今日のできごと


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2019/11/4(月)

 

 絶望の淵で

 パウロたちの助かる望みは、まったく消え失せようとしていました。

 幾日もの間、太陽も星も見えず、
 暴風が激しく吹きすさぶので、
 ついに助かる望みは全く消えうせようとしていた。
 使徒言行録 27章20節

 パウロたちは、絶望の真只中に置かれていたのです。
 皆が、「あの時クレタ島から船出していなければ良かったのに」という
 思いだったはずです。

 人々は長い間、食事をとっていなかった。
 そのとき、パウロは彼らの中に立って言った。
 「皆さん、わたしの言ったとおりに、
  クレタ島から船出していなければ、
  こんな危険や損失を避けられたにちがいありません。
 使徒言行録 27章21節

 しかしそんな中で、神はパウロに語られるのです。
 『パウロ、恐れるな。あなたは皇帝の前に出頭しなければならない。
  神は、一緒に航海しているすべての者を、あなたに任せてくださったのだ。』

 わたしが仕え、礼拝している神からの天使が
 昨夜わたしのそばに立って、こう言われました。
 『パウロ、恐れるな。
  あなたは皇帝の前に出頭しなければならない。
  神は、一緒に航海しているすべての者を、あなたに任せてくださったのだ。』
 使徒言行録 27章23〜24節

 そしてパウロは、皆を励まします。

 しかし今、あなたがたに勧めます。
 元気を出しなさい。
 船は失うが、皆さんのうちだれ一人として命を失う者はないのです。
 使徒言行録 27章22節

 絶望の淵にいる人達に向かって、「元気を出せ」と語ったのです。
 無理、それはできない、と言う状況で、
 誰一人賛同する人がいないだろう、そんな状況下でパウロは語っています。

 そこに賛同者が誰一人いなくても、語っているのです。
 絶望の淵にいる人々にとって、無理なことだったかもしれなかったのですが
 パウロは語っているのです。そしてその通りになって行ったのです。

 【今日の聖書】
 残りの者は板切れや船の乗組員につかまって泳いで行くように命令した。
 このようにして、全員が無事に上陸した。
 使徒言行録 27章44節


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