金沢キリスト福音教会

2018/11/18 神の王子、ヤコブ

 「神の王子、ヤコブ」 (創世記32:24-30)
 ・・ヤコブは答えた。「私はあなたを去らせません。私を祝福してくださらなければ。」 その人は言った。「あなたの名は何というのか。」 彼は答えた。「ヤコブです。」 その人は言った。「あなたの名は、もうヤコブとは呼ばれない。イスラエルだ。あなたは神と戦い、人と戦って、勝ったからだ。」
 ヤコブは相続の争いで兄エサウの恨みを受けて、母の兄ラバンの元へ身を寄せることになりました。
 父母に分かれて旅に出たヤコブに主なる神は夢で彼に現れました。
「わたしはあなたの父アブラハムの神、イサクの神、主である。わたしはあなたが横たわっているこの地を、あなたとあなたの子孫とに与える。
見よ。わたしはあなたとともにあり、あなたがどこへ行っても、あなたを守り、あなたをこの地に連れ戻そう。わたしは、あなたに約束したことを成し遂げるまで、決してあなたを捨てない。」(創28:10-22)
 この後、ヤコブは20年間、伯父ラバンの所に寄留して妻と子供たち、多くの財産と家畜を所有する者となり、カナンへ帰ることになりました。 カナンへ戻るヤコブには兄エサウとの和解が大きな悩みでした。懐かしさと不安の中で悩み苦しんでいたその時、神の御使いと格闘しました。
夜明けまで続いた格闘の中で彼は腰の関節を外されて杖なしには歩けないようになりました。この戦いは現実であった証拠です。
 彼は自我を砕かれ、神に寄り頼み生きることを学びました。イスラエルは神の王子=神の子と言う意味です。ヨルダン川を渡ってカナンの地に立って兄エサウに会った時、彼は7回地にひれ伏して兄との和解を願って挨拶をしました。
「信仰によって、ヤコブは死ぬとき、ヨセフの子どもたちをひとりひとり祝福し、また自分の杖のかしらに寄りかかって礼拝しました。」(ヘブル 11:21)