2012年1月1日(日)

「愛の実践」

聖書箇所:ヨハネの手紙第一4:7-11

「あなたは今、しあわせですか?」 新年を迎えた今朝、「あなたはしあわせですか?」 とお尋ねいたします。使徒ヨハネは 「互いに愛し合う」 ことの大切さを説いています。
他人 (ひと) を愛することを実践してみませんか。 他人を愛することは、あなたに喜びをもたらします。 ジェラール・シャンドリーは 「一生の終わり に残るものは、我々が集めたものではなくて、我々が与えたものである」 と言っています。 また八木重吉に次のような詩があります。 「神の如く赦したい。 人が投ぐる憎しみ胸に温め、花のようになったならば、神の前にささげたい」 。イエス・キリストは他人を愛されました。与えることを惜しみませんでした。

人間は求めます。 富、地位、栄誉、権力などを・・・。 これらを手に入れるなら、しあわせになれると信じているからでしょうか。 しかし、しあわせは、富、地位、栄誉、権力などからほど遠いところにあります。 求めるものは与えられるのですから、信じて願えばいいのです。しかし、神さまは私たちを愛しておられるので、願ったものをすべて与えられることはありません。本当に必要なものだけを与えてくださるのです。思い通りになる人生などどこにあるのでしょうか。 思い通りにならないからこそ、もがき苦しみ忍耐する。 神を信じ、神に期待して生きるところに、私たちキリスト者はしあわせを見出すのです。

シャガールは20世紀を代表するフランスの画家です。 彼は鮮やかで美しい色彩と、独創的で幻想 的な描写をしています。 強い印象を受ける画家です。 以前スイスのチューリッヒの教会で見たシャガールのステンドグラスには、強く感動しました。 聖書の中の物語などが描き出されていました。 こんなに美しい絵を描けるシャガールは、さぞかししあわせであっただろうと想像しました。 彼は東欧系ユダヤ人であったために迫害にも会い、非常に多くの困難を経験しました。晩年、彼は多くのステンドグラスに絵を描いていますが、しあわせの中にあっての創作活動ではありませんでした。 最愛の妻を亡くした苦しみや悲しみ、孤独の中で、神に祈りながら生み出された信仰の実であった のです。

神の愛は、人間を不幸、災難、苦しみから遠ざけることにあるのではなく、それらの試練に耐える力を添えてくださることにあるのです。 不完全な人間が生きてゆく上には、必ず思うままにならないことがいっぱいあります。 子どもの教育、他人との付き合い、健康、家庭の問題においてもそうです。 そういう試練から免れたいという のは、人の心の常です。 にもかかわらず、それが与えられた時にも神を信頼して、互いに助け合い、支え合ってゆきたいものです。

【 結 論 】
新しい年も自然災害や様々な試練が予想されますが、イエスさまが共にいて守っていてくださるので、希望を失うことなく、神を信じて歩み始めましょう。
「いまだかつて、だれも神を見た者はありません。 もし私たちが互いに愛し合うなら、神は私たちのうちにおられ、神の愛が私たちのうちに全うされるのです。」(12節)