2025年8月17日  「愛は忍耐強い」
          コリントの信徒への手紙一 13章4節
1.愛は忍耐強いとは、どういう意味か?
@「忍耐強い」(マクロスメオウ)は動詞=怒りから離れる
 「愛は強く忍耐する,忍耐強くしている」動作を表す=行動  語源「マクロスモス」マクロス:遠く離れた,スモウス:激怒  →「怒りを延ばす」「怒りを遅くする」=忍耐・寛容
A愛は怒りが湧く状況で、怒らない決断をし怒らずに忍耐
 怒りが湧くのは:被害,暴力,暴言,嘲笑,誤解,冤罪,理不尽  怒りは反射的に湧き上がる→怒りに心を支配され易い  愛しなさい=怒りを止めて忍耐し冷静を保ちなさい
Bどんな状況下でも怒らずに忍耐する愛には力が必要
 怒りを抑える→非常に大きな力がいる 怒りの何倍もの力  神の助けが必要→聖霊の結ぶ実が愛→愛は忍耐強い
2.神は忍耐強く怒りを伸ばす愛で私達を愛してくださる
@ボアネルゲ雷の子と呼ばれたヤコブ,ヨハネを用いた
 サマリアの人々に歓迎されなかっただけで彼らに怒って  天から火を降らせ彼らを焼き滅ぼしましょうか(ルカ9:54)  と言った二人を免職せず聖霊に満たして用いておられる
A神に反抗して逃げこの上なく短気だったヨナを用いた
 神の命令に反して逃げたヨナを失格と言わずに再びニ  ネベの救いのため用い、神が災いをやめた時(ヨナ3:10)  大いに不満になって怒ったヨナを (4:1)忍耐強く諭された
B神の愛は忍耐強く怒りを伸ばす愛=限りなく赦す愛
 忍耐強く怒りを伸ばすというのは、限りなく赦すこと  神は忍耐強く怒りを伸ばす方 (出エ34:6-7,民数14:18,  ネヘ9:17,詩86:15,103:8,145:8,ヨエ2:13,ヨナ4:2,ナホ1:3)
3.私達もこの忍耐強く怒りを伸ばす愛で愛し合う(ヨ15:17)
@怒っても良いのではなく怒りは捨て去るもの (コロ3:8)
 気短に怒るな(コヘ7:9) 怒るのに遅いように(ヤコ1:19)  カインの怒りに始まりしばしば人は悪い怒りで怒る=罪
A義憤に思えても人の怒りは神の義を実現しない(ヤ1:20)
 どんなに正しい怒りだと思えたとしても真に正しい怒りに  はなり得ない→怒らず冷静に穏やかに戒める(1テモ2:8)
B限りなく赦す愛で怒りを限りなく遅くする=怒りを捨てる
 「七の七十倍までも赦しなさい」 (マタ18:22) すべて赦す  相手の状態によらず限りなく赦し怒りを捨てて怒らず  イエスが私を愛して下さったように隣人を心から愛する
むすび.人に対して抱く怒りを捨てて愛に生きて行く
 愛は忍耐強く、怒りを限りなく延ばし遅くする=怒らない  そういう愛で「互いに愛し合いなさい」と命じられている  その愛を実践するための力を今日神に求めていこう  神の怒り→正しい裁き→死刑→滅び ソドムゴモラ捕囚  人の怒り→憎しみ→殺意→殺人