真の平等とは?

公開済み 7月 28, 2013 by 管理人 in アドナイ・エレ
フィリピンの渡し船

〜「もうすぐ選挙ですからね。」〜

7月21日に行われた参議院選挙では、大方の予想通り自民党の圧勝に終わりました。衆参のねじれが解消されたとは言え、本当にそれで良かったのだろうかと一抹の不安も禁じえません。

TPPの問題、原発再稼働の問題、消費税増税の問題、憲法改正問題等々難問が山積しております。これらの問題があまり審議を尽くされないままに圧倒的多数によって、次々と採決されていったとしたら、大変なことになるように思われます。

衆参ねじれ現象によって、事が進まないのも確かに問題がありましたが、数の威力によって一方的に決められ、進められて行くのもまた問題を抱えることになるのではないかと思います。

また、選挙後に問題にされたのが、1票の格差についてでした。議員一人当たりの有権者数が最も少ない鳥取県と、最も多い北海道とでは1票の格差が4.77倍あったというのです。

つまり、北海道の議員が当選するためには鳥取の議員の5倍の得票が必要になるということでしょう。確かに問題があり、憲法違反になる可能性があります。しかし、1票の格差だけでは測れない、人口の少ない県や過疎の地域の意見をないがしろにして欲しくないとも思います。

私が昨年フィリピンに行ったとき、都市の周りの道路を盛んに工事していました。私が「これは何をしているのですか。」と聞くと、「4車線化にする工事を行っているのです。」と言われさらに「もうすぐ選挙ですからね。」と付け加えられました。

そうか、票集めのために、そんなに交通量も多くない2車線でも十分対応できそうなのに、あえて4車線の道路を作るのだなと憤慨しました。しかし、これは日本でもよくある話で、議員の故郷にその議員の名前が冠せられた、凡そその場に似つかわしくない立派な道路や建物が作られることは珍しいことではありません。

さて、私たちはフィリピンの少し山間部のあまり人口の多くない全校生徒50名余りの小さな小学校を訪れましたが、そこに行くには途中までしか道がなく、川には橋がなく、渡し船に乗って渡らなければならないし、他にも幾つもの川を歩いて渡って集落にたどり着きました。

この小学校は日本の国際飢餓対策機構によって建てられたということですが、それまでは子供たちはそれらの道のない、また橋のないところを歩いて学校まで長時間かけて行っていたということでした。

つまり、票になるところはさらに整備が進められ便利になっていくが、あまり票にならないところはますます見捨てられて過疎化していくという喜ばしくない光景を見たように思いました。

それを思うと憲法の定める1票の格差だけですべてが判断できるものでもないのかなと思います。

今回の参議院選挙も沢山の問題を残しましたが、大切なことは議員一人一人がどのように国民の意見を聞き、少数意見も大切にして、議員一人ひとりが国民に仕える姿勢をもって政治に臨むかだと思います。

 

そこで、イエスは彼らを呼び寄せて、言われた。「あなたがたも知っているとおり、異邦人の支配者たちは彼らを支配し、偉い人たちは彼らの上に権力をふるいます。あなたがたの間では、そうではありません。あなたがたの間で偉くなりたいと思う者は、みなに仕える者になりなさい。あなたがたの間で人の先に立ちたいと思う者は、あなたがたのしもべになりなさい。マタイ20:25~27


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