私の宝物<6千年分の年表巻物>
 
 5年前、西暦2000年を迎えた時に、私は35センチ幅の白い紙を長さ6メートルにつなぎ合わせて、6千年分の年表を作りました。6千年というのは聖書に示されている人類の歴史のことで、キリスト以前が4千年それに紀元2千年と合わせて6千年分の出来事を一枚の紙に書いて眺めてみたいと思ったのです。
 聖書や他の本を読んだ時、歴史的な出来事をその年代のところに書き入れている間に、5年間で相当量の書き込みが出来ました。今まで漠然としていた古代文明のこと、様々な人類の歴史のこと、区分、整理することでよく理解でき、少し賢くなったような気がして、なんだか6千年生きてきたような気分になっています。
 これまで自分が生きてきた70年を線にして書き入れました。7センチもあるのです。この長さは100倍しなくても人類の始祖アダムにまで到達してしまうと解った時は驚きました。以外に短いと感じられたからです。
 紀元前600年頃、今のイラク辺りにバビロンという帝国がありました。栄華を極めたその国も70年で滅び、又、近代では革命によって地上の楽園となるはずだった共産主義のソビエト連邦が70年で崩壊した姿をこの目で見ました。人間の思い測ることと神の計画とは異なることを、70年生きてはっきりと知ることが出来ました。
 日本人は聖書を読む習慣がないので、旧約聖書に書かれていることを知らない人が多く、クリスマスは知っていてもキリストのことは理解していません。聖書は預言の成就だと説明してもピンと来ない人に、この年表を見せながら説明すると、少しは解ってもらえます。
 私は出かける時、いつもこの巻物と聖書をカバンに入れて持ち歩きます。紙ですから300グラムくらいの軽いものですから、先日も敬老の日の集まりで、この年表を見せながら聖書のお話をしましたら、よく聞いてくれました。これからもこの巻物を、「伝家の宝刀」として秘め置かないで研ぎ澄まして使いたいと思います。