聖書箇所:エペソ人への手紙61018

6:10 終わりに言います。主にあって、その大能の力によって強められなさい。

6:11 悪魔の策略に対して立ち向かうことができるために、神のすべての武具を身に着けなさい。

6:12 私たちの格闘は血肉に対するものではなく、主権、力、この暗やみの世界の支配者たち、また、天にいるもろもろの悪霊に対するものです。

6:13 ですから、邪悪な日に際して対抗できるように、また、いっさいを成し遂げて、堅く立つことができるように、神のすべての武具をとりなさい。

6:14 では、しっかりと立ちなさい。腰には真理の帯を締め、胸には正義の胸当てを着け、

6:15 足には平和の福音の備えをはきなさい。

6:16 これらすべてのものの上に、信仰の大盾を取りなさい。それによって、悪い者が放つ火矢を、みな消すことができます。

6:17 救いのかぶとをかぶり、また御霊の与える剣である、神のことばを受け取りなさい。

6:18 すべての祈りと願いを用いて、どんなときにも御霊によって祈りなさい。そのためには絶えず目をさましていて、すべての聖徒のために、忍耐の限りを尽くし、また祈りなさい。

本日の講壇20181111.)

聖書箇所:エペソ人への手紙61018

説教題 『堅く立つことができるために』

 

■序論: エペソ人への手紙はパウロの獄中書簡の一つです。この手紙の最後の章に、信仰者の霊的な戦いのために必要なことが記されています。戦いには備えが必要です。神のすべての武具を着けなさい、と言われています。

 

■本論

 

~堅く立つことができるように~(10-13節)

1、信仰の戦い

 クリスチャン一人一人は、「悪魔の策略」(11節)、「もろもろの悪霊」(12節)、「邪悪な日に際して対抗できるように」(13節)、堅く立たなければなりません。それはお互いに、人と人が衝突し、つぶし合ったりする戦いではなく、自分自身が持っている信仰の光を輝かせる戦いです。

2、悪魔の策略

 私たちは救われた後すぐ、信仰を堅持していく戦いが始まります。「もろもろの悪霊の働き」は私たちの想像よりも現実的で、クリスチャンが信仰を失うこと、教会から離れること、試練や困難によって躓くこと、罪を犯すことが最大の目的です。それらすべての中にあっても、信仰の光を輝かせることが大切です。

 

~神のすべての武具を取りなさい~(14-18節)

3、神のすべての武具

 策略に対して堅く立つために、信仰の戦いのためには、備えが必要です。

〔真理の帯、正義の胸当て、平和の福音の備え、信仰の大盾、救いのかぶと、御霊の剣である神のことば〕が武具です。すべては神から与えられるものであって、私たちが元々持っているものではありません。

4、神のことば

御霊の剣、すなわち神のことばを、それぞれしっかり握っていることが重要です。剣はいざという時いつでも使えるように、自前の、鋭くとがれたものを持っていなければ使うことができません。神のことばも同じです(詩篇119105)。

 

■結語 信仰の戦い、霊の戦いは、主にお会いするそのときまで続きます。自らのために、教会のために、絶えず目を覚まして祈りましょう(18節)。信仰の堅持のため、悪魔の策略に対して立ち向かうことができるように。