説教の要約:2011年3月
 
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第一主日聖餐式礼拝:2011年3月6日
 
説教者 加藤信治師
 
今週の聖句
「ところが、主が言われた、『わたしの恵みはあなたに対して十分である。わたしの力は弱いところに完全にあらわれる』。それだから、キリストの力がわたしに宿るように、むしろ、喜んで自分の弱さを誇ろう。(Uコリント12:9)
 
題「弱さを誇るキリスト者」(2コリント12:1-10)
 神秘的な宗教体験を誇張して、パウロの使徒性を疑う者があった。パウロは愚か者として話すのだがと前置きしつつ、神から与えられた、パラダイスに引き上げられる体験を語った。しかし、自分について誇ることができるのは弱さだけだと言った。なぜなら、自分ではとても超えることのできない試練や苦しみ(2コリント11:23-29)を、キリストが共におられたが故に耐え通り抜けることができたからである。パウロに肉体の棘があった。手の不自由か、目の病か、他のものか定かでないが、主に3度癒されるように切に願った。しかし、主は「わたしの恵みは、あなたに対して十分である。わたしの力は、弱いところに完全にあらわれる。」と言われた。主の御言葉に従って、十字架を負うて従っている者と共に主はおられて、助け守り、御業を行って下さる。
 
 
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第二主日礼拝:2011年3月13日
 
説教者 加藤篤子師
 
今週の聖句
「香(こう)の煙(けむり)は、御使の手から、聖徒たちの祈(いのり)と共に神のみまえに立ちのぼった。(ヨハネ黙示録8:4)
 
題「聖徒の祈り」(ヨハネ黙8:1-4)
 ヨハネ黙示録は使徒ヨハネが流刑の島で見せられた幻です。4章からは神からキリストに渡された巻物(神の歴史計画、1-6の封印)が開かれた様相が記されています。本日の説教8:1−4までは、、まさに第7の封印が開かれ大艱難時代に突入しようとする束(つか)の間の天における出来事が記されています。
 3節 地上より天使に携(たずさ)えられた沢山の祈りの香がみ座の前の祭壇に捧げられました。香の煙は聖徒たちの祈りと共に神の御前に立ち上(のぼ)りました。
 主イエスのとりなしの祈りと共に、私たちの身勝手な祈りも中途半端になった祈りも、み座にまで届いているのです。何と尊いことでしょう。このような大切な祈りを私たちは本当に実際に体験しているでしょうか。
◎本当の祈りは実地に身につけないといけません。朝起きた時3分でも10分でも時間をとって祈ることが大切です。これは祈りの幼稚園です。赤ちゃんだってお腹が空いたらオギャーと泣きます。神の子として生まれたら・・・・・このところから始めましょう。
◎しばらく進んだ信者はそういう祈りの他にもう一つ問題に取り組んで神の前に祈ることは重要なことです。問題があっても教会に行っていたら神様が何とかして下さるだろうではいけないのです。祈りによって問題が解決されたという体験を身につけましょう。主のご再臨・世の終末は間近、大患難時代に突入のほんのひととき、使徒ヨハネに見せられた地上の聖徒(キリストを信ずる者、私たち)の祈りの大切さ、それを主は待っていて下さいます。「主の耳は彼らの祈りにかたむく」(1ペテロ3:12)
 
 
 
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第三主日礼拝:2011年3月20日
 
説教者 加藤信治師
 
今週の聖句
「神は、いかなる患難の中にいる時でもわたしたちを慰めて下さり、また、わたしたち自身も、神に慰めていただくその慰めをもって、あらゆる患難の中にある人々を慰めることができるようにして下さるのである。(Uコリント1:4)
 
