ノアの大洪水・下 (創世記7:16)2014年6月8日のメッセージから

1、聖書と映画に共通点

映画のプロモーションビデオは空から雨が降っているだけではなく、地面から間欠泉のように自噴しいくつもの水柱が立つシーンがあります。聖書によれば大洪水で雨は40日40夜降り続いたとされていますが、水位は150日間増水し続けたとあります。(雨がやんだ後さらに110日間増水したことになります)。このことからも、ノアの洪水は上空からの雨だけでなく、地下の大水脈からの噴水を示唆しており、映画が聖書の細部まで再現していると考えられます。

2、ノアの箱舟はフィクションか?

映画はノアの箱舟はCGではなくて巨大な実物大セットを作ったそうです。この箱舟の縦・横・高さの比率は現在のタンカーの比率と同じで造船工学上も黄金比とされています。また、ノアの箱舟の容積は貨物列車552台分に相当し、全ての動物を種類に従って一ツガイずつ搬入しても貨物列車250台程で収まるそうですから、船のサイズに関しては極めて科学的でリアリティがあるということができるでしょう。

3、映画と聖書の違う点

ノアは映画では教条主義的に神の言いつけを守ろうとし、自分たちが人類最後の人間だと考えています。また洪水の問題も動物愛護団体の環境保護至上主義のようにも見える描写がいくつもあります。主人公ノアは大変怒りっぽく存在で、神も冷酷な存在と捉えており、神の命令に従う為なら殺人をも厭わぬように描写されています。この点をいわゆる保守派の聖書学者は非聖書的といって避難しています。

4、この洪水物語が伝えたいこと、 

しかし、一概に非聖書的とはいえないのです。聖書によればノアは洪水後の人類の再繁栄を洪水前には約束されていません。それはまるで、「アブラハムが『イサクを捧げよ』と神に言われた時にその顛末を最後までしらなかったように」です。神がどのように導いて下さるかその全てを知らないうちに、神の言葉に希望を置き信頼したのです。そして人と自分を正しく絶望したのです。その姿は私たちにも通じる所があります。自分の不信仰さ、この世の罪の根深さにある意味正しく絶望して、ただ、神の言葉、またその言葉を正に体現したイエス・キリストにだけ希望をおくのです。そして、その先どのように導かれるかわからないにも関わらず、この神のことばに信頼し信仰を置いたのです。私たちはみな小さなノアでもあるのです。

エドワード・ヒックス作『ノアの方舟』

エドワード・ヒックス作『ノアの方舟』


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