事実説明の前に
1.アダムは神に対して罪を犯した
アダムは、神の命じられたことに反して
神から食べてはいけないと言われていた「善悪を知る木の実」を食べてしまい
神に対して、罪を犯してしまいました。
女が見ると、その木はいかにもおいしそうで、
目を引き付け、賢くなるように唆していた。
女は実を取って食べ、一緒にいた男にも渡したので、
彼も食べた。
創世記 3章6節
2.アダムは神に対して偽りではなく事実を語っている
アダムは、その事を神から追及されます。
神は言われた。
「お前が裸であることを誰が告げたのか。
取って食べるなと命じた木から食べたのか。」
創世記 3章11節
神から追及された時に、彼はこう答えるのです。
アダムは答えた。
「あなたがわたしと共にいるようにしてくださった女が、
木から取って与えたので、食べました。」
創世記 3章12節
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「あなたがわたしと共にいるようにしてくださった女が、
木から取って与えたので、食べました。」
これは本当のことです。事実をそのまま答えています。
後にエバと名付けられる「女」が、その実を木から取ってアダムに与えたのは事実でした。
女は、神がアダムと共にいるようにしてくださった人物であったことも事実でした。
アダムは、事実をありのまま説明しています。嘘は言っていません。
3.アダムが真っ先に語るべきだったのは悔い改めの言葉だった
アダムは決してごまかしたりしていないのです。けれどもこの言葉の隠れた意味は、
「あの女が、神が取って食べるなと命じられた木の実を私に渡したのだ!」
「悪いのはあの女だ!私ではない!」ということでした。実際に女は悪かったのです。
しかしこの時のアダムにとって、このような責任逃れのような事実の説明よりも
もっと先に語らなければならなかったことが、ありました。
「悔い改めの言葉」こそ、真っ先に語らなければならない言葉だったのです。
「申し訳ありませんでした。私はあなたに対して罪を犯してしまいました。」
この言葉こそ、神に真っ先に申し上げなければならなかった言葉だったのです。
むすび.私たちも悔い改めの言葉こそ真っ先に語るべき
私たちはアダムを愚かと言えません。私たちも同じ罪の性質を持っているからです。
神と人の前に、ごまかして罪を隠すのでもなければ、言い逃れをするのでもなく
真実に悔い改めることを、いつも真っ先にしていく者でありたいと願います。
【今日の聖書】
そのときから、イエスは、
「悔い改めよ。天の国は近づいた」と言って、
宣べ伝え始められた。
マタイによる福音書 4章17節