07年 3月25日
「手を伸ばしなさい」
ルカの福音書 6章6〜11節
安息日の会堂でのイエスと律法学者たちとの対決。しかし、
イエスの関心事はそこにはなかった。イエスの視線は右手に障害を
もった人に注がれていたのだ。イエスの呼びかけにその人は応えた。
敵意と嘲笑、好奇の衆目が注がれる中、その人は真ん中に立った
のだ。もしその人がイエスより律法学者の目や仕返しを恐れていたら、
立ち上がることは出来なかったであろう。「手を伸ばしなさい」もし
その人がイエスのこのみことばを頭で理解しようとしていたら、
手を伸ばすことはしなかっただろう。この人はイエスのこのみことばに
ただ素直に応えた。しかしその人は右手の障害を癒されただけでは
ない。それ以上のもの──いのちを救われたのだ。
「いのちを救うことなのか、失うことなのか」イエスの呼びかけを信じる
者に働く絶大な力は、私たちに真のいのちを得させるのである。