イエス様は復活し、弟子たちと 共 に40日間この地上に過ごされた。イエス様が救い主と知った弟子たちは、「イスラエルのためにみ国を建て直してくださるのはこの時ですか」と尋ねる。イエスは、イスラエルだけでなく、この世界全体に救いがもたらされる、つまり、この世界は神の国になると言われる。聖霊に励まされてこの世界へと出かけて行き、神の国が到来するという福音を宣べ伝えなさいと、弟子たちを宣教の業へ押し出される。神の国とは、イエス様が弟子たちの目の前でなさったように、人々
が 神に慈しまれ守られ導かれ平和になる世界のこと。とても希望にあふれる知らせだ。
弟子達 は イエス様がみ国を建て直してくださると期待を寄せられるが、 しかしイエス様は 弟子たちが働くようにと促される。 そして、 イエスは昇天し姿がなくなる
のだ が、弟子たちは放っておかれてしまったのだろうか。そうではなく、イエスが救いをもたらされたと信じるなら、必ず神の国が到来すると心底信じるなら、
そのことのもたらす喜びに促されて 福音を告げる働きを始めるのだ。
主の祈りに「み国を来たらせたまえ。みこころの天になるごとく、地にもならせたまえ」とある。これが神の国のことであり、私達の目標、希望の拠り所だ。神の国が到来す
るその日、イエスが再臨する。一人でも 多く の人がイエスを喜んで迎えられるように伝道するのだ。
弟子たちは、天に昇るイエスの姿を見つめていた。天を見上げていた。天使は言う。「なぜ天を見上げているのか。イエスはまた再びおいでになる」と。弟子たちは目の前の世界に顔を向け直し、信仰によって、そこを神の国と見たかもしれない。救いに与る希望にあふれていたのだろう。イエス様の十字架とよみがえりによって、この世界に神のみ心が成り、神の国になることが確実である。このことを信じて、弟子たちは希望にあふれていた。
「これからのために」神様はすべてのことを成し遂げてくださっている。私達はそのことを信じて喜び、その日を待つ。主の前に立つ日が来る、救いに与る日が来ることを喜びを持って待とう。イエス様は天にあって、私達を喜んで迎えてくださる。天と地はつながった。私たちの生きているところは、なんと希望にあふれた世界だろうか。
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