題「神からの慰めと祝福(創世記29:、30:、31:)
 ヤコブはエサウからの危害を恐れて、ハランに住む伯父のラバンの許に行った。従妹のラケルを娶りたいと、7年ラバンの羊を飼う約束をしたが、騙されて姉のレアと結婚させられ、その後にラケルを得て、さらに7年働かされた。その間、ヤコブはレアとの間にルベン、シメオン、レビ、ユダ、イッサカル、ゼブルン、娘デナを、ラケルの仕え女ビルハとの間にダンとナフタリを、レアの仕え女ジルパとの間にガドとアセルを、ラケルとの間にヨセフを儲けた。
 ヤコブはラバンに故郷に帰らせてくれるように頼んだ。ラバンは主がヤコブの故に自分を恵み家畜を増やしてくれていることを認め、報酬を言うように言った。ヤコブは生まれにくい種類であるぶちとまだらの羊とやぎ、および黒い小羊を群れの中から報酬としてくれるように申し出た。ラバンは了承した。ヤコブはラバンの群れを飼い、画策を行い、ラバンの群れから、黒い羊、多くのまだら、ぶちのものが産み出されるようにした。また家畜の中でも強い群れが黒い羊、ぶち、まだらのものになるように画策した。ヤコブの家畜は殖え、強いものとなり、ヤコブは富み、多くの群れと男女の奴隷、およびらくだ、ロバを持つようになった。
 ラバンの子らが、「ヤコブは父のものをことごとく奪い、父のものによってすべての富を得た」と言い、非難するようになり、ラバンがヤコブを見る目も厳しくなってきた。ヤコブは二人の妻を呼び寄せ、@妻たちの父であるラバンが自分に厳しい仕打ちをしていること、神が自分に約束されたものを祝福し増やして下さったこと、ラバンがしたことを見ていること、自分の妻子、財産を従えて、郷里に帰るように命じておられることを話した。妻たちはそれに同意し、ラバンの許を去り、ヤコブの父イサクの許に向かった。ヤコブはラバンに黙って去ったが、三日後にラバンは気付き、ラバン一族が追ってきて、ギレアデで追いついた。追いつく前の晩に、神は夜の夢でラバンに現れ、ヤコブに善し悪しを言うなと言われた。ラバンは、ヤコブが勝手に娘たちや孫たちを連れて行ってしまったこと、自分を欺いたこと、自分の神を盗んだことでヤコブを責めた。
 ヤコブは自分の思いを語り、またラバンの持ち物を盗んでいないことを明らかにした。今度はヤコブが20年ラバンの許で仕えたがどれほど厳しい状況で働かされ、その中にもかかわらず、神に守られ、支えられ祝福を受けたかを話した。ヤコブとラバンは石塚を築き、お互いに相手を害せず、またヤコブは家族を大事にする約束をし、ラバンは自分の地に帰って行った。
 
 
 
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第四主日礼拝:2011年3月27日
 
説教者 加藤信治師
 
今週の聖句
「あなたはわたしのほかに、なにものをも神としてはならない。あなたは自分のために、刻んだ像を造ってはならない。上は天にあるもの、下は地にあるもの、また地の下の水のなかにあるものの、どんな形をも造ってはならない。それにひれ伏してはならない。それに仕えてはならない。あなたの神、主であるわたしは、ねたむ神であるから、わたしを憎むものは、父の罪を子に報いて、三、四代に及ぼし、わたしを愛し、わたしの戒めを守るものには、恵みを施して、千代に至るであろう。(出エジプト20:3-5)
 
題「偶像礼拝を捨てよ」(出エジプト20:2-6)
1)神は偶像を嫌われる
 神は偶像を礼拝した父の罪の咎をその子供に報いるほどに偶像を嫌っておられる。神の権威に自分の人生を明け渡さず、罪の世にとどまるため、自分の操れる偶像を作り、自分の望みを実現しようとした。これは神の栄光や権威を否定している。(ローマ1章)。偶像自身に力があるわけではない。(イザヤ44:9-17)。偶像崇拝の家庭に育った子供たちにも家族に従うようにと強要する霊的力が働いている。
2)偶像は「過度の愛着、賞賛、心酔する対象」である。人、家、車、富、旅行、スポーツ、野心、趣味、芸術、哲学、アルコール、異性関係、・・・。過度の愛や執着心に縛られて、神との関係よりもそちらに縛られている場合にそれが偶像となっている。
3)偶像のある所には必ずサタンの要塞がある
 どの種の偶像にも悪魔の影響があり、霊的、精神的、肉体的束縛を与える。主は偶像を持つクリスチャンを霊的姦淫者と見なしている。偶像が危険である理由は、偶像の背後に働く悪霊にだます力があり、見えなくし、聞こえなくするように働く。偶像は一時や外見的には豊かにしたり富ませているようにも見えるが、その人を本当は祝福しないで、悪習慣や大きな問題を引き起こさせる。偽りの避け所とも関連する。
4)犯した罪は主イエス・キリストに血潮によって清めていただく。肉の働きは十字架に付ける。サタンの霊的働きは縛り、追い出す。自分の生活の中にある偶像に気付き、取り除く。捨てる。
5)主の弟子として生きる。神を愛し、自分を愛し、隣人を愛する。すべての国民を弟子とし、バプテスマを施し、主の教えを守る。ディボーションを持つ。主の教え、信徒の交わり、パンを割く、共に祈る。聖霊に満たされる。
 
 
 
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