74 発行 日本伝道者協力会(EFJ) 101-0062千代田区神田駿河台2−1 2005年7月 OCC614 TEL03-3291-5035 FAX3291−5266 ホームページ www.church.ne.jp/efj/
「もうあなたの罪を思い出さない」 兄弟団目黒教会牧師 兄弟団聖書学院院長 工藤公敏 私は19歳になってから、名古屋教会に藤田君に誘われて行きました。借家の教会でした。 寮生が180名もいたのに、私が誘われたのは神の恵みでした。名古屋教会の毛戸健二牧師さんが、「世界中の重荷を背負ったような顔をしていた」と言われました。 神に対して罪を悔い改め、主イエスを信じ、罪を赦していただきました。 詩篇32:1 「幸いなことよ。そのそむきを赦され、罪を覆われた人は」の御言葉をいただき、私のすべての罪を赦し ていただき、救われた喜びに溢れました。 行いによらないで信仰によって救われたこの喜びを伝えたくて献身して、46年になります。献身してか ら聖霊を悲しませることもありましたが、神は「わたし、このわたしは、わたし自身のためにあなたの背きの罪をぬ ぐい去り、もうあなたの罪を思い出さない」と言われます。私は自分の罪を覚えています。 神は「わたしの罪を拭い去り、もうあなたの罪を思い出さない」とおっしゃって下さっていますが、私は自分の罪を 記憶しています。それは主に謙って仕えるためだ、と思います。「神は高ぶる者を退け、へりくだる者に恵みをお 授けになる」からです。 「現代に語るウェスレー神学」(スティーブン・ハーパー著)に、記されているように、神は御言葉を通して「あなたの罪を思い出さない」と語っておられます。しかし主は「あなたは、あなたの罪を思い出さない」と私たちに語っておられません。神だけが赦し、忘れることがおできになるのです。生きる限り記憶に残り続けるでしょう。福音のメッセージは記憶を消し去ることではなく、記憶が癒されることです。義認を通して、責められることのない記憶を持つことができます。私たちは赦されているのです。この赦しの唯一の福音を必要としている人々が満ちています。あらゆる方法をもって、福音を伝えましょう。 春の一日セミナーをふりかえって
去る4月28日(木)御茶ノ水クリスチャンセンター415号室にて「春の一日セミナー」が開かれました。普段からカルト問題に取り組み、特にカルト化しつつある教会を憂い、そこで苦しんでいる信徒の救出に重荷を覚えて労しておられるウィリアム・ウッド、福沢満雄両師からお話を伺いました。この問題で苦しんで来られた信徒の方々も参加され、共に祈り合う時にも恵まれました。一つの教会だけでは解決困難なこういう問題にこそ、キリストのみからだに連なる諸教会が、苦しむ信徒のために祈り、受け入れ、癒しのために協力する必要を感じたセミナーでした。 参加者の声 (1) 日本アッセンブリーズ オブ ゴッド教団 入善キリスト教会牧師 込尾隆義 テーマは、日本の教会が危ない、カルトからの救出であった。異端問題やカルトの専門家のウイリアム・ウッド師と伝道者の福沢満雄師が講演された。先日の京都の教会の事件があった直後であり、両氏とも日本の現状を憂い、危機感を持って訴えられた。 個人的には田舎の小さな教会の牧師であってカルト牧師になりたくもなりえない? 日本の土壌は依然としてキリスト教の根が腐り始める現実、教勢が伸びないどうしようもないような中で多くの牧師・伝道者と同様に宣教と教会形成に励んでいる。 カルトでなくともカルト的な教会が増えるのは、急速な教会成長と伝道が強調され、弟子化が叫ばれていることも関係があるのだろう。これらは聖書の教えるところであり、悪いことではないはずである。しかし、バランスを崩すことで危険なものともなる。その危険性はよそ事ではないはずである。急速な教会成長を目指せば危険性が増すことにもなる。つまり、教会の秩序を強調し、教えを徹底化すると、自由を与えるはずのキリストへの喜びの信仰が抑圧する信仰にも変りやすいのである。宣教の結果を早く出したいという誘惑があるからだ。 キリストへの信仰を速成して安っぽいものにしてしまうなら、私たちの信仰を「危険な信仰」としてしまい、また教会の権威や秩序を強調することで牧師が絶対者ようになることもある。聖書の素晴らしい教えの強調が、歪んだ説教と不健全な牧会によって神の教会をカルト的な教会にする危険はいつでもあるのである。そして、自分の教会さえ良ければと考えないで、主の体なる教会全体、いや近隣の教会のためにも祈り、仕えねばならないのである。 神に喜ばれる者として仕え続けたいから、聖書の言葉と聖霊の導きに留まり、健全な態度で健全な教会を立て上げよう、と心を新たにしたセミナーであった。
