説教のリスト
2019年5月19日、復活際後第4主日
イエスは言われた。「今や、人の子は栄光を受けた。神も人の子によって栄光をお受けになった。32 神が人の子によって栄光をお受けになったのであれば、神も御自身によって人の子に栄光をお与えになる。しかも、すぐにお与えになる。
33 子たちよ、いましばらく、わたしはあなたがたと共にいる。あなたがたはわたしを捜すだろう。『わたしが行く所にあなたたちは来ることができない』とユダヤ人たちに言ったように、今、あなたがたにも同じことを言っておく。34 あなたがたに新しい掟を与える。互いに愛し合いなさい。わたしがあなたがたを愛したように、あなたがたも互いに愛し合いなさい。35 互いに愛し合うならば、それによってあなたがたがわたしの弟子であることを、皆が知るようになる。《
どのように神様がシナイ山の上でモーセに十戒を下さったか、私達皆が知っているでしょう。二枚の石版に書かれていました。そして、これらは契約の箱に入れられました。「契約の箱《の中に入れるのは、十戒とは、ただの規定よりも、契約の言葉であるからです。契約は約束です、正式な約束です。契約とは、二人の間の約束です。例えば、私があなたの車を洗いますとあなたは私にお金を払います。私はあなたの為に働けば、あなたは私にサラリーや賃金を払います。十戒とは、神様とイスラエルの民の間の契約です。
出エジプト記20:2 「私は主、あなたの神、あなたをエジプトの国、奴隷の家から導き出した神である。3 あなたには、私をおいてほかに神があってはならない。《
主なる神様は彼らの神になり、彼らは神の民になります。神様は、彼らの神になるように約束して、彼らは神の民になるように約束します。出エジプト記20章によりますと、主なる神様の神として責任とは、イスラエルの民を奴隷の状態から救い出して彼らを約束の地に連れて行く事です。それで、彼らを導いて、守って、愛するようにと神様は約束します。民の責任は十戒に書かれています。このように言えるでしょう、即ち、律法の第二石版、第4から第10戒めまでは、民の働きです。その働きは、神様の働きと同じです。何故ならば、このようにして、神様の守りと愛が神様の民に届けられています。このように言えるでしょう、即ち、
互いに愛し合う事です、神様が彼らを愛したように、民が互いに愛し合う事です。
ある時、誰かはイエス様に聞きました。律法の中で一番大切の戒めはどれですかと。その時、イエス様は律法を要約して、申命記から引用しました。
マルコ12:29 イエスはお答えになった。「第一の掟は、これである。『イスラエルよ、聞け、私達の神である主は、唯一の主である。30 心を尽くし、精神を尽くし、思いを尽くし、力を尽くして、あなたの神である主を愛しなさい。』31 第二の掟は、これである。『隣人を自分のように愛しなさい。』この二つにまさる掟はほかにない。《
この2つの愛の戒めは、律法の第一と第二の石版の要約です。しかし、今日の福音書のイエス様の言葉は違います。本当に新しい戒めです。言われました、「34 あなたがたに新しい掟を与える。互いに愛し合いなさい。わたしがあなたがたを愛したように、あなたがたも互いに愛し合いなさい。35 互いに愛し合うならば、それによってあなたがたが私の弟子であることを、皆が知るようになる。《
新しく違うのは、測り方が違うし、基づいたものが違うからです。前の二つは、自分の心や精神や思いや力によってです。それで、もし自分が弱ければ、神様を愛するのは少しだけでいいでしょうか。自分が悲しくて、ダウンで、自分自身を憎んだら、他の人を同じように扱ってもいいですか。それはすべての律法の問題です。私達は罪人であるからです。私達は弱いです。心を完全に尽くさなくても、１０％ぐらいでいいと思います。１００％自分自身を愛する罪人は、自分の利益を得るために他の人を利用してもいいと思います。又、自分を愛するので、他の人をだます事は自分を愛する事で赦されていると言うでしょうか。罪人である私達は、自分の利益の為にどのように律法を解釈して、乗り越えるか分かります。私達は賢いです。
しかし、イエス様の新しい掟は私達の心や気分や自己愛に基づいていません。イエス様の愛に基づいています。「互いに愛し合いなさい。わたしがあなたがたを愛したように、あなたがたも互いに愛し合いなさい。《その意味が分かりますか？？イエス様が私達を愛したように愛し合う事です。そして、どのように私達を愛して下さったでしょうか。私達の為に十字架上で死んで下さいました。病気の人を癒して下さいました。悲しむ人を慰めました。人生を心配した人を安心させました。おなかが空いた人に食べさせました。弟子達に神の国を教えました。社会の中から捨てられた人に親切にしました。罪を赦しました。人々に人生の為の新しいチャンスを与えました。希望を与えました。平和を与えました。そして、今もう、私達を赦し、希望、愛、救い、と永遠の命を与えて下さいます。
私達クリスチャンが一緒に住んで、一緒に活動しますと、どうやって互いに愛し合うか分かります。何故ならば、イエス様の愛を知るからです。聖書の物語からその愛を知ります。又、その愛を他の人の愛の中で見たからです。その人の愛を見ると、彼らがキリスト信者であると分かります。イエス様が言われたようです、「互いに愛し合うならば、それによってあなたがたが私の弟子であることを、皆が知るようになる。《
私達がこの新しい掟によって人生を送りますと、最初の１０の戒めを守っているように見えるでしょう。神様が私達を愛したように私達は他の人を愛するからです。神様は罪人である私達を愛しますので、私達は他の罪人、戒めを破って私達に傷を付ける他の罪人を愛します。それは「赦し《と言います。それこそはイエス様が私達を愛する方法でした。即ち、私達を赦す為に十字架上で死ぬ事です。もしかしたら、イエス様と同じようにこの掟を本当に守るのでしたら、お互いに死ぬでしょう。しかし、それをする前に、どのようにお互いに生きるか学びましょう。そして、聖霊は私達にそれを教えます。それは、聖霊の実です。「ガラテア5:22 これに対して、霊の結ぶ実は愛であり、喜び、平和、寛容、親切、善意、誠実、23 柔和、節制です。これらを禁じる掟はありません。《
アーメン。
マイケル・ニアフッド、牧師
沖縄ルーテル教会