旅する理由

公開済み 6月 16, 2019 by 管理人 in アドナイ・エレ

~「恐れるな。わたしはあなたとともにいる」~

作:川下真理 姉

私は一人旅が好きです。国内も楽しいですが、海外はもっとわくわくします。旅といっても、観光地や高級ホテル、高級レストラン、ブランド品の買い物など楽しむような、わざわざお金をかけるおしゃれな旅には興味がありません。むしろ、ガイドブック等で取り上げられることのない、人々の実際の生活はどんなものか、何を食べ、どんな様子で暮らしているのか、まちはどのようなにおいがするのか―そんなことを知りたくて、また実際に経験したくて、出かけていく。私の旅はそんな旅です。

実を言うと、旅に出る時に最初から「この国の、このまちで暮らす人たちの生活を見てみたい」と思って出かけているわけではありません。ただ、自由に旅してみた結果、私が一番心惹かれて多くの時間を費やすのは、その土地の人や暮らしに触れることなのだと気がつくということです。その時に心惹かれたものに時間を使えるように、私は旅の計画を立てません。もちろん、毎回ごく短期の旅なので、往復の航空券は購入します。でもその決まった到着と出発の間の空白の時間が一体どんな旅になるか、わくわくしながら出かけます。そういうわけで、私が旅に出るにあたり、決まっていることは空港の到着・出発時間くらいです。宿泊も滞在中のスケジュールも決めないで出かけます。

実際、旅というのは、特に海外では予想もしないことが起きて、その時にならないとどうなるかわからないことが多く、計画どおり進めないこともしばしばです。そういう意味では、無駄になるかもしれない計画作りに時間や労力を費やし、計画どおり動けるよう努力して行動するより、計画は真っ白なまま出かけ、現地でその都度最善と思われることを選択するという方法は、かえって効率的とも言えるのではないかとさえ思います。

それでも、私の旅の話を聞いて、多くの人が眉をひそめる気持ちもわからないわけではありません。「一人で?」「ツアーじゃないの?」「ホテルも予約しないの?」普段の私をご存じなら、なおさらそう思われることと思います。ときには反対に、褒められることもあります。「楽しそう」「そんな低予算に抑えられるんだ」こう言ってもらえるときは嬉しい気持ちになります。でも、なかには勘違いされていることもあります。「勇気があるね」「すごい」こういう感想は、誤解です。

私は生来、小心者です。自分に自信がなくて、いつも自分は何か間違っているのではないかと心配していて、痛い思いをするのが嫌いで、絶叫マシーンやお化け屋敷も嫌い、大きな音をたてる運動会のピストルや雷も大嫌いです。動物は好きですが、突然大声で吠えられるのは嫌いです。おまけにそそっかしくて不器用で、何をやっても失敗ばかりです。

そんな私が一体なぜ海外なんかへ一人で出かけ、毎回無事帰ってこられるのかと聞かれれば、そんなことは私にもわかりません。好奇心旺盛な性格ゆえに出かけたいと思っても、なぜ無事帰ってくることができて、そしてまた出かけたいと思えるのか、正直自分でも不思議に思います。ただ、一つだけわかることは、自分がいかに神様から大切にされているのかということです。今回ここにはとても書ききれませんが、神様が私と一緒にいてくださると思うことがありすぎて、それが唯一の、私が旅を繰り返すことのできる理由だと思います。

恐れるな。わたしはあなたとともにいる。たじろぐな。わたしがあなたの神だから。わたしはあなたを強め、あなたを助け、わたしの義の右の手で、あなたを守る。(イザヤ41:10)

 こんなことを言って下さる神様がいなければ、一人旅なんて一度で懲りていたでしょうし、その一度だって無事に帰ってこられたものかわかりません。聖書に神様が明言しておられる約束と、これまで神様が私にしてきて下さったことを思いながら、私はこれからも旅をしていくと思います。


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