今日のできごと


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2026/2/4(水)

 

イエスに選ばれた12人

 イエスは、12弟子を選ばれました。
 ペトロ、アンデレ、ヤコブ、ヨハネ、フィリポ、バルトロマイ、
 トマス、マタイ、ヤコブ、タダイ、シモン、イスカリオテのユダです。

1.ペトロ

 ペトロは、聖書の記事から推測すると衝動的に行動する人物だったようです。
 驚くべき状況にすぐに反応して、あまり深く考えずに言葉を発してしまっている
 そんな様子が記されています。

 1.1 「水の上を歩いてそちらに行かせて下さい」と願った

 イエスが、湖の上を歩いて弟子たちのところに行かれた時
 弟子たちは「幽霊だ」と言っておびえ、恐怖のあまり叫び声をあげました。
 しかしイエスは「安心しなさい。わたしだ。恐れることはない。」と語ります。

 その直後、ペトロは何と言ったでしょうか?

 ところが、舟は既に陸から何スタディオンか離れており、逆風のために波に悩まされていた。
 夜が明けるころ、イエスは湖の上を歩いて弟子たちのところに行かれた。
 弟子たちは、イエスが湖上を歩いておられるのを見て、
 「幽霊だ」と言っておびえ、恐怖のあまり叫び声をあげた。
 イエスはすぐ彼らに話しかけられた。
 「安心しなさい。わたしだ。恐れることはない。」
 すると、ペトロが答えた。
 「主よ、あなたでしたら、わたしに命令して、水の上を歩いてそちらに行かせてください。」
 イエスが「来なさい」と言われたので、ペトロは舟から降りて水の上を歩き、イエスの方へ進んだ。
 マタイによる福音書 14章24〜29節

 「主よ、あなたでしたら、わたしに命令して、水の上を歩いてそちらに行かせてください。」
 と語っているのです。そして、イエスに「来なさい」と言われたので、水の上を歩きます。

 1.2 イエスの受難予告を即座に真向から否定した

 イエスが、ご自身の十字架の死と復活の予告をすると
 即座にペトロは、それを打ち消す発言をしています。

 このときから、イエスは、御自分が必ずエルサレムに行って、
 長老、祭司長、律法学者たちから多くの苦しみを受けて殺され、
 三日目に復活することになっている、と弟子たちに打ち明け始められた。
 すると、ペトロはイエスをわきへお連れして、いさめ始めた。
 「主よ、とんでもないことです。そんなことがあってはなりません。」
 イエスは振り向いてペトロに言われた。
 「サタン、引き下がれ。あなたはわたしの邪魔をする者。
  神のことを思わず、人間のことを思っている。」
 マタイによる福音書 16章21〜23節

 1.3 イエスの姿が変わった時「仮小屋を三つ建てましょう」と語った

 山の上で、イエスの顔が太陽のように輝き服が光のように白くなった時
 モーセとエリヤが現れ、イエスと語り合っていましたが
 それを見たペトロは、「ここに仮小屋を三つ建てましょう」と語っています。

 六日の後、イエスは、ペトロ、それにヤコブとその兄弟ヨハネだけを連れて、高い山に登られた。
 イエスの姿が彼らの目の前で変わり、顔は太陽のように輝き、服は光のように白くなった。
 見ると、モーセとエリヤが現れ、イエスと語り合っていた。
 ペトロが口をはさんでイエスに言った。
 「主よ、わたしたちがここにいるのは、すばらしいことです。
  お望みでしたら、わたしがここに仮小屋を三つ建てましょう。
  一つはあなたのため、一つはモーセのため、もう一つはエリヤのためです。」
 マタイによる福音書 17章1〜4節

 1.4 「主よ、足だけでなく、手も頭も」と語った

 イエスが弟子たちの足を洗っておられた時、ペトロははじめに断ります。
 しかしイエスから、「もしわたしがあなたを洗わないなら、
 あなたはわたしと何のかかわりもないことになる」と言われた瞬間、あわててこう答えるのです。

 「主よ、足だけでなく、手も頭も。」
 けれども、イエスはその必要はないことを語られました。
 ペトロの発した言葉は、ことごとく的をはずしているのです。

 それから、たらいに水をくんで弟子たちの足を洗い、腰にまとった手ぬぐいでふき始められた。
 シモン・ペトロのところに来ると、ペトロは、
 「主よ、あなたがわたしの足を洗ってくださるのですか」と言った。
 イエスは答えて、「わたしのしていることは、
 今あなたには分かるまいが、後で、分かるようになる」と言われた。
 ペトロが、「わたしの足など、決して洗わないでください」と言うと、
 イエスは、「もしわたしがあなたを洗わないなら、
 あなたはわたしと何のかかわりもないことになる」と答えられた。
 そこでシモン・ペトロが言った。「主よ、足だけでなく、手も頭も。」
 イエスは言われた。
 「既に体を洗った者は、全身清いのだから、足だけ洗えばよい。
 あなたがたは清いのだが、皆が清いわけではない。」
 ヨハネによる福音書 13章5〜10節

