説教の要約:2011年11月
 
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召天者記念礼拝(第一主日):2011年11月6日
 
説教者 加藤信治師
 
今週の聖句
愛する者たちよ。わたしたちは今や神の子である。しかし、わたしたちがどうなるのか、まだ明らかではない。彼が現れる時、わたしたちは、自分たちが彼に似るものとなることを知っている。そのまことの御姿を見るからである。」(1ヨハネ3:2)
 
題「神の子供たちに与えられる望み」(1ヨハネ2:28-3:3)
1)「よく考えなさい」<3:1>。じっと見なさいという言葉。私たちが神の子と呼ばれるために、神が注いで下さった大きな愛をじっと見なさい。
 神の御子が私たちの罪の身代わりに十字架に架かって死んで裁きを受けて下さり、新しく神のいのちに生きるために甦って下さった。(ローマ3:24,4:25)
2)「彼が現れる時」<2:28,3:2>:キリストの再臨を表す。二千年前に十字架に架かり、復活され、昇天され、神の右の座から聖霊を送って諸教会を導かれる(使徒2:33)。終わりの時にすべての者を裁くために再び来られる。
3)「彼に似る者となる」:私たちはキリストに似たものとなる。似るとは、同じもの、同じ種類のものを意味する言葉で、復活の主と同じものになることを意味する。キリストのうちに、愛、喜び、平和(平安)、寛容(忍耐)、親切、善意、誠実、柔和(謙遜)、自制の富があり、キリストのご性質に似た者と変えられる。また復活された主イエスと同じ栄光の体に変えられる。
4)「まことの御姿を見る」(3:2):主イエスにお会いする。
5)「キリストにとどまる」(2:28)「自らをきよくする」(3:3):キリストの言葉にとどまる、戒めを守る。(ヨハネ15:7)
 
 
 
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第二主日礼拝:2011年11月13日
 
説教者 加藤信治師
 
今週の聖句
あわれみ深い人たちは、さいわいである、彼らはあわれみを受けるであろう。」(マタイ5:7)
 
題「あわれみ深い人たちは幸い」(マタイ5:7)
5:7 あわれみ深い人たちは、さいわいである、彼らはあわれみを受けるであろう。
☆辞書的意味は。
@賞美する。愛する。A不憫に思う。かわいそうに思う。同情する。
*困っている人、貧しい人に施しをする、
*痛みや苦しみを負うている人の思いを同感する。同情する。助ける、仕える、
☆実際は、現実的にはどうか。
 しかし、生身の人間を相手にする時、言うは安いが実行は難しい、なかなか状況や心が付いていかないことはないか。施しが本当にその人のためになっているか。優越感や劣等感、支配や被支配関係が生まれていないか。人の痛みや苦しみはなかなか届きにくい。気の毒だと思うがいろんな思いや悩み、苦しみを同感することはできないのでは。
☆聖書の言うあわれみとは。
神とイスラエルの関係。神の義とあわれみは同居する。神がイスラエルを祝福する約束を覚えて、彼らの不真実にもかかわらず、彼らを憐れんで約束を実行される。それが神の義であり憐れみである。神が私たちを憐れんで下さっている。主イエスも人々を憐れんで下さった。神が憐れんで下さったから、私たちも憐れみ合うべき。マタイ18:23
☆あわれみは裁きに打ち勝つ。
「 ヤコブ2:13 あわれみを行わなかった者に対しては、仮借のないさばきが下される。あわれみは、さばきにうち勝つ。」
 
 
 
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第三主日礼拝:2011年11月20日
 
説教者 加藤信治師
 
今週の聖句
「わたしは知る、/わたしをあがなう者は生きておられる、/後の日に彼は必ず地の上に立たれる。わたしの皮がこのように滅ぼされたのち、/わたしは肉を離れて神を見るであろう。しかもわたしの味方として見るであろう。わたしの見る者はこれ以外のものではない。わたしの心はこれを望んでこがれる。」(ヨブ19:25ー27)
 
