本日の講壇20181118.)

聖書箇所:使徒の働き9120

 『わたしの名のために』

 ■序論:の箇所は、後にパウロと呼ばれるサウロの人生の大きな転機となったときです。教会を迫害していた者から、イエス・キリストを伝える者に変えられました。それから後、伝道者となったサウロは用いられ、サウロを通して多くの人がイエス・キリストを救い主と信じました。

■本論

  1、サウロの改心(1-9節)

  サウロがダマスコの町へ向かったのは、主の弟子たちを脅かし(1節)、「この道の者」(2節)、つまりクリスチャンを迫害するためでした。しかし、突然天からの光が彼の周りを照らして、「サウロ、サウロ」と名前が呼ばれるのが聞こえました。イエス・キリストに直接語りかけられ、サウロは、自分が誰を迫害してきたのか示されました。ダマスコの町へ入った時の状況は(8節)、本人の計画とは全く異なるものとなりました。

 2、アナニアの働き(10-20節)

 アナ二アは大切な働きを命じられました。サウロに手を置いて祈ることです。最初は躊躇していました。聖徒たちを迫害していたサウロに対して、恐れや疑いの気持ちがあったかもしれません。しかし、「行きなさい」(15節)と言われたことばに従いました。そしてサウロの頭に手を置いて祈りました。

  主のことばに従ったアナ二アは、「兄弟サウロ」と呼びかけ、手を置いて祈りました。そのことばは、サウロを受け入れたことを表しています。

 3、サウロとアナニアの従い

  サウロもアナ二アも、イエス・キリストのことばに従って行動しました。サウロが3日の間に悔い改めたことは、その後の行動で明らかです。

主に命じられたとき、アナニアは、主のご計画の全てが今見えなくても、信仰的に忠実にその声に従いました。アナ二アが主に用いられ、ここから、サウロの新しい出発、伝道者としての働きが始まりました。

 

■結語 一人のたましいが主の元に導かれることはとても尊いことです。皆がサウロの様に劇的なキリストとの出会いをするわけではありません。しかし、主を信じた者全員に、神の働きの一部が託されています。私たち一人一人も、主に忠実な従いと応答する者となりましょう。

 

聖書箇所:使徒の働き9章1~20節


9:1 さてサウロは、なおも主の弟子たちに対する脅かしと殺害の意に燃えて、大祭司のところに行き、

9:2 ダマスコの諸会堂あての手紙を書いてくれるよう頼んだ。それは、この道の者であれば男でも女でも、見つけ次第縛り上げてエルサレムに引いて来るためであった。

9:3 ところが、道を進んで行って、ダマスコの近くまで来たとき、突然、天からの光が彼を巡り照らした。

9:4 彼は地に倒れて、「サウロ、サウロ。なぜわたしを迫害するのか。」という声を聞いた。

9:5 彼が、「主よ。あなたはどなたですか。」と言うと、お答えがあった。「わたしは、あなたが迫害しているイエスである。

9:6 立ち上がって、町にはいりなさい。そうすれば、あなたのしなければならないことが告げられるはずです。」

9:7 同行していた人たちは、声は聞こえても、だれも見えないので、ものも言えずに立っていた。

9:8 サウロは地面から立ち上がったが、目は開いていても何も見えなかった。そこで人々は彼の手を引いて、ダマスコへ連れて行った。

9:9 彼は三日の間、目が見えず、また飲み食いもしなかった。

9:10 さて、ダマスコにアナニヤという弟子がいた。主が彼に幻の中で、「アナニヤよ。」と言われたので、「主よ。ここにおります。」と答えた。

9:11 すると主はこう言われた。「立って、『まっすぐ』という街路に行き、サウロというタルソ人をユダの家に尋ねなさい。そこで、彼は祈っています。

9:12 彼は、アナニヤという者がはいって来て、自分の上に手を置くと、目が再び見えるようになるのを、幻で見たのです。」

9:13 しかし、アナニヤはこう答えた。「主よ。私は多くの人々から、この人がエルサレムで、あなたの聖徒たちにどんなにひどいことをしたかを聞きました。

9:14 彼はここでも、あなたの御名を呼ぶ者たちをみな捕縛する権限を、祭司長たちから授けられているのです。」

9:15 しかし、主はこう言われた。「行きなさい。あの人はわたしの名を、異邦人、王たち、イスラエルの子孫の前に運ぶ、わたしの選びの器です。

9:16 彼がわたしの名のために、どんなに苦しまなければならないかを、わたしは彼に示すつもりです。」

9:17 そこでアナニヤは出かけて行って、その家にはいり、サウロの上に手を置いてこう言った。「兄弟サウロ。あなたが来る途中でお現われになった主イエスが、私を遣わされました。あなたが再び見えるようになり、聖霊に満たされるためです。」

9:18 するとただちに、サウロの目からうろこのような物が落ちて、目が見えるようになった。彼は立ち上がって、バプテスマを受け、

9:19 食事をして元気づいた。サウロは数日の間、ダマスコの弟子たちとともにいた。

9:20 そしてただちに、諸会堂で、イエスは神の子であると宣べ伝え始めた。