1.キリストの十字架によって敵対関係は解消された
@旧約聖書においては敵は滅ぼすもので交わりは禁止
出エジプト時エジプト軍は葦の海で全滅した(出エ15:4)
「カナンの地の民を滅ぼし尽くせ」という命令
サウル王はアマレク人のアガグ王を滅ぼさず王位失脚
Aキリストによって異邦人とユダヤ人は和解しつながった
キリストは異邦人のためにも十字架で死なれた(使11:18)
異邦人=神の民を滅ぼす敵→キリストによって神の民
十字架を通して神と和解させ敵意を滅ぼされた(エ2:16)
Bキリストは神と異邦人の間にも和解を確立 (ロマ5:10)
異邦人も救われなければならない→敵対関係終了
パウロは以前敵であった異邦人の地へ出て行き宣教
異邦人は神の民という木に接ぎ木された(ロマ11:17-32)
2.ダビデは自分の命を狙っていたサウルを愛していた
@ダビデはサウル王に妬まれ命を狙われ続けた
ダビデを壁に突き刺そうとし振りかざす(サ上18:10-11)
ペリシテ人の手で殺そうと考えていた(サム上18:17)
以降19:1,10,11,20:33,23:14,15,24-26,24:1-2,26:1-2
Aサウル王が戦いに敗れて死んだとき悲しみ泣いた
サウル,ヨナタン,民を悼んで泣き断食した(サ下1:11-12)
ダビデはサウルとヨナタンを悼む歌を詠んだ(1:17-27)
「サウルとヨナタン、愛され喜ばれた二人」 (1:23)
Bダビデは命を狙っていたサウルを憎まず愛していた
主がダビデをサウルの手から救い出された時 (詩18:1)
確かにサウルとその民はダビデの敵という認識
しかしそのサウルを憎しみ怒るのではなく愛していた
3.敵を愛することは神の命令 (ルカ6:27)
@敵に対して手向かってはならない
右の頬を打つなら、左の頬をも向けなさい(マタ5:39-41)
下着を取ろう→上着も、一ミリオン行け→倍行く
A敵に対して報復してはならない 仕返しをしない
自分で復讐せず、神の怒りに任せる (ロマ12:19)
『復讐はわたしのすること、わたしが報復する』
復讐してはならない恨みを抱いてはならない(レビ19:18)
B敵を自分自身のように愛する 敵はやがて友になる人
自分自身を愛するように隣人を愛しなさい (レビ19:18)
敵を愛し憎む者に親切にしなさい。(ルカ6:27)
むすび.敵対する人を憎まず赦して愛していこう
敵を愛する決断をして、愛する力を神に求めていこう