 1.5 「わたしは決してつまずきません」と言った

 ペトロは、大祭司の屋敷の中庭でイエスを3度否定してしまうのですが、
 そのことを、あらかじめイエスに予告された時、
 「たとえ、皆があなたにつまずいても、私は決してつまずきません」と言っています。

 そのとき、イエスは弟子たちに言われた。
 「今夜、あなたがたは皆わたしにつまずく。
  『わたしは羊飼いを打つ。すると、羊の群れは散ってしまう』
  と書いてあるからだ。
  しかし、わたしは復活した後、あなたがたより先にガリラヤへ行く。」
 するとペトロが、
 「たとえ、みんながあなたにつまずいても、わたしは決してつまずきません」と言った。
 イエスは言われた。
 「はっきり言っておく。
  あなたは今夜、鶏が鳴く前に、三度わたしのことを知らないと言うだろう。」
 マタイによる福音書 26章31〜34節

2.ヤコブとヨハネ

 2.1 雷の子らとあだ名される程短気

 ヤコブとヨハネは、イエスから「ボアネルゲ」と呼ばれるほどの短気な性格でした。

 こうして十二人を任命された。
 シモンにはペトロという名を付けられた。
 ゼベダイの子ヤコブとヤコブの兄弟ヨハネ、この二人にはボアネルゲス、
 すなわち、「雷の子ら」という名を付けられた。
 マルコによる福音書 3章16〜17節

 サマリア人がイエスを歓迎しないと、
 天から火を降らせて、彼らを焼き滅ぼしましょうか」と言っています。

 しかし、村人はイエスを歓迎しなかった。
 イエスがエルサレムを目指して進んでおられたからである。
 弟子のヤコブとヨハネはそれを見て、
 「主よ、お望みなら、天から火を降らせて、彼らを焼き滅ぼしましょうか」と言った。
 イエスは振り向いて二人を戒められた。
 ルカによる福音書 9章53〜55節

 2.2 聖書に関しては無学な普通の漁師

 ペトロ、アンデレ、ヤコブ、ヨハネたちは漁師だったので、聖書の学識などなく、
 当時のファリサイ派や律法学者たちの方が、ずっと聖書には精通していました。

 議員や他の者たちは、ペトロとヨハネの大胆な態度を見、
 しかも二人が無学な普通の人であることを知って驚き、
 また、イエスと一緒にいた者であるということも分かった。
 使徒言行録 4章13節

 2.3 ゲッセマネでペトロと共に眠ってしまった

 いよいよイエスが捕らえられるというその直前、イエスは真剣に祈っておられましたが
 ヤコブとヨハネは、ペトロとともにそばまで連れて来られていたのですが
 3人とも、すっかり眠ってしまっていました。

 それから、弟子たちのところへ戻って御覧になると、彼らは眠っていたので、ペトロに言われた。
 「あなたがたはこのように、わずか一時もわたしと共に目を覚ましていられなかったのか。
  誘惑に陥らぬよう、目を覚まして祈っていなさい。
  心は燃えても、肉体は弱い。」
 マタイによる福音書 26章40〜41節

3.その他の弟子たち

 トマスは、疑い深かったですし、マタイは元々徴税人でした。
 シモンは熱心党員として政治的にイスラエルを独立させたいと願っていた人です。

 3.1 トマス

 イエスが、死んだラザロを生き返らせに行こうとしていた時、
 てっきりイエスが、死にに行くものだと勘違いしてしまって
 「わたしたちも行って、一緒に死のうではないか」と語っています。

 わたしがその場に居合わせなかったのは、あなたがたにとってよかった。
 あなたがたが信じるようになるためである。
 さあ、彼のところへ行こう。」
 すると、ディディモと呼ばれるトマスが、仲間の弟子たちに、
 「わたしたちも行って、一緒に死のうではないか」と言った。
 ヨハネによる福音書 11章15〜16節

 さらにイエスが復活して、トマス以外の弟子たちに現れた時
 その話を聞いても、「あの方の手に釘の跡を見、この指を釘跡に入れてみなければ、
 また、この手をそのわき腹に入れてみなければ、わたしは決して信じない。」

 と、頑なにイエスの復活を否定しています。

 十二人の一人でディディモと呼ばれるトマスは、
 イエスが来られたとき、彼らと一緒にいなかった。
 そこで、ほかの弟子たちが、「わたしたちは主を見た」と言うと、トマスは言った。
 「あの方の手に釘の跡を見、この指を釘跡に入れてみなければ、
  また、この手をそのわき腹に入れてみなければ、わたしは決して信じない。」
 ヨハネによる福音書 20章24〜25節

