「ゆるし合い」
 

 「お互いに親切にし、心の優しい人となり、神がキリストにおいて、あなたがたをゆるしてくださったように、互いにゆるし合いなさい。」
 これは聖書の言葉です。
「なんじの敵を愛せよ。」
という言葉は
クリスチャンでなくてもよく知られています。
 多くの人は、クリスチャンは出来もしないことを言う偽善者とさえ言うのです。このような人は、人をゆるすとか、敵を愛するということが、いかにも馬鹿ばかしく思えるのです。そして憎しみ、苦しみ、悲しみをもって生きることが本来の姿だと思っています。このような生活を送っている人は、平安と喜び
に溢れる人生があるなどと考えもしないのです。
 他の人が間違っているから、政治が悪いから私は不幸なのだ、ほかの人が変わり、政治がもっと良くならない限り幸せになれないと思い込んでいるのです。しかし自分の罪がゆるされ、他の人をゆるせた人は、与えられた心の平安と喜びに驚いてしまうのです。クリスチャンとはそういう人のことです。
 かつて宮沢賢治が「雨ニモ負ケズ」の詩の最後で、賢治が「ソンナ人ニワタシハナリタイ」と歌ったモデルは実在のクリスチャンでありました。今でもイエスさまを自分の救い主と信じる人は、瞬間にそのような人になれるのです。