出雲そば
出雲と言えば、蕎麦です。
ちょうど蕎麦の花が、畑を白く埋め尽くす季節になりました。
今日は、農学博士の中塚敏之先生から、蕎麦の話を伺いました。
蕎麦には、夏蕎麦と秋蕎麦の2種類があるそうです。
どちらも種まき後、約80日で実がなるそうですが、
夏蕎麦は、日照時間が徐々に長くならないと実を結ばず、
逆に秋蕎麦は、日照時間が短くならないと実を結ばないそうです。
ですから種を蒔く時期を間違えると、どんなに花が沢山咲いていても
実を結ばず、収穫できないそうです。
また蒔く時期が正しくても、受粉がうまくいかないと実を結ばないそうです。
かぼちゃなどの場合、雄花の花粉が雌花のめしべに受粉しないと実ができませんが
蕎麦の場合は、長柱花と短柱花の2種の花が咲き、
それぞれの花粉が、それぞれのめしべに受粉しないと実ができないそうです。
そのため養蜂家に依頼して、その時期だけ蜜蜂を飛ばしてもらうと
受粉量が多くなって、収穫量が増えるということでした。
ただ蕎麦の花の蜂蜜は、栄養価は高いのですが癖があるそうです。
蜜蜂を使わない場合、咲いた花の量のおよそ2割程度しか
結実しないということでした。稲作などと比べると
かなり割の合わない作物のようです。
ただしその栄養価は、必須アミノ酸摂取に着目した場合、
米や小麦に比較すると群を抜いているそうです。
他の穀物には含まれていないルチンが、含まれていることが大きいそうです。
お話を伺って、蕎麦の栄養価の高さがわかりましたが
同時に、蕎麦の実を結ばせることの難しさも、わかりました。
人間も、自分の力だけでは良い実を結ぶことはできません。
聖霊の助けが必須なのです。
【今日の聖書】
しかし、御霊の実は、
愛、喜び、平和、寛容、慈愛、善意、忠実、柔和、自制であって、
これらを否定する律法はない。
ガラテヤ人への手紙 5章22〜23節
(口語訳)