日本キリスト教団

 
 
2025.01.26
説教ダイジェスト
礼拝説教要約
『神を現わす人』
ルカによる福音書4章
  イエス様は、伝道活動を始められてすぐに、お育ちになったナザレの町にある ユダヤの会堂の礼拝に行かれた。会堂での礼拝では、説教者は会堂長が指名する ことになっており、その日はイエス様が指名された。イエス様はその日の聖書の 箇所、イザヤ書61章を朗読して、説教を語り始められた。その日の聖書の言葉 をもって、神に遣わされた救い主として働く、ご自身の使命だと言われた。

  イエス様は神が遣わされた人であり、「主の霊」がイエス様の上に宿っている。 自分一人では生きていけないような、謙虚な思いでいる「貧しい人」に福音を告 げる。神からの使命を帯び「油を注がれ」メシア、救い主としてお働きになる。 人々を神から引き離そうとする力、罪へと誘う力に捕らわれている人を解放し、 人々に神の御業を信仰の目をもって見えるようにし、救いを喜んで生きるよう にしてくださる。この世での様々な制約や支配者の権力に圧迫されている人を 自由にする。50年に一度の、すべての重荷(借金、奴隷の苦しみ)から解放す るヨベルの年、「主の恵みの年」の到来、つまり、神の救いがもたらされたこと を人々に告げる。これが、イエス様ご自身の使命だと言われた。

 そして、イエス様は21 節「この聖書の言葉は、今日、あなたがたが耳にした とき、実現した」と言われた。イエス様を救い主として受け入れたならば、信じ るならば、今、既にあなた方に神の救いがもたらされているのだと言われる。私 たちも、クリスマスにイエス様を救い主として迎えた。それで、私たちに神の救 いがもたらされている。神の言葉を聞いて信じる人に、信じたその時に、神の救 いがもたらされている。

  神は天地を創造された。神が「光あれ」と言われると、闇の中に光が輝いた。 そのように、神は言葉を発し、言葉によってこの世界を創造した。神の言葉には、 創造の力が宿っている。言葉は出来事になる。神のみこころは言葉となり、それ は成就する。イエス様は、神の言葉と言われる。神のみこころを現す人だ。この 方を尊んで生きる人に、神のみこころが現わされ導かれる。苦しみ悲しみの中に あっても、神のみこころをたどる、祝福された人生が与えられる。
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