参加者の声 (2) 日本同盟基督教団 大井教会牧師 住吉英治 4月28日(木)、日本伝道者協力会主催による春の一日セミナーが開かれ、敬愛する福沢満雄先生がお話なさることもあり、出席させていただきました。タイトルは「日本の教会が危ない〜カルトからの救出」というものでした。ウイリアム・ウッド先生と福沢先生が講演なさり、実際カルトのことで悩み、苦しみ、闘っていらっしゃった先生の証しもありました。 ここでは福沢先生のお話を紹介させていただきます。 福沢先生は『「信仰」という名の虐待』(マインド・コントロール研究所編、いのちのことば社)という本の中でご自分がお書きになった『2章 信仰生活の中で虐待され、傷ついた人々の訴え』を参考にお話しされました。内容は以下の通りです。 1. 宗教ビジネス 近年カルト宗教が数多く出現し、人間の弱みや不安、恐れにつけ込み、金儲けをたくらむニセ宗教家が増え、宗教被害者が増えている。 2. 闇に輝く光 現代は出口の見つからないトンネルの中に入ってしまったかのように見える時代。だからこそ「世の光」であるクリスチャンが愛に満ちた生き方をすることが求められている。最近は福音派の教会の信徒からの相談が急増している。牧師が効率を求め、信徒の模範ではなく支配者になり、カルト的になってしまうことの恐ろしさを感じる。 3. 傷ついた人々の訴え ?牧師が自分の説教を聖書と同じ権威・威厳があるものとし、信徒の反対、質問を許さない。それらの人はサタン呼ばわりされ、除名されることもある。?自分たちの教会の教理、神学は正統的であるとし、霊的な高慢に陥ってしまう。?牧師の許可なしには、福音的集会であっても出席を許さない。?他の教会に転会させない。?牧師の支配下にあるスタッフ同士は互いに監視し合うように訓練され、私生活に至るまで報告義務が課せられる。?新来会者にはラブシャワーを持って歓迎するシステムが用意され、その後マインド・コントロールが始まる。(この他にも沢山の例を挙げておられます。) 4. 祈りの家 「祈りの家」であるべき宮や教会が、カルト宗教家たちによって「強盗の巣」にされてしまっている。彼らは奪うだけ奪ったら逃げてしまう。これらの教会がきよめられ、被害者にとっての助け、癒しの場とならなければならない。 5. さばく方は主 一人で悩んでいないで、恐れや不安を感じたら、勇気をもって話し合い、祈り、信頼できるクリスチャンに相談すること。さばく方は主のみ。お互いに謙遜の限りを尽くして主の御前に出て歩ませていただきたい。 これらの講演を聴き、証しを伺って決して他人事ではないと思いました。私たちもこのようなカルトの誘惑から守られ、真の教会形成に励んでいきたいと思います。
2005年 EFJリトリート・総会のご案内 「説教クリニックセミナー」 説教(特に伝道説教)の構成や話し方について学びます。信徒の方は効果的な証しや 伝道スピーチの仕方を学びましょう! 日 時; 8月29日(月)〜31日(水) 会 場; 国立女性教育センター 〒355-0292 埼玉県比企郡嵐山町菅谷728番地TEL 0493-62-6711(代表) 参加費(宿泊費を含む); 6.000円 夫婦はお二人で10.000円 神学生5000円 (但し食費は含まれておりません。食事は各自カフェテリア方式のレストランをご利用下さい。 一食約1000円程度)
29日 3時〜4時 受付 4時〜4時半 利用案内 開会礼拝 福沢満雄会長 セッション1 「日本人の心に届くメッセージ」 春日部福音自由教会 高橋敏夫牧師 30日 セッション2(午前) 説教クリニックセミナー 総会 その後自由時間 セッション3(夜) 説教クリニックセミナー 31日 セッション4 質疑応答 総括 閉会礼拝 渡辺暢雄顧問 昼食の後解散
<アクセス> (電車) ・東武東上線武蔵嵐山駅から徒歩で15分 ・武蔵嵐山駅へ 1.池袋駅から東武東上線急行で60分 2.小川町駅から東武東上線で7分 (自動車) ・練馬I.C.から関越自動車道で35分東松山I.C.から国道254号で15分 国立女性教育センターは緑豊かな環境にあり、体育館、プール、テニスコートなどご家族連れでも楽しく参加できる施設を備えています。また宿泊施設もバス・トイレ付のシングル、ツインベッドルームを利用でき、割安ですのでご夫婦でもぜひご参加下さい。ご参加をお待ちしています。
伝道者へのステップ(8) 日本伝道者協力会会長・ジャパンカルバリークルセード代表 福沢満雄●準備 教会からお招きを頂いた時、どのような事を準備したらよいのでしょうか。まず、事務的な事から始めましょう。次のことをお互いに確認しておきましょう。
1.
