今日のできごと


 前日  翌日  今月  去年の今頃  トップへ  更新
2019/10/3(木)

 

わたしは決して信じない

 イエス・キリストの12弟子のひとり、トマスは
 はっきりと、不信仰の告白をしています。
 「わたしは決して信じない。」と。

 そこで、ほかの弟子たちが、「わたしたちは主を見た」と言うと、トマスは言った。
 「あの方の手に釘の跡を見、この指を釘跡に入れてみなければ、また、
  この手をそのわき腹に入れてみなければ、わたしは決して信じない。」
 ヨハネによる福音書 20章25節

 他のみんなが間違っていて、自分だけが正しいと思い違いをしていたのです。
 しかも頑なに、その思いに固執していたのです。
 復活後の7日間は、それでも良かったかもしれません。

 「よみがえったなどと言っているけれども、その後、全然現れないじゃないか!」
 「1週間経っても、何も起きないじゃないか!」
 「ほら見たことか!私が正しいのだ!イエスが復活したりするはずがない!」

 そんな思いだったのではないかと、思われます。
 しかし、それは8日後に見事に覆されるのです。
 トマスの目の前に、イエス・キリストが現れたのです。

 さて八日の後、弟子たちはまた家の中におり、トマスも一緒にいた。
 戸にはみな鍵がかけてあったのに、イエスが来て真ん中に立ち、
 「あなたがたに平和があるように」と言われた。
 ヨハネによる福音書 20章26節

 トマスはもう、否定しようがありませんでした。
 トマスが語った言葉はこれです。

 トマスは答えて、「わたしの主、わたしの神よ」と言った。
 ヨハネによる福音書 20章28節

 誰かが、強力に自信をもって断言していたとしても、
 それが正しいとは、限りません。
 トマスの場合は、完全に間違っていたのです。

 人が力強く断言している言葉を鵜呑みにするのではなく
 神の言葉を聞くことです。聖書から教えて頂くことです。
 そして神に祈って、何が正しいか判断する判断力を与えて頂くことです。

 もしトマスが信じないと断言した時、その力強い言葉に同調してしまい
 「私も信じません」という人がいたなら、どうだったでしょう。
 トマスと同じように、イエスに出会ったとき

 「信じません」という断言を、撤回しなければならなかったでしょう。
 人の言葉を鵜呑みにせずに、神に聴くのです。正しい方は神のみです。
 どんなに力強い人であったとしても、間違う時は間違えてしまうのです。

 聖書の言葉こそ、真実な神の言葉です。

 【今日の聖書】
 そこで、ほかの弟子たちが、「わたしたちは主を見た」と言うと、
 トマスは言った。
 「あの方の手に釘の跡を見、この指を釘跡に入れてみなければ、
  また、この手をそのわき腹に入れてみなければ、
  わたしは決して信じない。」
 ヨハネによる福音書 20章25節


 前日  翌日  今月  去年の今頃  トップへ  更新