福音書 　マタイ 25: 1～13 (新49) 1「そこで、天の国は次のようにたとえられる。十人のおとめがそれぞれともし火を持って、花婿を迎えに出て行く。 2そのうちの五人は愚かで、五人は賢かった。 3愚かなおとめたちは、ともし火は持っていたが、油の用意をしていなかった。 4賢いおとめたちは、それぞれのともし火と一緒に、壺に油を入れて持っていた。 5ところが、花婿の来るのが遅れたので、皆眠気がさして眠り込んでしまった。 6真夜中に『花婿だ。迎えに出なさい』と叫ぶ声がした。 7そこで、おとめたちは皆起きて、それぞれのともし火を整えた。 8愚かなおとめたちは、賢いおとめたちに言った。『油を分けてください。わたしたちのともし火は消えそうです。』 9賢いおとめたちは答えた。『分けてあげるほどはありません。それより、店に行って、自分の分を買って来なさい。』 10愚かなおとめたちが買いに行っている間に、花婿が到着して、用意のできている五人は、花婿と一緒に婚宴の席に入り、戸が閉められた。 11その後で、ほかのおとめたちも来て、『御主人様、御主人様、開けてください』と言った。 12しかし主人は、『はっきり言っておく。わたしはお前たちを知らない』と答えた。 13だから、目を覚ましていなさい。あなたがたは、その日、その時を知らないのだから。《 /td>

結婚式の習慣は国によって時代によって違います。イエス様はいくつかの例え話にその時代の結婚式の習慣を話しますが、私はよく説明する事が出来ません。どうしてその十人のおとめは花婿が来るまでに門の外の暗い所で待つ事が必要か分かりません。でも、日本の結婚の披露宴に参加する時、宴会場のホールのドアが開くまでに、客の皆がホテルのロビーで待つ事があります。音楽のコンサートなどは、遅く着きますと、ホールのドアが閉まっていて，入る事が出来なかった経験があります。結婚式の披露宴会場に入るために、自分の吊前がそのゲストリストに載らなければ、受付が例え話の主人のように言うでしょう：「はっきり言っておく。私はお前たちを知らない《と。

例え話の最後にイエス様はその例え話の意味を教えます：「だから、目を覚ましていなさい。あなたがたは、その日、その時を知らないのだから《と。それはマタイによる福音書の２４章と２５章のテーマです。イエス様の再臨について少なくても、５つの例え話があります。いつイエス様が地上に戻るか、私達には分かりません。私達が働いても寝ても、準備しておかなければなりません。ある時人生は結婚式の宴会のようであり、ある時迫害があり、ある時エルサレムの侵入の攻撃のようでしても、準備がひつようです。それで、時期のしるしを見なければなりません。世の終わりが近づいていると教えます。

幸せでしても上幸でしても、私達は人生を送ります。働いたり遊んだり寝たりします。今日の例え話に、十人のおとめは寝ます。それは自然です。しかし、花婿を迎える準備もします。彼が遅れるかも知れませんんので、その場合の準備も必要です。それで五人の賢いおとめたちは予備の油が入った壺を持って行きましたが、愚かな乙女たちは持って行こうと思いませんでした。油を買いに行く間に、花婿が来ました。ドアが閉まってしまったので、披露宴会場に入る事が出来ませんでした。

例え話として、その花婿とはイエス様です。おとめ達とは天国に行きたい世のすべての人ですが、賢い本当の信者達しか天国に入れません。結婚式の宴会場とは永遠の命です。ドアは天国の門です。油は信仰です。ともし火のランプとは、人生に燃える活動的な信仰です。賢い乙女たちは愚かな者達に自分の信仰を与えられません。自分の信仰は他の人を救う事が出来ないからです。自分自身の信仰が必要です。市場に行って自分の油を買うように教えられました。多分その意味とは、教会に行って、堅信式や洗礼準備のクラスに通って信者になる事でしょう。多分愚かなおとめとは、死ぬ時天国に行きたいと思うすべての人ですが、自分の救い主として本当に信じない人でしょう。例えば、泥棒があなたの家に入った後に、家の防犯システム を買うのは遅いです。台風がもう来ましたら、ラジオの電池やろうそくを買いに行くのは遅いです。イエス様が戻りますと、裁きを避saけられません。

「十人のおとめのうちの五人は愚かで、五人は賢かった《のです。あなたはどうでしょうか。あなたは賢いか愚かでしょうか。予備の油がありますか。人生の問題や災いがある時、あなたの信仰は足りるでしょうか。あなたのともし火が明るくて燃えているでしょうか。あなたは天国の席に入らせてもらえるでしょうか。私の心の中には救いの確信があります。しかし、たまに悪魔は私の罪と弱さを思い起こさせます。自分がその愚かな者達の仲間にいるかと心配になります。又、賢い者達の仲間でしたら、自分の油をその愚かな者に分かち合うかどうか考えます。

福音の説教者として、この例え話をチェンジしたいと思います。もし油は信仰でしたら、それは聖霊からの贈り物です。そして、その信仰の油の量は無限です。それで、愚かな者達に、自分の信仰を分かち合う事が出来ます。愚かな者達も信じるようになって、人生が神様の恵みによって輝かせます。私達は自分の信仰を証する時、「信仰を分かち合う｣と言います。

その証する信仰とは、イエス・キリストについてです。イエス様は言われました、「私は世のひかりである《と。イエス様は輝く福音を述べ伝えました。それなのに、ゲツセマネの園の夜は暗いでした。十字架上にいる時、空は暗くなりました。命の油のように、十字架に命の血が流されて、死にました。お墓の入り口が閉まって、封印されました。三日目に甦りました。弟子達が信仰の福音を述べ伝えるように命令しました。それは赦しと弟子になる事と洗礼でした。そしてペンテコステに、弟子達の上に聖霊の火を送りました。その同じ聖霊の炎が私達の心の中にいます。無限の量のように、永遠の命を与えます。

もしあなたは今愚かな者でしたら、賢くなってください。自分の救い主としてイエス・キリストを信じてください。それは唯一の準備です。いつイエス様が地上に戻るか、私達には分かりません。しかし、主の祈りの「み国が来ますように《と祈る時、イエス様と合う、その日を楽しみにします。自分の人生の生きている間にいが来ないかも知らないので、一本の木を椊えましょう、学校の本を勉強しましょう、家族を育てましょう、貯金しましょう、隣人を愛しましょう、教会の働きと伝道を支えましょう、自分の光を照らしましょう。

イエス様は言われました、マタイ５：１６、「あなたがたの光を人々の前に輝かしなさい。人々が、あなたがたの立派な行いを見て、あなたがたの天の父をあがめるようになるためである。《

アーメン。

マイケル・ニアフッド、牧師
沖縄ルーテル教会