岸師)と セッション3(市村和夫氏) 

昼食後 EFJ総会 夕食  7:00 セッション4(市村氏) 

           9月1日  午前 懇談とディスカッション(司会 高橋敏夫)  閉会礼拝(福沢満雄)   

良書紹介?「真実をあなたに」 高木慶太著         福沢満雄

若くして天に召された、私の尊敬する高木慶太牧師の伝道用小冊子「真実をあなたに」が発行されました。

この本は、生前高木牧師が声を大にし一番伝えたかったことの集大成のように一読して感じました。“信仰によって救われる。決して行いによるのではない”と高木牧師の声が聞こえてくるようです。

伝道用の小冊子ですが、まずクリスチャンが何回も折りあるごとに読まれることをおすすめします。十字架による救いの恵みの原点がいつも私たちを立たせてくれます。

そして求道中の人にぜひ手渡して読まれることをすすめて下さい。

また求道者会のテキストとして用いることも出来ます。特別伝道会の時など、新来会者へのプレゼントとしても安心して使えます。神は本当に存在するのか、という問いかけから始まって、聖書、キリスト、人間の罪、十字架、救い、信仰へと、小学生にも納得できるやさしさで語りかけてくれます。

現代は非常に不安に満ちています。そして複雑な時代です。一夜のうちに価値観が変わってしまう激動の時代です。それだけに、人々が心から求めているものは、シンプルでしかも明快な力強いメッセージなのです。

「真実をあなたに」は人々の心の叫びに応えてくれるにちがいありません。心から推薦します。

                                                         (日本伝道者協力会会長)

 

 

伝道者往来     伝道者として戦っておられる先生方のことを知り祈りましょう!  

本田師のあとに続け!              宮本俊一
 初めてこの誌に記載させて頂きます。1997年、本田弘慈師のご指導の下で巡回伝道を目的とした「サマリタンゴスペルクルセード」が始まりました。本田弘慈師の巡回する地にお共させて頂き、伝道集会、クルセードの霊的流れや、伝道勝負師の姿勢、大衆の心の捉え方、決心者の招き、主催教会へのマナー等を体で学ばせて頂きました。国内、韓国、米国縦断伝道とあらゆる場所に連れて行かせてもらいました。最後に呼ばれたのは、本田弘慈師が天に召される5が月程前の浜松での聖会でした。本田師は「僕の説教を短くするから、君が長く話してくれ」と言われ時間を十分に頂きました。
 現在、国内外を巡回伝道しております。国内は一人で動きますが、海外は日本各地の青年達と伝道旅行に出かけます。最近では6月に韓国でスポーツ伝道、7月はフィリピン宣教、8月は台湾縦断伝道を行い、毎回10名程の青年達を連れて行きます。特にフィリピン宣教は既に31回目になり延べ約300名を短期海外伝道者として連れて行きました。
 本田弘慈師が私を各地に連れて行かれたように、日本の青年達を伝道旅行に連れて行って、現場で伝道を教え経験させる事は大きな恵みと成長です。イエスキリストは教室で教えたわけではありません。弟子達を連れて、各地を訪問し、多種多様な人々に福音を語り、弟子達にも経験させました。弟子達は失敗し挫折し、そこから重要な真理をキリストは教えました。
 今日大きなクルセードを開く事が難しい時代になって来ています。小さなクルセードや教会単位での伝道集会の要望はまだまだあると思います。そこで決心した人や献身した人々を集めて、教派を越えて年に何回も海外宣教に出かけます。不思議な神様の導きで現在「サマリタンゴスペルクルセード」は進んでいます。

マルコ16:20「そこで、彼らは出て行って、至る所で福音を宣べ伝えた。主は彼らとともに働き、みことばに伴うしるしをもって、みことばを確かなものとされた。」この御言を持って出かけています。                                                  

(サマリタンゴスペルクルセード代表)    

 

 

東京都心を福音伝道の拠点として           関根一夫

お茶の水クリスチャンセンターにおける伝道活動

お茶の水クリスチャンセンターは、JRお茶の水駅から徒歩3分という大変便利な場所にその拠点を構えています。

★ フライデーナイト

お茶の水クリスチャンセンターの伝道活動の中心的なものは、毎週金曜日に開催されている「フライデーナイト」という集会です。

この集会の歴史は古く、もう30年近く前に始まりました。3年前までの数年間中断していましたが、かつて伝道部の主事として働いていた私がボランティアで毎月1度開催する企画を立て、現在では毎週開催されるようになりました。

そこには、毎週、学生や青少年が多く参加し、ゲストの説教者のメッセージやミニコンサートなどを楽しんでいます。

主な説教者はアーサーホランド、岸田悟、安間正道、加藤義人、関根一夫などです。

ぜひ、お祈りください。毎週金曜日に集会が開催できるようになったことは本当に嬉しいことです。

HPは http://www.geocities.jp/fridaynight_occ/

★ 歌声ペトラ

直接的な伝道とは違いますが、お茶の水クリスチャンセンターでは、毎月一度「歌声ペトラ」という集会も開催しています。これは、関根一夫作詞、岩渕まこと作曲の賛美を紹介する集会で、すでにこの集会から80曲以上の新しい賛美が紹介されています。神様がこの時代に与えてくださっている「賛美」を

どんどん広げていけたらと思っています。この働きのためにもお祈りください。    (お茶の水クリスチャンセンター理事) 

 

伝道者へのステップ(6)            福沢満雄

伝道者の健康管理

 故本田弘慈師とご奉仕の帰りに喫茶店でコーヒーを飲みながら一息入れている時、先生がしみじみと言われたお言葉が忘れられません。

「伝道者は聖霊の力が絶対必要だけどね、最後は体力だよ。心が燃えていても肉体が病んでいたら、力一杯御用が出来ないからね。自分の健康は自分で管理しなさいよ。特に伝道者は使い捨てゾーキンだ。汚れてボロボロになるまで使われて、あとはポイステだよ。」巡回伝道者として立って4年目、説教直前に講壇の上で倒れて意識不明になった私のことを心配して語って下さったお言葉です。その頃、私は毎日のように無我夢中で全国を走り回っていました。五十代の若さに休息という言葉は必要ないかのようでした。

 しかし、主はブレーキをかけて下さったのです。

 使徒パウロのことばが心に止まりました。

「私が自分の走るべき行程を走り尽くし、イエスから受けた、神の恵みの福音をあかしする任務を果たし終えることができるなら、私のいのちは少しも惜しいとは思いません。」(使徒20:24)

これは、走り尽くすまでは、任務を果たし終えるまでは、倒れるわけにはいかない、死ねない、という意味だとわかったのです。途中で燃え尽きてはいけないのだ、と示されました。          (ジャパンカルバリークルセード伝道者)

 

 

 

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