今日のできごと


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2022/4/18(月)

 

収穫ロボット

 今日は、大学時代に農作物の収穫ロボットを研究していた方のお話を伺いました。
 収穫を自動化するのはかなり難しい作業だった、とのことです。
 作物を画像認識させ、収穫に足る大きさになっているかどうかを識別し

 もし収穫に適していれば自動で収穫し、そうでなければ収穫しないという
 収穫マシンを、研究開発していたそうです。
 PC上のC言語でプログラミングして、そのPCを有線で接続していたとのことです。

 ロボットを自走させることは、平坦な道とは違うのでかなり難しく
 自走させることまではしなかったようです。
 今ならOpenCVが利用できますが、当時は自力で研究開発していたようです。

 現在の農業の自動化は、工場のような屋内生産型が主流だということで
 屋外の畑で生産するよりも、害虫の被害も受けずに育てられて
 虫害を回避して収穫できるのが良い、とのことでした。

 ただし多額の初期投資が必要となるため、一般の農家が実施するのは
 大変だろうということです。
 島根県では農地が多いですが、まだまだ通常の耕作が続くのではないかということでした。

 今日も、畑の草取り作業を行いましたが、
 一切の機械を使わないで、手作業で広大な畑で作業するのは
 実際のところ、重労働です。

1.エデンでも耕作をしていた

 聖書を見ると、天地創造のはじめから、
 人は、地を耕すように定められていました。
 エデンの園で、人はそこを耕しながら守っていました。

 主なる神は人を連れて来て、エデンの園に住まわせ、
 人がそこを耕し、守るようにされた。
 創世記 2章15節

2.罪を犯した後からは苦労して耕作することになった

 その後人が罪を犯した結果、エデンから追い出されてしまいますが
 今度は、土が呪われるものとなってしまったため
 顔に汗を流して苦しみつつ、土を耕すことになってしまいました。

 神はアダムに向かって言われた。

 「お前は女の声に従い
  取って食べるなと命じた木から食べた。
  お前のゆえに、土は呪われるものとなった。
  お前は、生涯食べ物を得ようと苦しむ。

  お前に対して
  土は茨とあざみを生えいでさせる
  野の草を食べようとするお前に。

  お前は顔に汗を流してパンを得る
  土に返るときまで。
  お前がそこから取られた土に。
  塵にすぎないお前は塵に返る。」

 創世記 3章17〜19節

 エデンにおいても、同じ「耕す」という言葉が使われていますが
 その耕し方が、大いに違っているのです。
 エデンでは、汗して苦しんで耕していたわけではなかったのですが

 罪を犯した結果、顔に汗して苦しんで耕すようになってしまったのです。

 主なる神は、彼をエデンの園から追い出し、
 彼に、自分がそこから取られた土を耕させることにされた。
 創世記 3章23節

3.耕作はカインへと引き継がれていった

 そして耕作は、アダムの子へと引き継がれていきます。
 アダムの次男アベルは、羊を飼うものになりましたが、
 長男であるカインは、土を耕す者となっています。

 彼女はまたその弟アベルを産んだ。
 アベルは羊を飼う者となり、
 カインは土を耕す者となった。
 創世記 4章2節

むすび.今も続く耕作の苦しみ

 それ以来、男性は顔に汗して苦しんで食物を得なければならなくなっているのです。
 女性には、出産とそれに伴う苦しみが与えられましたが、
 男性には、食を得るための労働の苦しみが与えられてしまったのです。

 ※その後のカイン
 カインは、アベルを殺してしまった結果
 農作業をしても、収穫できないという呪いを受けてしまっています。

 主は言われた。
 「何ということをしたのか。
  お前の弟の血が土の中からわたしに向かって叫んでいる。
  今、お前は呪われる者となった。
  お前が流した弟の血を、口を開けて飲み込んだ土よりもなお、呪われる。
  土を耕しても、土はもはやお前のために作物を産み出すことはない。
  お前は地上をさまよい、さすらう者となる。」
 創世記 4章10〜12節

 羊飼いだったアベルと違い、土を耕す者となったカインでしたが、
 もはや土を耕しても、収穫できなくなってしまったのです。
 その後カインは、耕作以外の働きをしながら生きていくことになります。

 【今日の聖書】
 主なる神は人を連れて来て、エデンの園に住まわせ、
 人がそこを耕し、守るようにされた。
 創世記 2章15節


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