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6月11日(日)「三位一体の神」説教要旨
エペソの信徒への手紙 4章 4節〜6節
「すべてのものの上にあり、すべてのものを貫き、すべてのものの内にいます、すべてのものの父なる神はひとつである」。
ペンテコステを過ぎると、教会暦は三位一体聖日になります。つまり子なる神イエス・キリストの誕生のクリスマスからイースターを越えて、聖霊降臨になり、父・子・聖霊と三位一体がそろうからです。教会の礼拝は三位一体から成り立っています。礼拝の初めや終わりの頌栄や祝祷は三位一体の神をたたえます。
1 父なる神、「すべてのものの上にある神」。神は、すべてのものを越えている超越的神です。その神は、私たちの目には見えません。隠れています。おなかのなかの子供が、お母さんはどこにいるかと言うならどうでしょう。子供には、お母さんを見ることはできません。それは子供が、お母さんのおなかにいるからです。わたしたちも、神の中にいるので神を見ることができません。しかし、子供は、お母さんのおなかから出て、この世に誕生するなら、はっきりとお母さんの顔をみるでしょう。神は、あなたよりも大きいのです、だからあなたは神を見ることはできないのです。三十センチの物差しで、地球を測ろうとしても無理です。「わが思いは、あなたがたの思いとは異なり、わが道は、あなたがたの道とは異なっていると、主は言われる。天が地よりも 高いように、わが道は、あなたがたの道よりも高く、わが思いは、あなたがたの思いよりも高い」(イザヤ五五・九)。ソヴィエトの宇宙飛行士が、アメリカの飛行士に、「僕は宇宙空間を飛んだが、神さまは見えなかった」と言いました。するとアメリカの飛行士は、「神さまは、そんな君がちょっと宇宙を飛んだからといって手に入るものではないよ。もっと神さまは大きいのだ」と答えました。そうです神はすべてのものの上にあるのです、一切を越えていらっしゃるのです。
2 しかし、神がただわたしたちを越えていらして、届かない高みにいるだけなら、一体どうして、その神を知るようになるのでしょう。そこで「すべてのものを貫き」と書いてあります。この神は、決して床の間の置物のように、天の彼方に鎮座まします永遠の神ではありません。聖書は、あなたのところに来て、あなたの苦悩を負われる神を述べいます。このお方は、「すべてのものを貫いて」、あなたのそばに、いやあなたのもとに来ているです。孤児院にいる子に、「君にはお父さんがいる」と言ったら、「そんなことは知っている」と答えるでしょう。しかし、「そうでないのだ、今その君のお父さんが、君をたずねて、その玄関まできているのだ」と言ったなら、「え、それは本当か」と言って、立ち上がり、走って会いにゆくでしょう。キリスト教は、天に父なる神がいらっしゃるという教えではないのです。その神が、今地上に来て、あなたを、ほかならぬあなたを探しているのだ、あの羊飼いが、一匹の迷う羊を探すように、失われているあなたの魂を探しもとめているのだ。それがイエス・キリスト、すべてのものを貫くひとり子なる神です。しかし、キリストがこの世に来ても、イエスは二千年も離れた昔ではないか。しかし、キリストは地上に来ただけでなく、聖書という形で私たちの見聞きできる姿になっておられるのです。
3 そこで私たちはさらに聖霊なる神に至らねばなりません。 さらに続けて、「すべてのものの内にいます」と言われています。その神はあなたの中にもいますのです。すべての内にいらっしゃるとしたら、あなたの中にもいらっしゃるのであります。それは聖霊なる神です。永遠なる神、いと高い神が、あなたの中にもいらっしゃるとは、何と大きな恵みではないでしょうか。わたしたちは言うでしょう。「聖霊、わたしの中にいる神、そんなものは分からない」 と。ここにテレビの電波がきているのを感ずることができません。それはわたしたちの皮膚が、電波を感ずるようにできていないからです。けれども、ここにテレビの受像機をおいたら見え聞こえるでしょう。聖霊はあなたのところにきているのです。いやそれどころか、「すべてのものの中にいます」神ですから、あなたの中にもいらっしゃるはずです。ただ受像機が必要です。聖書、祈り、信仰が必要です。そして聖霊があなたの中にいることが分かれば、すべてはひっくりかえります。しかし、これら父・子・霊は三つの神ではありません。あなたの中に来られた神、あなたの中にいます神、それは天にいまし、すべてを越えている神とまったく同じ神なのです。あなたを包み、愛し、守る、生きた交わりの神であります。ひとりの神が、あなたの救いのために、このような三つの形をとられるのです。
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ぜひ、あなたも礼拝に出席して直接お聴き下さい。一人でも多くの方のご出席を心からお待ちしています。 |
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