2.聖霊の名称(名前)
(1) 名称
聖霊様の名称について、コンコルダンスには「聖霊」とか「霊」と出ていますが、
その他の特別に大きな名前だけは勉強しておきましょう。
このような言葉がたくさん聖書に書いてあります。
これは、いろいろな本にも書かれていますから、参考として使ったください。
@聖霊
まず「聖霊」。
その通りに「聖霊」と言う言葉がたくさん書いてあります。
14:26 しかし、助け主、すなわち、父がわたしの名によってお遣わしになる聖霊は、
あなたがたにすべてのことを教え、
また、わたしがあなたがたに話したすべてのことを思い起こさせてくださいます。
(ヨハネ 14:26)
聖書を読みますと、聖霊は父と子を通して流れた、遣わされたと書いてあります。
これは、従属関係というわけではありませんが、
聖霊様はやはり、イエス様が天に昇られて、父に頼んで遣わそうと約束されましたので、
聖霊様が最終メッセンジャーとして、この世に現れた、そのように見えます。
この御言葉をイエス・キリスト様が使われました。
A助け主
そして「助け主」と言うことばがあります。
ヨハネ14〜17章を読んでみますと、
聖霊様について「助け主」と言う言葉をたくさん使われています。
〈聖書参照 ヨハネの福音書〉
14:16 わたしは父にお願いしよう。そうすれば、父は別に助け主を送って、
いつまでもあなたがたと共におらせて下さるであろう。
14:26 しかし、助け主、すなわち、父がわたしの名によってつかわされる聖霊は、
あなたがたにすべてのことを教え、またわたしが話しておいたことを、
ことごとく思い起させるであろう。
15:26 わたしが父のみもとからあなたがたにつかわそうとしている助け主、
すなわち、父のみもとから来る真理の御霊が下る時、
それはわたしについてあかしをするであろう。
16:7 しかし、わたしはほんとうのことをあなたがたに言うが、
わたしが去って行くことは、あなたがたの益になるのだ。
わたしが去って行かなければ、あなたがたのところに助け主はこないであろう。
もし行けば、それをあなたがたにつかわそう。
B真理の霊
また「真理の霊」と言うことばがあります。
14:17 その方は、真理の御霊です。世はその方を受け入れることができません。
世はその方を見もせず、知りもしないからです。
しかし、あなたがたはその方を知っています。
その方はあなたがたとともに住み、あなたがたのうちにおられるからです。
(ヨハネ 14:17)
C恵の霊
さらに「恵の霊」と言う言葉が使われています。
12:10 わたしは、ダビデの家とエルサレムの住民の上に、恵みと哀願の霊を注ぐ。
彼らは、自分たちが突き刺した者、わたしを仰ぎ見、ひとり子を失って嘆くように、
その者のために嘆き、初子を失って激しく泣くように、その者のために激しく泣く。
(ゼカリア 12:10)
D命の霊
37:1 主の御手が私の上にあり、主の霊によって、私は連れ出され、谷間の真中に置かれた。
そこには骨が満ちていた。
37:2 主は私にその上をあちらこちらと行き巡らせた。
なんと、その谷間には非常に多くの骨があり、ひどく干からびていた。
37:3 主は私に仰せられた。「人の子よ。これらの骨は生き返ることができようか。」
私は答えた。「神、主よ。あなたがご存じです。」
37:4 主は私に仰せられた。「これらの骨に預言して言え。
干からびた骨よ。主のことばを聞け。
37:5 神である主はこれらの骨にこう仰せられる。
見よ。わたしがおまえたちの中に息を吹き入れるので、おまえたちは生き返る。
37:6 わたしがおまえたちに筋をつけ、肉を生じさせ、皮膚でおおい、
おまえたちの中に息を与え、おまえたちが生き返るとき
おまえたちはわたしが主であることを知ろう。」
37:7 私は、命じられたように預言した。
私が預言していると、音がした。
なんと、大きなとどろき。
