道を歩いていると、アメリカザリガニがいました。

近づくと、こちらに向かってはさみを広げて威嚇してきました。

少し近づくと、あまりにもはさみを上げすぎたためか
ザリガニは、後ろにひっくり返ってしまいました。
何とか起き上がろうと、必死にもがいていました。

いかにはさみを振り広げようが、
ザリガニは、人間には勝てません。
振り広げすぎると、自分でひっくり返ってしまうのです。
ヒゼキヤ王の時代、アッシリアがユダに攻めてきました。
アッシリアの王は、ラキシュからタルタン、
ラブ・サリスおよびラブ・シャケを大軍と共に
ヒゼキヤ王のいるエルサレムに遣わした。
彼らはエルサレムに上って来た。
彼らは上って来て、布さらしの野に至る大通りに沿って
上の貯水池から来る水路の傍らに立ち止まった。
列王記下 18章17節
その時、ラブ・シャケは大声で叫んで言いました。
「大王アッシリアの王の言葉を聞け。...
ヒゼキヤの言うことを聞くな。
彼は、主は我々を救い出してくださる、
と言って、お前たちを惑わしているのだ。(18:32抜粋)
...
国々のすべての神々のうち、
どの神が自分の国をわたしの手から救い出したか。
それでも主はエルサレムをわたしの手から
救い出すと言うのか。」(18:35)
どうなったでしょうか?
ヒゼキヤが、預言者イザヤのもとに家臣たちを遣わすと
イザヤから、こう告げられます。
イザヤは言った。
「あなたたちの主君にこう言いなさい。
『主なる神はこう言われる。
あなたは、アッシリアの王の従者たちが
わたしを冒涜する言葉を聞いても、恐れてはならない。
見よ、わたしは彼の中に霊を送り、
彼がうわさを聞いて自分の地に引き返すようにする。
彼はその地で剣にかけられて倒される。』
」列王記下 19章6~7節
そして、その通りになりました。
アッシリアの王が、エルサレムに入ることはなく、
逆にアッシリアの軍勢はみ使いによって滅ぼされ、
アッシリアの王センナケリブも、
ニスロク神殿で礼拝している時に、
アドラメレクとサルエツェルに殺されてしまいました。
主なる神を冒とくし、神に対して暴言を吐き、
ユダの国を力づくで攻め取ろうとした、アッシリアでしたが
逆に、軍勢が滅ぼされることになってしまいました。
神を冒涜することが、自分自身を滅ぼすことになったのです。
神に向かって戦いを挑んでも、それは人間に対して
はさみを広げたザリガニのようなものなのです。
神の方がはるかに偉大で、力があるのです。
愛と正義の神は、悪に対しては厳しく対処されます。
悪は決して、正義の神に勝つことはできないのです。
【今日の聖書】
お前は誰をののしり、侮ったのか。
誰に向かって大声をあげ
高慢な目つきをしたのか。
イスラエルの聖なる方に向かってではなかったか。
列王記下 19章22節