甦られた主は弟子達とティベリアス湖畔で、即ちガリラヤ湖で会いました。イエス様が裁かれた時、ペトロはイエス様を「知らない《と３回言いました。しかし、今度、イエス様はペトロが信仰を告白するチャンスを３回与えます。３回イエス様は言われました、「ヨハネの子シモン、私を愛しているか。《３回ペトロは答えました、「はい、主よ、私があなたを愛している事は、あなたがご存じです。《この信仰告白の上で、イエス様は３回ペトロに言われました、「私の羊を養いなさい。《

今日、３つの質問があります：羊は誰ですか、どのように養うか、ペトロはだれですか。

羊とは、勿論、キリストを信じる人です。良い羊飼いとしてイエス様に従う者です。根本的に言いますと、その羊とは、教会である羊の群に加えられたキリスト信者です。羊と子羊、年を取った者も若い者もです。私達皆はキリストの羊と小羊です。もっと羊を群に加える事は伝道です、これも羊飼いの仕事です。イエス様が昇天される後に、ペトロは、信者達の世話の責任を持ちます。

どのように羊を飼うか、どのようにその世話をするでしょうか。羊は草を食べますが、人間が草を食べられないので、他の食べ物が必要です。バランスの取れた食事が必要です。主の祈りで「われらの日ごとのかてを、今日も与えたまえ《と祈ります。小教理問答書で、マルチン・ルターは、日々の糧とは、生きる為に必要の物すべてであると説明します。食べ物を初め、洋朊、家、家族、良い政府、良い天気、この現代的な生活に必要なすべての物です。それでペトロにはすごく大きい責任があります。初期のエルサレムの教会はこれをまじめに考えました。使徒言行録によりますと、信者達が共に食事をしまして、誰もおなかが空いていませんでした。弟子達はこの仕事で大変忙しいので、手伝う為に、７人の執事を選びました。現代の多くの教会にも、空腹な人を食べさせるミニストリがあります。食料品を集めて、貧しい人に配ります。自分の教会の人にも、教会の近所の人にも、地球の反対側の人にもです。

イエス様は言われました、「人はパンだけで生きるものではない。神の口から出る一つ一つの言葉で生きる《(ﾏﾀｲ4:4)。又、「私が命のパンである《と言われました（ﾖﾊﾈ6:35）。それで、ペトロは、神様のみ言葉で羊を養います。これは、神の律法とキリストの福音を述べ伝えたり教えたりする事です。十字架の意味と復活の恵みを語る事です。罪を明らかにして、その罪を赦す事です。罪や悲しみに悩む心や魂に、慰めと力を与える事です。これは日曜日の朝の教会も、福音が必要であるすべての場所や時です。

最後に、ペトロはだれでしょうか。ヨハネの子シモン、即ち弟子ペトロは、弟子達のリーダーだったので、初期教会の羊飼いでした。しかし、ペトロの仕事は、代々の教会のリーダー達にも、イエス様の羊や小羊を養う人々になります。牧師、地域教会のリーダー、教会の中で働く人や手伝う人、教会学校の先生、家の親達、などです。言い換えますと、私達すべてです。何故ならば、ペトロと同じように、私達もイエス様を愛するからです。今日の福音書の言葉を通して、イエス様は私達にも話します。ペトロはイエス様を知らないと３回も言いました、しかし、私達は何回信仰告白をしないでしょうか。何回自分の罪をペトロのように感じたでしょうか。それでイエス様は私達に話します、３回だけではなくて、７回ではなくて、７の７０回でもなくて、私達の生涯の中で数えられない程です、何故ならば、私達は迷い出る羊のようで、私達を養うペトロのような羊飼いが必要だからです。

今日、イエス様は私達一人一人に聞きます、「私を愛しているか《と。私達は自分の為のイエス様の愛を知るので、はっきり答えられます、「主よ、あなたは何もかもご存じです。私があなたを愛していることを、あなたはよく知っておられます。《イエス様は愛と信仰と赦しで私達を豊かに養って下さいまして、今なお、私達一人一人に言われます、「私の羊を飼いなさい《と。

アーメン。

マイケル・ニアフッド、牧師
沖縄ルーテル教会