説教の要約:2010年6月
 
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第一主日礼拝:2010年6月6日
 
説教者 加藤信治師
 
今週の聖句
「また、みな互に謙遜を身につけなさい。神は高ぶる者をしりぞけ、へりくだる者に恵みを賜うからである。」(1ペテロ5:5)
 
題「言葉が通じなくなった人々(創世記11:1-9)
 人々は煉瓦を焼き、アスファルトの塗装をする技術を得て、天まで届く塔を造り、名を上げようと考えた。宗教的建造物であり、「天と地の会う所」、神と人との交流の場と考えられていた。これは神を引き下ろし、人を引き上げようとするもの、神の栄光よりも人の栄光を求めるもの、人間の高慢の表れである。神は、「地の上に増え広がりなさい」(8:17)と命じられたが、これに反し、一体性の象徴としての塔を建てようとした。人は神から離れ交わりを失うと、人からも分離し孤独となる。神の形として造られたゆえに一人で生きていくことができず、神抜きの一体性を求め、神の代わりに、権力や知識、偶像を神とし、一体の基盤を見いだそうとする。
「われわれは下って行って」(7)。神が下って来られなければ人間は絶望である。人は天にまで届く塔を建て神のようになれる大きなものを造ろうとしたが、神の側から見ると、神が降りて行って助けなければならないほどに低く小さいものであった。
「互いに言葉が通じないようにしよう」(7)。神が言葉を乱された。言葉が通じなくなり、互いの意思疎通ができなくなり、神への共同の反逆がとどめられ、町を造ることをやめた。神の裁きによって結果的に人々は地の全面に広がり、救いの備えともなった。人が互いの交わりの困難を覚え、散らされることによって偽りの一体性ではなく、神にある真の一体性を求めるようにされた。現代の社会においても、言語は同じであっても、心の言語が通じない場合が多く起こる。ペンテコステにおいて聖霊が降った時、人々は新しい言語を与えられ、言葉が通じ、心が通じ合うようにされた。イエス・キリストは心の中垣を取り除き、二つのものを一つのからだとして和解させる方、心の言葉を通じるようにして下さる方である。(エペソ2:14-18) 
 
 
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子供の日・花の日礼拝(第二主日):2010年6月13日
 
説教者 加藤信治師
 
今週の聖句
「そして一同はひたすら、使徒たちの教を守り、信徒の交わりをなし、共にパンをさき、祈をしていた。」(使徒行伝2:42)
 
題「聖霊が造る共同体」(使徒行伝2:37-47)
 聖霊降臨によって生まれた共同体の特質。何をしているか、何が起こっているか。@使徒の教えを守る A信徒の交わりをなす、共に食事をする B共にパンを割く(主イエスの肉と血に与る) C祈る Dみんなの者に畏れの念が生じ、多くの奇跡としるしが起こる Eみな一緒にいる、いっさいのものを共有、分け合う F日々心を一つにする、G絶えず宮詣をする、神を賛美する、 Hすべての人に好意を持たれていた。
 この共同体に、主イエスの弟子たちがおり、ペテロの話を聞いて救われた三千人ほどの人々が加わった。老若男女、様々なタイプの人、また多くはむしろ貧しい人々であったであろうし、あるいは病や問題を抱えていたかもしれない、そういう人々が上記のような共同生活を維持し、増し加わっていったのは不思議なことと思える。それが可能であったのは、以下の過程をへて聖霊を注がれた弟子たちがおり、そこに一般の人々が加わって聖霊を受けたからであろう。聖霊の賜物が注がれ、霊の賜物が与えられ、また賜物を生かして教会(共同体、キリストのからだ)に仕え、聖霊の実を結んでいった。
弟子たちは
 主イエスの苦しみ、十字架、復活、昇天を側で経験し、弟子たちが共に集まり祈り待ち望んで、聖霊の注ぎを受けた。キリストの死と甦りに与る経験を通った。その人たちが御言葉を伝え、主イエスとの交わりや経験を伝えた。聖霊は人の内に働いて主イエスに与る経験をつくる霊である。
人々は
ペテロの話を聞き、起こっている出来事が聖霊によることを知り、イエスや神のご計画を知り、悔い改めてイエスを救い主として受け入れ、聖霊の賜物を受けた。悔い改め、御言葉を聞き、霊的交わりを持ち、神を賛美し、祈った。
☆御霊の実
聖霊が注がれ、聖霊との関係が深まるに連れて、聖霊の実(愛、喜び、平和、寛容、親切、善意、誠実、柔和、自制、ガラテヤ5:22,23)を個人の中で、交わりの関係の中で結んでいった。
☆霊の賜物
聖霊によって霊の賜物(知恵の言葉、知識の言葉、信仰、癒しの賜物、力あるわざ、預言、霊を見分ける力、種々の異言、異言を解く力、1コリント12:8-10)が与えられ、仲間のために用いた。
☆賜物を用いた働き
様々な働きをもって教会に仕えた。〔使徒、預言者、伝道者、牧師、教師、力あるわざを行う者、癒しの賜物を持つ者、補助者、管理者、奉仕する者、勧めをする者、寄附をする者、指導する者、慈善をする者、種々の異言を語る者、異言を解く者(1コリント12:28、ローマ12:6-8、エペソ4:11)〕
 