題「本当の慰めを下さる方」(ヨブ1:1-12,20-22,2:7-13)
1)ヨブは主と契約関係にあった人である。潔白で正しく、神を恐れ、悪から遠ざかっていた。契約関係の中で潔白で正しい者である。7:21,10:14,13:22,23,14:16,17、31:33。主はヨブを「私のしもべ」と呼んでおられる。ヨブは自分に罪があることを認めている。同時に、主の恵みによって与えられる罪の赦しのための備えを知っている。(1:5,14:16,17,42:8,9)ヨブは主の契約の中にある恵みの備えを信じる限りにおいて、潔白で正しくあり得る。たとい罪を犯しても、それを主の恵みのよって覆っていただくことによって、ヨブは潔癖で正しい者となる。
2)神を恐れること。ヨブの人となりを決定づけているのは、神を恐れるという、神との関係のあり方である。知恵文学の中心的テーマ。神を恐れることをもって知恵の本質とする。
3)ヨブの受けた祝福。東の人々の中で一番の富豪。その財産は非常に多かった。ヨブはこのような財産を手にしながら、これを頼みとしていない。(31:24,25) これらの財産をただ自分を守るために運用したのではなく、それをもって、弱く貧しい者たちを守り、支えたことに現れている。(ヨブ29:12-17,31:13-34) 主のしもべとして生きるヨブを神は祝福して下さった。その豊かさがあったが、それに増して主との関係を重んじていた。(それらを失っても、主に罪を犯さなかった。)
4)サタンは主がヨブに与えておられる祝福を打ったならヨブは主を呪うであろうと挑戦した。人間は御利益のゆえに信仰するとの信念に基づく。主が許された。ヨブは持ち物すべてを奪われた。サタンは次にヨブの健康を奪うように挑戦し、ヨブは健康を失った。自分の欲求を満たすために信仰しているのかどうかが試される。
5)3人の友人エリパズ、ビルダデ、ゾパルがヨブを慰めるために来た。あまりの悲惨に7日間沈黙して寄り添った。
6)ヨブが語り始めた。(3章) 自分の出生を呪い、苦しみを訴え、死を望んだ。
7)3人の友人は順番にヨブに語りかけた。3人の友人は、共通して因果応報の原理に立っていた。ヨブの犯した罪のゆえに神が裁かれている、と。ヨブを悔い改めさせ、神の祝福を回復しようとした。
8)しかしヨブは自分は義しいという主張を曲げなかった。神の義は罪人を裁くがそれ以上に、罪を犯した者を恵みによって義とし、立たせることに現される。ヨブは神との契約関係に立っており、神との義しい関係に生きてきた人であった。ヨブの苦しみはヨブの問いかけに神が答えられないことであった。9)因果応報の理に立つ友人は友人は悔い改めないヨブをだんだん厳しく追及し、責めていった。
10)この中でヨブは神との間に仲裁者が必要であること(9:33)、主が陰府においても自分を覚えて下さる(14:13-17)、罪を赦して下さる、天におられる証人(16:18-22)、贖い主(19:25-27)との関わりによって死んでも神を見る信仰に導かれていく。
 このヨブが神から慕い求めるように示された贖い主であり仲保者である方を、神は御子イエス・キリストにおいて実現して下さった。この御子は私たちの罪をご自身の血と肉によって贖い、またご自身が永遠の大祭司として天の真の聖所に入って下さった方である。
 
 
 
 
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第四主日礼拝:2011年11月27日
 
説教者 加藤篤子師
 
今週の聖句
しかし、霊があなたがたに服従することを喜ぶな。むしろ、あなたがたの名が天にしるされていることを喜びなさい」。」(ルカ10:20)
 
題「いのちの書に」(黙示録20:1-15)
 歴史上の人物で生まれる前からその生涯が預言されていた人物はキリスト以外にはありません。そしてその預言の通りに二千年前にすでにお生まれになりました。待降節は主イエスが何のためにこの世に来て下さったかを思いめぐらす時です。そして今朝私はもう一つの預言(使徒1:10)再び降臨なさる王の王・主の主を待ち望むことの大切なことを強調したいと願っております。
◇黙示録19章20章は簡単にまとめて申しますと、キリストの空中再臨によって携(たずさ)え上げられた花嫁なる教会との婚姻(比喩的表現)、そしてキリストと教会が地上再臨して千年の間キリスト共に世を治めます。この第一の復活にあずかる者は幸いであり、彼らは神とキリストとの祭司となる。(6節) そして千年の後サタンが一時解放されて神の民との大戦争になりますが神の民が勝利し、サタンは完全に葬り去られるのです。
◇11節以下が大切です。「大きな白い御座」とは最後的に罪を容赦しない審きです。「いのちの書」に名が記されていると言うことは? この地上でイエス・キリストを救い主と信じた時、天の神の覚えの書に私たちの名が記されています。名を呼ばれない人々は第二の復活、千年王国が終わってから審判のためによみがえるのです。D・L・ムーディーは「一度生まれた人は二度死ぬ。二度生まれた人は一度死ねばよい」と申しました。よく味わってみて下さい。
◇長く教会生活をしているからと言っていのちの書に名が記されてはいるとは限りません。今からでも遅くはない。キリストを信じ神の子となった新生の経験をしましょう。すでに二度誕生した人は、一度しか誕生していない人にキリストを伝えましょう。
 
 
 
 
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