とんだ避難訓練

公開済み 6月 23, 2019 by 管理人 in アドナイ・エレ

~誰のための避難訓練?~

私は地域のコミュニティ協議会の安心安全部会に属しています。地域内の崖崩れなどの危険個所を点検して回ったり、交通上で事故が起こりそうな個所を調べたりして、市や県に改善を要求します。

先日、新潟で震度6強の地震が発生しましたが、私達も不意の地震に備えて避難訓練を実施致します。しかし、ここには海岸近くにある地域から山間部に属する地域まであるので、地震時に津波に備える避難対策を必要とする地域、土砂崩れ等に関する訓練を必要とする地域等マチマチで、なかなか地域全体で避難訓練を実施するのは困難です。

また、昔なら○○婆ちゃん、○○爺ちゃんがどこそこに住んでいると分かってすぐ助けに行くことができたのですが、今はこの田舎町でも人権の問題で全部の家庭の家族構成を知ることができないとある町内会長が嘆いていました。それに、ここでは避難訓練は全員参加ではないので、訓練時でもなかなかすべてを把握することは困難なようです。

さて、先日伺った鹿児島市街地のある教会では「この地域は全員参加で、それも日曜日の午前中にあるので、毎年礼拝途中に全員会堂から直接外に出て、近くの指定された公園まで移動しなければいけないのです。」ということでした。

そういえば数年前、鹿児島で震度5弱の地震があった時のこと、私たちはちょうどその教会で集会をしていました。いきなり強い揺れが来て古い教会がグラグラ揺れて、屋根が崩れ落ちてくるのではないかと不安になり、どうすればよいかと戸惑いました。その時その教会の方がすぐ逃げられるように会堂のドアや窓々を開けて回られました。そのてきぱきとした行動に感心しました。やっぱり事前の訓練は大切だなとつくづく実感しました。

さて以前、私たちの地域の小学校で、津波を想定した避難訓練が計画されたことがありました。それで、小学生全員が学校の近くの小高い丘に避難するので、地域の方で応援できる方は、同時間に小学校の校庭までおいで下さいとの一報が入りました。

私も朝の子供たちの見守りをしていることもあり、子供たちの訓練に何か協力できることがあればと、参加させて頂くことにしました。指定された時間に小学校の校庭に行くと、平日の昼間ということもあり、ご年配の地域の方々のみ十数名が集まっていました。

校庭で待っていると学校のベルが鳴り、それぞれが校内からクラスごとに外に駆け出してきました。校庭で簡単な点呼が行われ、低学年生から順に学校の裏門から外の道へ駆け出して行きます。私たちは子供たちが道の端から中央にはみ出ないように見守りながら、一緒にゆっくり走ります。

しばらくすると、うっそうと茂った森の小さな急坂の小道に入ります。子供たちがどんどん駆け上がって行く一方で、見守りの地域の方々はどんどん取り残されて行き、みな青色吐息でようやく丘の上の公園までたどり着きました。

地域の応援の方々が着いた時はすでに子供たちはそれぞれの学年ごとに並び点呼がほぼ終わっていました。教頭先生は子供たちのことより、地域の方々のことを心配されて、「大丈夫ですか?」「気分が悪くなった方はおられませんか?」と走り回っておられました。とんだ避難訓練になりました。

この世での災害に対する訓練は必要ですが、同時に永遠のいのちに対する備えもしっかりしておきたいものだと思いました。

この世で富んでいる人たちに命じなさい。高ぶらないように。また、たよりにならない富に望みを置かないように。むしろ、私たちにすべての物を豊かに与えて楽しませてくださる神に望みを置くように。また、人の益を計り、良い行いに富み、惜しまずに施し、喜んで分け与えるように。また、まことのいのちを得るために、未来に備えて良い基礎を自分自身のために築き上げるように。Ⅰテモテ6:17~19


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