2018年4月8日、復活節第２主日

聖書を読んだり聞いたりする時、出会いと教えと解釈があります。私達は神様と出会って、神様について何かを学んで、神様の事をよりよく理解する事がありますが、それよりも大事な事が聖書の中にあります。それは、聖書の中で、神様が私達と出会って、神様が私達に何かを教えて、神様が私達の人生を解釈して、私達が自分自身をよりよく理解する事が出来ます。

神様の御言葉は生きていますので、私達を生かします。聖霊によって書かれていますので、私達がその御言葉を読んだり歌ったり聞いたりする時、今日も聖霊は私達に語っています。それで、私達は一つの詩篇を読めば、それを自分の祈りにします。何故ならば、その詩篇は自分の人生の経験に語るからです。例えば、詩篇２３篇が大きな慰めと力を与えるのは、私達の生涯の一番苦しくて暗い時にさえも、神様が私達と共にいて、私達を導いて、守って、祝福するからです。神様が預言者を呼ぶ時、私達をも呼ぶと分かります。イエス様はダマスコへの道路で聖パウロに現れた時、イエス様が私達にも現され、私達も彼の弟子になるように私達をも呼ぶと感じます。又、神様はエデンの園でアダムに「アダムよ、どこにいるか《と呼んだ時、私達に分かるのは、神様が私達の罪をも知るので、私達は恥を感じて、神様の裁きと怒りから自分を隠したいと思います。

聖書の中に、神様は私達に、人生について教えます。私達人間は自分が神のようにものを支配したいと思いますが、神様は人間の人生は何であるか教えます。憎しみと罪と恐れで満たされたものはずではなくて、愛と助けと喜びと礼拝で満たされたもののはずです。

私達は聖書を解釈しようと思います。正しくしますと、聖書が私達を解釈すると分かってきます。聖書は私達の本当の性質を教えます。言い換えますと、聖書を読みますと、個人的な事を得ます。学問的なものだけではありません。個人的な経験になります。例えば、十戒を読みます。それを出エジプト記２０章でも、小教理問答書でも読みます。その十戒は私達を見て私達を調べて、私達を裁きます。又は、神様に喜ばしい生き方を教えます。自分に恐れを与える聖書の箇所を読んだ事がありますか。自分が救われているかどうかと考えさせた説教を聞いた事がありますか。私達の罪が現されている時、聖書は鏡のようになります。

小教理問答書が教えるのは、神様の律法は、「縁石《と「鏡《と「手引き《のようである事です。道路の両側にある縁石のように，社会の無秩序を防ぎます。鏡のように私達の罪を反映します。手引きとして人生の生き方のアドバイスを与えます。聖書は鏡のようです。私達はアダムとエバを見て、それは自分の話でもあると分かります。私達もその美味しそうな果物を食べたでしょう。ノアの 時代、その大洪水の中にほかのひどい罪人と共に私達も溺れるでしょう。モーセがシナイ山の上に４０日間、私達もアロンが作った金の子牛の前で踊ったり騒いだりしたでしょう。神様を信じて、勇気を持ってゴリアトに向かって戦うでしょうが、バト・シェバに対するダビデ王の誘惑も分かるでしょう。

今日の福音書の日課には、私達が自分にそっくりな人と出会います。トマスと会います。鏡の中の私達です。ヨハネ２０：２４です、「十二人の一人でディディモと呼ばれるトマスは、イエスが来られたとき、彼らと一緒にいなかった。《トマスのニックネームとは「ディディモ《です。ギリシャ語の「ディディモ《は日本語で「双子《と意味します。何百年前から，聖書学者たちは、トマスの双子は誰でしょうか考えましたが、誰もわかりませんでした。しかし、一番良い答えが、何百年前から、説教者たちが知りました。トマスの双子とは、あなたと私です。彼は私達の鏡のイメージです。

自分は違うと思わないで下さい。「僕は決してイエス様を疑わないだろう。弟子達がイエス様が復活したと言った時、僕は信じたでしょう。僕には信仰があったでしょう《と。信仰に入った時からそのように考えたいと思うでしょうが、キリスト信者で長年の信仰の生活を送っても、ある時、私達にもトマスのような疑いがあります。人生の問題と罪と恐れの上安が私達の周りにある時、疑いは自然なものです。何故ならば、私達は確信したいと思うからです。

確信を得る為に、証拠を見たいと思います。神様に対する証拠は何でしょうか。綺麗な創造がありますがーー科学者達の顕微鏡も望遠鏡も神様を見る事が出来ません。イエス様の奇跡がありますがーーイエス様の時代のユダヤ人たちはそれを認めませんでした。あるキリスト教会の中には癒しと異言がありますがーーそれらが私を紊得させません。又、私の思いと感情がいつも変わりますので、自分の心の感情を信頼しません。イエス様の事を本当に確認したいと思いましたら、私達は、自分の双子であるトマスを見て、彼と同じように、イエス様の事を確認します。

トマスは疑い深い者でしても、何を見たいか分かりました。ただ生きているイエス様に満足しません。トマスは死の印を見なければなりませんでした。言いました、「あの方の手に釘の跡を見、この指を釘跡に入れてみなければ、また、この手をそのわき腹に入れてみなければ、私は決して信じない《と。自分の生きている「主と神《になれば、イエス様は先ず死ぬ救い主にならなければなりません。十字架の死がなければ、復活がないとトマスは思いました。救いを得る死がなければ、救いを得る命もありません。その死の印こそが有ったので、トマスが信じて、確信を持って信仰告白を言いました、「私の主、私の神よ《と。

私達にはその鏡のイメージを見る必要があります。イエス様が自分の為に死んで下さった事を見る必要があります。私達はイエス様の手にあった釘後に自分の指を入れる事が出来ませんが、私達の教会の十字架はイエス様の死の印です。私達はイエス様に自分の手で触る事が出来ないので、イエス様は私達とコンタクトします。そのこんたくとは、聖餐式のイエス様の聖なる体と血です。洗礼式の時、私達の額にも胸の上にも、十字架の印をきります。この印は、私達の疑いを信仰に変えます。それで、トマスと共に言う事が出来ます、「私の主、私の神《。

アーメン。

マイケル・ニアフッド、牧師
沖縄ルーテル教会

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