教団、教会名、牧師の名前、住所、電話、ファクス、Eメール 牧師館の住所など(必要なら家族構成も)
2.
集会の日時、場所(教会堂でないこともあります。)
3.
集会の内容(伝道会、研修会、聖会など)
4.
対象 成人、婦人、子供、青年、学生など
5.
使用聖書、(口語,新改約、共同訳など)
6.
使用賛美歌、(讃美歌、聖歌、その他)
7.
説教の時間
8.
説教についての希望
9.
説教の後のアッピールについて(招きをするか、するとしたらどのようにしてほしいか。手をあげる、前にまねく・・・)
10.
宿泊場所(教会内、牧師館、信徒の家、ホテル)場所によって洗面具やパジャマが必要です。(ホテルの場合は禁煙の部屋に予約する)
11.
切符の手配はどちらがするのか。当日の出迎えの時間、場所。教会に直接来てほしい時は、最寄の駅からの案内地図を早めに送っておく事。
<伝道者往来> 美術伝道者 バイブル・アンド・アート ミニストリーズ代表 町田俊之 「文化宣教を夢見て」
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はじめに 今からちょうど10年前に、それまでの11年間の牧師生活を辞して、美術宣教の働きをはじめました。美術大学時代にクリスチャンになった私は、伝道の重荷と美術の賜物をどのように総合してゆけるのか、大きな課題でありました。しかし全ての主権者がイエス・キリストである(コロサイ1:15〜17)ことを知るとき、美術の主権者もキリストであることを受け留め、多くの仲間とともにこの働きに邁進しております。
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現在の働き 現在は、美術関心のある兄姉との美術研究会を定期的に開いたり、毎年作品の発表のためにグループ展を開催しています。今年の10月末には10周年記念展を横浜で開く予定です。 また一昨年より美術伝道者として各教会において、絵画を用いた伝道礼拝や、美術講演会の奉仕をさせていただいております。 それとともに大学や旅行会社による公開講座では、西洋美術(主に聖書画)の解説をしていますが、これは大きな伝道の働きとなっています。来られている方々は、ほとんど未信者の方で、ストレートに福音に耳を傾けて下さり、中には求道されている方々もおられます。
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これからのヴィジョン 日本人は、これまで西洋文化に大きな影響を受けて来ました。中でも美術に関心を持っている方々が多く存在します。先日、東京で開かれた「ゴッホ展」には美術館創立以来初めて50万人の方々が鑑賞に来られたということです。 私は、日本人に福音を伝えるために、文化を用いた伝道(文化宣教)に重荷と関心を持っていく必要があると思っています。何故なら福音が生活を変えるとしたら、生活における文化も、福音を指し示していると言えるからです。神様の宣教命令が実現されるために、神様は人間にすばらしい文化創造の賜物(創世記2:15)を与えておられるのですから。
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ご連絡下さい 皆様の中に「文化宣教」に関心のある方はぜひご連絡下さい。共に実現していきませんか。 Tel.0493−25−3277 メール bibleandart@nifty.com
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