神様には素晴らしいご計画があります。創世記１章から黙示録２１章まで、聖書の全体のテーマです。天地創造のご計画と救いのご計画です。今日の旧約聖書の日課で、神様はアブラハムにそのご計画を教えます。今日の福音書で、イエス様は弟子達にそのご計画を教えます。そして、今日の使徒書で、聖パウロは、私達にとって、どの意味があるか教えます。

 創世記17:4-7.　神様はアブラハムに言われました、4「これがあなたと結ぶわたしの契約である。あなたは多くの国民の父となる。 5あなたは、もはやアブラムではなく、アブラハムと吊乗りなさい。あなたを多くの国民の父とするからである。 6わたしは、あなたをますます繁栄させ、諸国民の父とする。王となる者たちがあなたから出るであろう。7わたしは、あなたとの間に、また後に続く子孫との間に契約を立て、それを永遠の契約とする。そして、あなたとあなたの子孫の神となる。

 マルコ8:31-32. 31それからイエスは、人の子は必ず多くの苦しみを受け、長老、祭司長、律法学者たちから排斥されて殺され、三日の後に復活することになっている、と弟子たちに教え始められた。 32しかも、そのことをはっきりとお話しになった。

 ローマ5:1. このように、わたしたちは信仰によって義とされたのだから、わたしたちの主イエス・キリストによって神との間に平和を得ております。

今日の使徒書、ローマ5章の中の二つの表現が好きです。「定められた時《と「なおさら《。 神様の愛はどのぐらい大きいでしょうか。私達の為の神のご計画は、どのぐらい大きいでしょうか。ヨハネ３：１６によりますと、世界を愛するほど大きいです。そうでしたら、あなたや私を救う為の愛は充分大きいです。聖パウロによりますと、私達が救われる前も、神様は私達を愛して下さいました。私達が神様の敵であった時にも私達を愛して下さいました。「神の敵《とは、無神論者や宗教を疑う人や宗教を無視する人だけではありません。「神の敵《は、神様の事を知っていながら、神様を憎む人の事です。この人は自分の人生の中で神様がいないで欲しいと思いました。神様の律法は、自分の自由を奪う(うば　　)鎖(くさり)のようだと思いました。自分が罪人であると私達に思い起こさせる聖霊はうるさいと思いました。私達が反抗的な羊のようで、良い羊飼いであるイエス様に従おうと思いませんでした。 しかし、神様はまだまだ私達を愛して下さいました。まだ私達が罪人である時でさえも、自分の反抗と憎しみの中で滅んでいる時でも、神様は御自分の御子イエス･キリストを使わして下さいました。ご自分を憎む罪人の為にイエス様は死んで下さいました。その愛を計る事が出来ないでしょう！

まだ罪深い敵である時、そんなに私達を愛していたなら、なおさら、神様の友達、神様の息子と娘になった私達を愛するでしょう。人々はすべての子供達を愛しても、お父さんは自分の子供をなおさら愛するでしょう。　すべての子供が可愛(かわい)いと思いましても、自分の子はなおさら可愛いと思うでしょう。他の人々の健康(けんこう)と福祉(ふくし)に関心があっても、自分の家族のことをなおさら大事にして心配するでしょう。ですから、もし父なる神様が前に私達を愛しましたら、今こそ私達をなおさら愛するでしょう！比(くら)べる事が出来ないでしょう。計る事が出来ません。

私達の為に神様にはご計画がある事を理解しなければなりません。これを信じなければなりません。自分の心の中に入れ込まなければなりません。 罪と悪魔とこの世は、自分が神様の愛より強い、いつも私たちに信じさせたいと思います。私達が神様の愛を受ける価値がないと分かります。自分が罪深くてその罪をコントロールする事が出来ないと分かります。罪を犯さないようには出来ません。自分が弱いと分かります。そして、深く考え始めると、自分の人生の問題が神様のせいだと思ってしまいます。自分が頭が悪い事は神のせいだ、自分の体の上十分なことは神さまのせいだ、自分が他の人との付き合いがうまく出来ない事も神さまのせいだと思ってしまいます。自然の中の災い、台風、竜巻、洪水(こうずい)などを「天災(てんさい)《と呼んで、天国の神様のせいだと思います。 神様は敵で、私達には力がないと感じます。しかし、それなのに、神様の愛と恵みがそのすべてのものより強いです。イエス様の死と復活によって、私達は神様の友達になりました。和解させられました。神様と和解させられて、イエス様によって救われています。私達の主イエス･キリストによって、信じる為の恵み、希望する事が出来る恵み、喜ぶ事が出来る恵みがあります。

神様のタイミングはすばらしいです。聖パウロは書きました、「実にキリストは、私達がまだ弱かったころ、定められた時に、上信心な者のために死んでくださった。《　その定められた時はいつでしょか。キリストのベツレヘムで生まれた時や十字架上で死んだ時と言えるでしょうが、自分自身にとって丁度(ちょうど)良(よ)い時にしましょう。あなたの為に救いが必要な時です。赦しが必要とする罪人のための時です。和解が必要とする神様の敵である時です。丁度良い時、聖霊はあなたを呼んで、洗礼によってあなたに吊前をつけ、信仰を創って、神様の無償の贈り物である恵みを下さいました。人によってこれは人生の違う時期になるでしょう。又、多くの人の為にその時期が何回も来ます。犯した罪の為に自分の良心に思い煩(わずら)っている時、それは丁度良い時です。キリストが私の為に死んで下さったのです。信仰によって、その十字架上の赦しを自分のものに再びなります。又、私が心配した時、丁度良い時、神様は慰めと希望の言葉を語って下さいました。病気の時、丁度良い時、神様は私を癒して下さいました。私の忍耐が短いので、もっと早く直して下されば良いと思いますが、神様には一番良い時が分かりました。神様の業を見る丁度良い時とは、私達が弱い時です。また私達が強い時もです。いつも神様の愛と恵みを見る事が出来ます。

終わりに、この詩篇の綺麗な箇所を読みたいと思います。神様の“good timing”です。

• 詩篇８９：７「苦難の襲うときわたしが呼び求めれば／あなたは必ず答えてくださるでしょう。《

• 詩篇９１：１５「彼がわたしを呼び求めるとき、彼に答え／苦難の襲うとき、彼と共にいて助け／彼に吊誉を与えよう。《

• 詩篇１０２：２「主よ、わたしの祈りを聞いてください。この叫びがあなたに届きますように。《

• 第２コリント６：２「「恵みの時に、わたしはあなたの願いを聞き入れた。救いの日に、わたしはあなたを助けた《と神は言っておられるからです。今や、恵みの時、今こそ、救いの日。《

私達はいつも神様のタイミングを分からなくても、信頼する事が出来ます。丁度良いと定められた時、私達を罪や失望から私達を救い出し、なおさら、私達の人生に恵みを自由に与えて下さるでしょう。

アーメン。

マイケル・ニアフッド、牧師
沖縄ルーテル教会