今日のできごと


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2024/12/17(火)

 

炎の中でもだえ苦しむ

1.陰府は地獄ではない

 陰府とは、どういうところでしょうか?
 陰府と地獄とは、別のものです。
 陰府はハデスと言い、現在存在しています。

 地獄はゲヘナと言い、最終的な滅びの場です。
 死も陰府(ハデス)も、最終的には地獄(ゲヘナ)に投げ込まれることになっています。

 死も陰府も火の池に投げ込まれた。
 この火の池が第二の死である。
 ヨハネの黙示録 20章14節

 ここで言う「火の池」が、地獄(ゲヘナ)です。
 人間の肉体の死が、「第一の死」で、
 地獄(ゲヘナ)に投げ込まれるのが、「第二の死」になります。

 死んだ直後に行く陰府(ハデス)は、第二の死ではありません。
 いわゆる地獄(ゲヘナ)ではないのです。
 地獄(ゲヘナ)に行くまでの、中間地点になります。

2.陰府では苦しみ悶える

 イエスは、死んで陰府に行った金持ちの話をされています。
 これはたとえ話ではなく、実話です。
 この金持ちは、死んだ後陰府で苦しんでいます。

 彼が、陰府で苦しみながら目を上げると、
 アブラハムと、そのすぐそばにいるラザロとが、
 はるかかなたに見えたといいます。

 そして、金持ちは陰府でさいなまれながら目を上げると、
 宴席でアブラハムとそのすぐそばにいるラザロとが、はるかかなたに見えた。
 ルカによる福音書 16章23節

 金持ちが語っている言葉から、陰府がどんな所であるかわかります。
 そこで、大声で言った。
 『父アブラハムよ、わたしを憐れんでください。
  ラザロをよこして、指先を水に浸し、わたしの舌を冷やさせてください。
  わたしはこの炎の中でもだえ苦しんでいます。』
 ルカによる福音書 16章24節

 陰府には炎があり、熱くてたまらず
 炎の中でもだえ苦しむのですが、死ぬことがないためそれがずっと続くのです。
 その炎の熱を冷ますための、ほんのわずかな水でさえ存在しないのです。

 生まれながらにして罪人である人間は、この金持ちのように本来は全員が
 この苦しみの極みである陰府に、行かなければならなかったのです。
 そしてその後、地獄であるゲヘナで焼かれ続けなければならなかったのです。

3.キリストは陰府ではなく天国に引き上げて下さる

 けれども、救いの道が神から提供されました。
 それが、イエス・キリストです。

 イエスは言われた。
 「わたしは道であり、真理であり、命である。
 わたしを通らなければ、だれも父のもとに行くことができない。
 ヨハネによる福音書 14章6節

 イエス・キリストが、罪人の私の身代わりになって
 私の罪の刑罰を十字架で受けて下さったと信じるなら、たとえ死んでも陰府に行くことなく
 父なる神の元に、行けるようになったのです。

 ラザロは貧しいから天国に行ったのではなく、イエスを信じたから天国に行ったのです。
 富んでいるから天国に行けなくて、貧しいから天国に行けるというのではなく
 イエス・キリストを信じて受け入れたかどうかで、決まるのです。

むすび.イエスを信じて陰府ではなく天国に行こう

 炎で焼かれ続け苦しみ悶える陰府ではなく、神の元に行かなければなりません。
 そのための道はただ一つ、イエス・キリストを信じ受け入れることだけです。
 イエス・キリストこそが、天国に行く唯一の道なのです。

 ラザロのように、イエス・キリストを信じて天国に行きましょう!
 陰府になど、絶対に行ってはなりません!
 陰府は架空の場所ではなく、実際に存在するリアルな場所なのです。

 【今日の聖書】
 そして、金持ちは陰府でさいなまれながら目を上げると、
 宴席でアブラハムとそのすぐそばにいるラザロとが、
 はるかかなたに見えた。
 そこで、大声で言った。
 『父アブラハムよ、わたしを憐れんでください。
  ラザロをよこして、指先を水に浸し、
  わたしの舌を冷やさせてください。
  わたしはこの炎の中でもだえ苦しんでいます。』
 ルカによる福音書 16章23〜24節


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