聖書箇所 ヨハネの福音書21章15~25節 説教題 『あなたはイエスを愛しますか』 ■序論 イエス様は大きな挫折をしたペテロが立ち直れるように祈っておられた(ルカ23:31、32)。イエス様の愛に応えるゆえにイエス様に従うのが信仰生涯である。 1.この人たち以上に愛しますか(15節) ガリラヤ湖で大漁の後、イエス様は弟子達と朝食を済ませ、ペテロと向き合われた。「ヨハネの子シモン」との呼びかけは、ペテロがありのままの姿でイエス様の前に出てほしい表れだろう。イエス様は「この人たち以上にわたしを愛しますか(アガペー:無条件の愛)」とシンプルだが深い内容を尋ねられた。ペテロは「私があなたを愛すること(フィレオ:友情の愛)はあなたがご存知です」と三回答えている。ペテロは全てを御存知のイエス様に対して精いっぱい誠実に答えただろう。ペテロが抱く愛は神の愛とは程遠くても、イエス様を一番愛していることは確かであった。イエス様が求めておられる愛は優先順位である。 2.わたしの羊を飼いなさい(15~18節) イエス様はペテロに「わたしの子羊を飼いなさい」と三回言われた。「わたしの羊」は良き羊飼いイエス様が命を捨ててまで愛している一人一人である。イエス様を愛する者にはイエス様の羊を委ねられる。イエス様を裏切ったペテロに対して信じられない処遇である。イエス様は改めて教会の監督に彼を任命された(マタイ16:18)。羊を飼うことは神の愛(アガペー)によって全うする尊い奉仕である。イエス様は口先だけでの信仰ではなく(マルコ14:29~31)、イエス様の愛する羊を飼うことによって、イエス様の愛に応えることを求めておられる。 3. わたしに従いなさい(19~25節) ペテロのように自分の弱さを痛感した人達が再出発するにはイエス様の愛が必要である。イエス様はイエス様を愛し、イエス様の羊を飼い、イエス様に従う ように言われた。そしてかつてのペテロの生き方とこれからの生き方と死に方を示唆された。イエス様に従うことを誓いながらも他の人のことを気にするペ テロの一面を現している。弟子達はよく誰が一番偉いかと議論していた。しかしイエス様はまず自分自身がイエス様を見上げて従うことを求めておられる。 ■結論 Ⅰヨハネ3:18、4:20、21 主にある兄弟姉妹、最も小さい者を行いと真実をもって愛して主の愛に応えよう。イエス様の羊を見つけ、愛し、主のもとへ導こう。 |
聖書 ヨハネの福音書21章15~25節