すると、骨と骨とが互いにつながった。
37:8 私が見ていると、なんと、その上に筋がつき、肉が生じ、皮膚がその上をすっかりおおった。
しかし、その中に息はなかった。
37:9 そのとき、主は仰せられた。
「息に預言せよ。人の子よ。預言してその息に言え。
神である主はこう仰せられる。息よ。四方から吹いて来い。
この殺された者たちに吹きつけて、彼らを生き返らせよ。」
37:10 私が命じられたとおりに預言すると、息が彼らの中にはいった。
そして彼らは生き返り、自分の足で立ち上がった。非常に多くの集団であった。
(エゼキエル 37:1〜10)
6:63 いのちを与えるのは御霊です。肉は何の益ももたらしません。わたしがあなたがたに話したことばは、霊であり、またいのちです。
(ヨハネ 6:63)
11:11 しかし、三日半の後、神から出たいのちの息が、彼らにはいり、彼らが足で立ち上がったので、それを見ていた人々は非常な恐怖に襲われた。
(黙示録 11:11)
8:2 なぜなら、キリスト・イエスにある、いのちの御霊の原理が、罪と死の原理から、あなたを解放したからです。
(ローマ 8:2)
これらの箇所で「命の霊」という言葉が使われています。
E養子の霊
そしてまた「養子の霊」という言葉が使われています。
養子と言うのは、他人の子供が養子縁組によって子となることです。
8:15 あなたがたは、人を再び恐怖に陥れるような、奴隷の霊を受けたのではなく、子としてくださる御霊を受けたのです。私たちは御霊によって、「アバ、父。」と呼びます。
(ローマ 8:15)
「養子の霊」を受けたと書いてあります。
(2) 他の人格との関係を表す名称
聖霊の名前にはたくさんあります。
例えば「神の霊」という言葉がそうです。
聖書には、聖霊様についてのいろいろな名前がありますが、三位一体の神様との関係を持たせて書かれています。
@神の霊
1:2 地は形がなく、何もなかった。やみが大いなる水の上にあり、神の霊は水の上を動いていた。
(創世記 1:2)
ここには「神の霊」と書かれています。
3:16 こうして、イエスはバプテスマを受けて、すぐに水から上がられた。すると、天が開け、神の御霊が鳩のように下って、自分の上に来られるのをご覧になった。
(マタイ 3:16)
これにも「神の霊」という言葉が使われています。
A 主の霊
4:18 「わたしの上に主の御霊がおられる。主が、貧しい人々に福音を伝えるようにと、わたしに油を注がれたのだから。主はわたしを遣わされた。捕われ人には赦免を、盲人には目の開かれることを告げるために。しいたげられている人々を自由にし、
4:19 主の恵みの年を告げ知らせるために。」
(ルカ 4:18〜19)
ここには「主の御霊」「主の霊」と書いてあります。
B 私たちの神の御霊
6:11 あなたがたの中のある人たちは以前はそのような者でした。しかし、主イエス・キリストの御名と私たちの神の御霊によって、あなたがたは洗われ、聖なる者とされ、義と認められたのです。
(Tコリント 6:11)
「私たちの神の御霊」という言葉が使われています。
C 彼の霊
11:29 しかしモーセは彼に言った。「あなたは私のためを思ってねたみを起こしているのか。主の民がみな、預言者となればよいのに。主が彼らの上にご自分の霊を与えられるとよいのに。」
(民数紀 11:29)
8:11 もしイエスを死者の中からよみがえらせた方の御霊が、あなたがたのうちに住んでおられるなら、キリスト・イエスを死者の中からよみがえらせた方は、あなたがたのうちに住んでおられる御霊によって、あなたがたの死ぬべきからだをも生かしてくださるのです。
(ローマ 8:11)
これらの箇所では「彼の霊」という言葉が使われています。
D 主の霊