 3.2 マタイ

 マタイは徴税人でした。

 イエスはそこをたち、通りがかりに、
 マタイという人が収税所に座っているのを見かけて、
 「わたしに従いなさい」と言われた。
 彼は立ち上がってイエスに従った。
 マタイによる福音書 9章9節

 収税所で座っていた所を、イエスが見かけて招いているのです。
 徴税人は「罪人」として、見下されていました。

 イエスがその家で食事をしておられたときのことである。
 徴税人や罪人も大勢やって来て、イエスや弟子たちと同席していた。
 ファリサイ派の人々はこれを見て、弟子たちに、
 「なぜ、あなたたちの先生は徴税人や罪人と一緒に食事をするのか」と言った。
 マタイによる福音書 9章10〜11節

 3.3 シモン

 シモンは熱心党のシモンと肩書がついています。

 熱心党のシモン、それにイエスを裏切ったイスカリオテのユダである。
 マタイによる福音書 10章4節

 マルコによる福音書でも同じです。

 アンデレ、フィリポ、バルトロマイ、マタイ、トマス、アルファイの子ヤコブ、
 タダイ、熱心党のシモン、マルコによる福音書 3章18節

 ルカによる福音書でも同じです。

 マタイ、トマス、アルファイの子ヤコブ、熱心党と呼ばれたシモン、
 ルカによる福音書 6章15節

 使徒言行録でも同じです。

 彼らは都に入ると、泊まっていた家の上の部屋に上がった。
 それは、ペトロ、ヨハネ、ヤコブ、アンデレ、フィリポ、トマス、
 バルトロマイ、マタイ、アルファイの子ヤコブ、熱心党のシモン、ヤコブの子ユダであった。
 使徒言行録 1章13節

 熱心党とは、ローマ帝国からのユダヤ民族独立を切望したグループで、
 手段を厭わず暴力行為を以ってしてでも目的を遂行しようという抵抗組織だったと言います。
 人々を罪から解放し、目に見えない神の国を建設しようとしていたイエスが、

 実際のローマ帝国からユダヤ民族を解放し、イスラエル国を政治的に作ろうとしていた
 熱心党員のシモンを、あろうことか12弟子のひとりに選ばれていたのです。

むすび.神は弱い人を選んでイエスの弟子とされた

 イエスから選ばれた12人の弟子たちは、特に優れた人物というわけではありませんでした。
 周囲から見れば「何でやつらがイエスの弟子なんだ?」と言われるような人々だったのです。
 本人から見ても「何で俺が12弟子になったの?」と、疑問を感じることだったでしょう。

 神の選びとは、そういうものです。
 外見や性格、経験、知識など、通常人間が判断基準にするようなものによらない
 人間的に見たら「なんで?」というような選びなのです。

 ペトロは後に、教会全体の指導者になりますし、
 ヨハネは神の愛を徹底的に伝える人となっています。
 神は弱い人を選んで、神の栄光を表すようにされていたのです。

 12弟子を選ばれた時、その前夜イエスは徹夜して神に祈っておられました。

 そのころ、イエスは祈るために山に行き、神に祈って夜を明かされた。
 朝になると弟子たちを呼び集め、その中から十二人を選んで使徒と名付けられた。
 ルカによる福音書 6章12〜13節

 イエスが選び間違ったというのでは、決してありません。
 神の選ばれた通り、イエスはそれに従って12人を選び出されたのです。
 弱い12人で、間違いなかったのです。

 兄弟たち、あなたがたが召されたときのことを、思い起こしてみなさい。
 人間的に見て知恵のある者が多かったわけではなく、能力のある者や、
 家柄のよい者が多かったわけでもありません。
 ところが、神は知恵ある者に恥をかかせるため、世の無学な者を選び、
 力ある者に恥をかかせるため、世の無力な者を選ばれました。
 また、神は地位のある者を無力な者とするため、世の無に等しい者、
 身分の卑しい者や見下げられている者を選ばれたのです。
 それは、だれ一人、神の前で誇ることがないようにするためです。
 コリントの信徒への手紙一 1章26〜29節

 神はあえて、無学な者や無力な者を選ばれていたのです。

 【今日の聖書】
 十二使徒の名は次のとおりである。
 まずペトロと呼ばれるシモンとその兄弟アンデレ、
 ゼベダイの子ヤコブとその兄弟ヨハネ、フィリポとバルトロマイ、
 トマスと徴税人のマタイ、アルファイの子ヤコブとタダイ、
 熱心党のシモン、それにイエスを裏切ったイスカリオテのユダである。
 マタイによる福音書 10章2〜4節


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