乳癌を体験して Ⅹ

公開済み 4月 19, 2020 by 管理人 in アドナイ・エレ

~いよいよ退院~                  佐多多視子

退院前に回診に来てくださったお医者さんは、外来時に手術についての説明をして下さったS女医さんでした。名札を見て「えっ、S先生こんなに若かったんですか?」とびっくりして何度も言ってしまいました。すると、S先生が「今回は、まだ朝なのでファンデーションのノリが良いのかも」と仰いましたが、外来の時はお医者さんは立派な方で偉い人なんだという勝手な先入観で見てしまったので、実際より幾分上に見えたようです。

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いよいよ退院です。実を言うとここでの入院生活はとても居心地が良いので、もう少しゆっくりしていたいという思いもありましたが、日曜礼拝には出たいし、71歳の夫も家で寂しい思いしているだろうから、どれ、退院しようかな。

身支度を済ませラウンジで主人の迎えを持ってると、他にも今日退院される方が見えました。「どちらから来られたんですか?」と伺うと「私は県外からです。乳癌手術だと東京の○○病院か、こちらのS病院が良いと聞いて、こちらの方が近いので、…」と言われ、息子さんが迎えに来られるのを待っておられるということでした。もう少しお話を伺いたかったのですが、その時主人がエレベーターを降りてこちらに向かって来ました。

1Fの会計の所で「クレジットでお願いします。」と言って領収書を見てびっくりしました。たったこれだけ?あれほどの手術だったら何百万もするんじゃないの?と思いました。なんだか申し訳ない気がするとともになんて有難いんだろうと思いました。初めての入院・手術で体験した、日本の健康保険制度の素晴らしさを実感しました。

※皆さん進んで保険料を納付しましょう。(注;私は税務署の回し者ではありません)

この病院に入院して沢山の恵みをいただき、また多くを学びました。スタッフの方々の患者さんへの接し方(声掛けやそのトーン、仕草等)は素晴らしかったです。

親切なことばは蜂蜜、たましいに甘く、骨を健やかにする。箴言16:24

また、患者だけでなく、そのご家族にも心を配っておられることもわかりました。入院直後、受付の看護師さんから案内をいただいたとき「掲示板に貼ってあるものも、ぜひ見てください」と言われていたので、院内を歩いている時覘いてみました。そこには、お母さんが乳癌になったお子さんたちのキャンプ(集会?)が開かれたようで、その時のお子さんたちの感想文が貼ってありました。「乳癌はこわくないんだ」「心配しなくていいんだ」「この会に出席してよかった」等書かれていました。お子さんたちの心が軽くなり明るくなっていることを文章の中から読み取れました。(お子さんたちの心が穏やかだと結局は患者である母親が手術にも治療にも集中できますもんね)なんてやさしい病院なんだろうかと思いました。至れり尽くせりですね。癌で入院しているのにもかかわらず居心地の良い夢のような時を過ごさせて戴きました。

4月20日から、25回の放射線治療を受けることになりましたので、この手記は一旦これでお休みさせていただいて、また治療が終わりましたら、治療状況やその様子を書かせていただきたいと思います。

心に喜びがあれば顔色を良くする。心に憂いがあれば気はふさぐ。悟りのある者の心は知識を求めるが、愚かな者の口は愚かさを食いあさる。悩む者には毎日が不吉の日であるが、心に楽しみのある人には毎日が宴会である。箴言15:13~15

 


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