3:10 主の霊が彼の上にあった。彼はイスラエルをさばき、戦いに出て行った。主はアラムの王クシャン・リシュアタイムを彼の手に渡された。それで彼の勢力はクシャン・リシュアタイムを押えた。
(士師記 3:10)
61:1 神である主の霊が、わたしの上にある。主はわたしに油をそそぎ、貧しい者に良い知らせを伝え、心の傷ついた者をいやすために、わたしを遣わされた。捕われ人には解放を、囚人には釈放を告げ、
(イザヤ 61:1)
これらは、「ヤハウェイの霊」邦訳の聖書では、「主の霊」と書かれています。
E 父の霊
10:20 というのは、話すのはあなたがたではなく、あなたがたのうちにあって話されるあなたがたの父の御霊だからです。
(マタイ 10:20)
「あなたがたの父の御霊」という言葉が使われています。
F 生きておられる神の霊
3:3 あなたがたが私たちの奉仕によるキリストの手紙であり、墨によってではなく、生ける神の御霊によって書かれ、石の板にではなく、人の心の板に書かれたものであることが明らかだからです。
(Uコリント 3:3)
ここでは、「生きておられる神の霊」という言葉が使われています。
G わたしの霊
6:3 そこで、主は、「わたしの霊は、永久には人のうちにとどまらないであろう。それは人が肉にすぎないからだ。それで人の齢は、百二十年にしよう。」と仰せられた。
(創世記 6:3)
ここでは、「わたしの霊」という言葉が使われています。
H キリストの霊
8:9 けれども、もし神の御霊があなたがたのうちに住んでおられるなら、あなたがたは肉の中にではなく、御霊の中にいるのです。キリストの御霊を持たない人は、キリストのものではありません。
(ローマ 8:9)
1:11 彼らは、自分たちのうちにおられるキリストの御霊が、キリストの苦難とそれに続く栄光を前もってあかしされたとき、だれを、また、どのような時をさして言われたのかを調べたのです。
(Tペテロ 1:11)
ここでは、「キリストの霊」という言葉が使われています。
1:19 というわけは、あなたがたの祈りとイエス・キリストの御霊の助けによって、このことが私の救いとなることを私は知っているからです。
(ピリピ 1:19)
ここには、「イエス・キリストの霊」と書いてあります。
4:6 そして、あなたがたは子であるゆえに、神は「アバ、父。」と呼ぶ、御子の御霊を、私たちの心に遣わしてくださいました。
(ガラテヤ 4:6)
このように、「キリストの霊」「イエスの霊」という言葉が書いてあります。
(3)聖霊の属性を現す名称
@七つの霊
「ヨハネから、アジアにある七つの教会へ。常にいまし、昔いまし、後に来られる方から、
また、その御座の前におられる七つの御霊から。」
(黙示録 1:4)
A御霊なる主
私たちはみな、顔のおおいを取りのけられて、鏡のように主の栄光を反映させながら、
栄光から栄光へと、主と同じかたちに姿を変えられて行きます。
これはまさに、御霊なる主の働きによるのです
(Uコリント 3:18)
Bとこしえの御霊
まして、キリストが傷のないご自身を、とこしえの御霊によって神におささげになったその血は、
どんなにか私たちの良心をきよめて死んだ行ないから離れさせ、
生ける神に仕える者とすることでしょう。
(ヘブル 9:14)
C栄光の御霊
もしキリストの名のために非難を受けるなら、あなたがたは幸いです。
なぜなら、栄光の御霊、すなわち神の御霊が、あなたがたの上にとどまってくださるからです。
(Tペテロ 4:14)
Dいのちの御霊
なぜなら、キリスト・イエスにある、いのちの御霊の原理が、
罪と死の原理から、あなたを解放したからです。
(ローマ 8:2)
E聖い御霊
聖い御霊によれば、死者の中からの復活により、
大能によって公に神の御子として示された方、私たちの主イエス・キリストです。
(ローマ 1:4)
以上、これくらいの聖書の箇所を頭に入れておくと助かります。
大きな名前だけは、しっかりと覚えておいてください。