2025年8月24日  「愛は情け深い」
          コリントの信徒への手紙一 13章4節
1.「情け深い」という言葉は「使う」から派生している
@「情け深い」(口語訳)なのか「親切」(新改訳)なのか
 クロウマイ:使う→クレーストス:使用に耐える・役に立つ  →クレーステュオマイ:人に使われる・役に立つ  =人がやってほしいと思っていることを私がする=親切
A人のために自分が使われる=僕のように人に仕える
 自分自身を自分のために使うのではなく人のために使う  良きサマリア人:傷の手当て→自分のろばに乗せ宿屋に  →費用を支払い更に追加請求も容認 (ルカ10:33-35)
Bイエスの生涯こそ人のために自身を使い尽くされた生涯
 全人類の救いのためにご自分の命を十字架で捧げた  人のためにご自身の命までもすべて使って下さった愛
2.隣人の必要を知りそれに最善に応えるため自分を使う
@イエスは徴税人トップのザアカイの必要を知っていた
 「ザアカイ、ぜひあなたの家に泊まりたい。」(ルカ19:5)  「ひとりの人として認めてほしい」→イエスは彼を認めた  ◎ 彼の真の必要=魂の救い→イエスによって実現(9)
Aイエスはサマリアのシカルの女性の必要を知っていた
 「行って、あなたの夫をここに呼んで来なさい」(ヨ4:16)  5人の夫があったことへの「うしろめたさ」からの解放  ◎ 彼女の真の必要=魂の救い→イエスによって実現
Bイエスは自分を裏切ったペトロの必要を知っていた
 裏切ってしまったことのゆるし→愛の眼差し (ルカ22:61)  裁きでなく赦しの眼差し→外へ出て激しく泣いた (62)
3.たとえ自分の損になっても隣人のために自分を使う
@イエスは非難されてもザアカイのために彼の家に入った
 「罪深い男のところに行って宿をとった」 (ルカ19:7)  自分への非難,嘲笑,軽蔑も気にせず隣人のために行動  人を生かすため自分に死んで自分を人のために使った
A嘲笑する人々のためにも十字架で命を使い尽くされた
 議員たちはあざ笑って言った「自分を救え」(ルカ23:35)  兵士たちも侮辱して言った「自分を救ってみろ」(36-37)  犯罪人の一人も言った「自分と我々を救ってみろ」(39)
Bイエスを信じた使徒たちも同じように自分を使った
 ステファノは石で打ち殺そうとする人々のために祈った  パウロも自分の人生を異邦人の救いのため使い続けた
むすび.愛は隣人のため自分自身の命までも使い尽くす
 愛は親切=自分に死んで人のために自分を使い尽くす  ステファノのように聖霊によればその愛が実行可能に!