 
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第三主日礼拝:2010年6月20日
 
説教者 加藤信治師
 
今週の聖句
そして、イエスの名が、それを信じる信仰のゆえに、あなたがたのいま見て知っているこの人を、強くしたのであり、イエスによる信仰が、彼をあなたがた一同の前で、このとおり完全にいやしたのである。」(使徒行伝3:16)
 
題「信仰の賜物によって」(使徒行伝3:11-16、4:27-35)
 使徒行伝2章42-47節の共同体は聖霊に依り頼んで造られた共同体であった。ペテロとヨハネを通して、生まれながら足のきかない男が癒された。ペテロは、集まってきた人々に、「イエスの名が、それを信じる信仰のゆえに、この人を強くしたのであり、イエスによる信仰が完全に癒した」と語った。「イエスによって与えられる信仰が、この人を皆さんの目の前で完全なからだにしたのです。」(新改訳)
信仰とは。「ヘブル11:1 さて、信仰とは、望んでいる事がらを確信し、まだ見ていない事実を確認することである。」
神から来る信仰。
@救いの信仰。「主イエスを信じなさいそうすればあなたも、・・・」(使徒16:31)見る前に信じる。
A御霊の働きによる実としての信仰。イエスに対する私たちの信仰(イエスを信じ、信頼すること)は、聖霊なる神の働きによる。主イエスにつながりとどまり続ける。信仰を増し加えて下さる。聖霊の導きを求めて素直に応じていく。実としての信仰は時間をかけて生み出されていくもの。
B信仰の賜物は信仰を受け入れた時から潜在している。危機に瀕した時などに、必ず成るとの確信を持って私たちがイエスの御名によって行動し、語ることができるようになるための一点の疑いもない信仰を瞬間的に与えてくれる御霊の賜物です。
 使徒たち、弟子たちは迫害を受けたが、恐れずに預言した。信仰の賜物が発揮されている。聖霊が働いておられる。様々な癒しが起こされた。自分の願いを遂げる信仰ではなく、神の御業が成し遂げられることを求めて、主の僕として仕えたい。(ルカ17:5)
 
 
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第四主日礼拝:2010年6月27日
 
説教者 加藤育代師
 
今週の聖句
わたしを尊ぶ者を、わたしは尊び、わたしを卑し める者は、軽んぜられるであろう。」(1サムエル2:30)
 
題「心の向きを変えよ」(1サムエル2:12-38)
 祭司エリの息子たちは、神への捧げ物を軽くあしらっていた。時満ちて、主のもとからエリに神の人がつかわされ、裁きの言葉が言い渡された。それから130年後にすべてが成就することとなった。
 私たちは捧げ物について、「神を軽んじている」とは言わないが、「神を第一としている」ともなかなか言えないのではないか。
 十分の一献金について聖書は何と教えているか。@神が第一であることを表す。
  申命記14:22〜23は言い換えるなら、神が求めておられるのは、私たちのお金そのものではなく、十分の一献金を通して、私たちの心が神を第一にしているかどうかである。
A全てが主のものであることを表す。
B感謝の思いを表す(詩篇116:2、申命16:7)
Cそれをしないことは神から盗むことを表す(マラキ3: 8,9)
D神が生きておられることと、神の具体的な祝福を 体験することができる(マラキ3:10,11)
 主は額の多い少ないではなく、どのような心で捧げるかに関心を持っておられる。レプタ2枚を捧げた女性のように、信仰をもって喜んで、主を愛して、期待して捧げたい。
 
 
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