2024年7月14日  「神の国は言葉ではなく力」
          コリントの信徒への手紙一 4章20節
1.神の国は人間の言葉によって形成されていない
@神の国は神を王とし神の言葉によって導かれている
 神の国は神を王とする人々の集まり=神に導かれる国  神の国の民=イエスを信じる人々すべてが国民  神の国のすべての民は王なる神の言葉に従う
A地上の教会も神を王とする神の国として神の言葉に従う
 キリスト教会はイエスを信じる人々の集まり=神の国  地上の教会は完璧ではなく建築途上だが神の国の一部
B地上の国々は神の国と違い人の言葉によって成立つ
 法治国家の法律も政治の方針目標もすべて人の言葉  世の国々は統治者の考えと言葉によって導かれている  決定的に神の国と違う。教会は人の治める国々とは違う
2.神の国は偉大な神の力が伴う神の言葉によって形成
@神の言葉は真実でその通りになる無から有を産み出す
 神は言われた「光あれ」こうして光があった(創世1:3)  神の言葉通りに万物は造られた。天も地も生き物も全部  その言葉には無から有を産み出す超越的な力があった
A神の言葉は虚しく地に落ちない→神の御業が起こる
 神の言葉の特徴: 必ずその通りのことが起こる  「光あれ」と言われたら光ができる。人の言葉と大きく違う
B神の国は単なる言葉で終わらずそこに神の力が伴う
 神の言葉が発せられるとそこに神の力が現わされる  癒しや悪霊の追い出し復活だけでなくあらゆる面で顕現
3.神の国を地にもたらしたキリストは神の力を現した
@神の力の伴った言葉で被造物に対して力を表わされた
 風を叱り湖に「黙れ。静まれ」と言われた(マル4:39)  すると風はやみすっかり凪になった→自然に対する力
A神の力の伴った言葉で悪霊に対して力を表わされた
 「黙れ。この人から出て行け」汚れた霊はその人に  痙攣を起こさせ大声をあげて出て行った(マル1:24-26)
B神の力の伴った言葉で何度も死人を生き返らせた
 「ラザロ出て来なさい」と大声で叫ばれた(ヨ11:43-44)  イエスの言葉によって死んでいたラザロが生き返った
むすび.神の国である教会には神の力が顕著に現れる
 教会は高慢な人間の言葉で導かれるものではない  教会は力ある神の言葉によって導かれる神の国  人の言葉には力が伴わないが神の言葉には力が伴う  へりくだって神の言葉に従う時そこに神の力が現れる  神に従い神の大いなる力が教会に現わされるよう祈ろう