2025年4月27日  「能動的な神の愛で愛されている」
          ルカによる福音書 15章20節
1.神から離れた状態はひどい状態
@羊飼いから離れた羊は必要が満たされない飢餓状態
 羊飼いは羊を緑の牧場に導き憩いの水辺に伴われる  羊飼いを離れた羊は生命維持する必要が満たされない  神から離れた魂は霊的必要が満たされず飢餓状態
A失われた銀貨は本来の自分の価値を見出せない
 持ち主の手元にあって初めて銀貨は有効に活用される  持ち主の手から離れた銀貨は自分の価値を見失う  神から離れた魂は本来の自分の価値を見失う
B放蕩息子は欲に溺れ贅を尽くして困窮し飢えて苦しむ
 父が日々与えてくれたものの素晴らしさがわかってない  父がどれだけ自分を愛しているかその愛がわかってない
2.神は失われた魂を愛して追い求めておられる
@迷子の羊をあきらめないで放置せずに捜し回る
 「1匹位いいか」ではなくその1匹を何としても救う  「私から離れて行った羊が悪い。仕様がない」ではない  捜して見つけたら連れ帰り友や近所の人と一緒に喜ぶ
A失われた銀貨も放置されていない←能動的探索行動
 「1枚位いいか」ではなく労を惜しまず徹底的に捜す  見つけたら友や近所の女たちを呼び集めて一緒に喜ぶ
B家を出て離れて行った息子をあきらめずに待ち続けた
 「家を出たあいつが悪い、どうにでもなれ」ではなかった  父は遠く離れていたのに見つけて駆け寄った=能動的愛  過去の放蕩をとがめることなく心の変化を喜んでいる
3.神の愛は能動的で連続的で最後まであきらめない愛
@迷子の羊も失われた銀貨も熱心に探し求められている
 1匹の救出のため他を置いておいても全力で←能動的  1枚の銀貨を見つけるまで念を入れて捜す←能動的
Aなぜ息子は探し求められていなかったのか?受動的?
 銀貨は拾えば良いが人には心がある→意志を尊重  問題は息子の心が父に向くかどうかだった  父は息子の帰りをいつまでも待ち続けた←能動的忍耐
B神は人の自由意志を決して侵害されずに愛し続ける
 心が父に向くかどうかは父ではなく息子側の問題だった  放蕩息子の心の変化を待った←本人の意志の尊重
むすび.神の能動的な意志を尊重する愛で愛されている
 神は私達を極めて能動的な愛で限りなく愛しておられる  救われていない人:救われるために熱心に探し求める  救われた人:罪を離れ聖く生きられるように導かれる