説教の要約:2013年4月
 
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第一主日聖餐式礼拝:2013年4月7日
 
説教者 加藤信治師
 
今週の聖句
「しかし事実、キリストは眠っている者の初穂として、死人の中からよみがえったのである。それは、死がひとりの人によってきたのだから、死人の復活もまた、ひとりの人によってこなければならない。」(1コリント15:20-21)
 
題「復活信仰、栄化信仰」(1コリント15:20-28、50-58)
1)キリストは私たちの初穂として甦られた。キリストの贖いを信じ、キリストの内に生きる私たちもやがて、キリストと同じかたちに甦らされる。
2)復活の肉体を得る。主イエスは甦られて、栄光の体をもって弟子たちに現れ、交わりを持たれた。皆と共に食事をする。(ルカ24:、ヨハネ21:) 弟子たちは主を見て喜んだ。主の復活をありのまま受け止め、信じた。そしてそれを証するために命をかけた。それが真理だから。
3)神はキリストに復活の体を与えた。栄光の体である。どんな肉体か。「神はみこころのままに肉体を与える。」(1コリント15:38) 植物は種の肉に始まり、芽が出て成長する肉を持ち、実を結ぶ肉を持つ。昆虫は卵から、幼虫、成虫と変態を起こし、異なった肉を持つ種類もある。魚の肉があり、動物の肉がある。日、月、星の栄光がある。
4)肉の体があり、霊の体がある。肉の体で蒔かれ、霊の体で甦る。肉に属するものと、天に属するものがある。肉に属するものに始まって、天に属するものに変えられる。新しく生まれる必要がある。地や肉に属する者から、霊や天に属する者に変えられる、それはそれを妨げている罪から贖われ神のものとなっていく必要がある。キリストは身代わりとなってその代価を払って下さった。
5)肉と血は神の国を継ぐことはない(1コリ15:50、ガラテヤ5:19)。私たちは眠り続けるのではなく、終わりのラッパの響きと共に一瞬に変えられ、死人は朽ちない者に甦らされ、朽ちないものに変えられる。死に勝利する時が来る。死のとげは罪、罪の力は律法(15:56)。私たちは律法の呪いの基に置かれている者であるが、キリストがその呪いから解放して下さった。真理を知り、霊に生きる者として下さった。だから堅く立って主の業に励もう。
 
 
 
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第二主日礼拝:2013年4月14日
 
説教者 加藤信治師
 
今週の聖句
「そこで天国は、十人のおとめがそれぞれあかりを手にして、花婿を迎えに出て行くのに似ている。 その中の五人は思慮が浅く、五人は思慮深い者であった。思慮の浅い者たちは、あかりは持っていたが、油を用意していなかった。」(マタイ25:1-3)
 
題「油を備えて」(マタイ25:1-13)
マタイ26章には、最後の晩餐、ゲツセマネの祈り、十字架と続く。24章、終末、世の終わり、地震や飢饉、戦争、苦難の時代が来る。しかし、キリストが再び来られる。25章、主イエスの譬え話。天国の話。神の国。神様の支配。終わりの時に完成する。終わりの時を弁えつつ、今を生きなさい。
1)天国を結婚の祝いに譬えている。喜びの時。花婿を花嫁の友であるおとめたちが灯りを持って出迎える。灯りを備えて皆待っていたが、花婿が遅れることも考慮して追加の油を用意していたおとめたちは婚宴に与ったが、それを備えていなかったおとめたちは閉め出された。
2)今の時代がいつまでも変わらないのではなく世の終わり(終末)が来る。聖書の終末観は諦めではない。聖書が語る終末。神を畏れない者には滅びであるかもしれないが、神を畏れ、神が遣わされた救い主、イエス・キリストを信じる者には、救いが完成する時である。今は神を畏れないで、自分勝手にしている人々が誇っていたり、得したり勝っているように見える世であるかもしれないが、終わりの時に神は決着を付けて下さる。キリストとの婚宴に招かれている。花婿とは主イエス・キリスト。花嫁とは教会(あるいはクリスチャン)。イエス・キリストがもう一度来て下さる。再臨信仰。再び来られる主を待つ。それは終わりではなく、新しく始まる時である。しかもそれは、花婿を迎える娘たちのように、最も華やかな喜びの時である。
3)5人の乙女は灯りのための油を用意していたが、用意していなかった5人は婚宴の席から閉め出された。油は灯りをともし続けるために必要なもの。クリスチャンの信仰生活を導かれるのは聖霊による。御霊によって歩きなさい(ガラテヤ5:16)。肉のクリスチャンであってはならない。御霊に導かれて。肉の働きであってはならない。御霊の実を結ぶように生活しなさい。肉の人ではなく、霊の人となる(1コリント2:14-3:3)。御霊の実は、愛、喜び、平和(平安)、寛容(忍耐強さ)、親切(慈愛)、善意、誠実(忠実)、柔和(謙遜)、自制(節制)(ガラテヤ5:22,23)。@クリスチャンに委ねられた働きは、互いの愛し合うこと(ヨハネ13:34)。足を洗い合うこと。A宣教すること(マタイ28:19,20)。
 
 
 
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第三主日礼拝:2013年4月21日
 
説教者 加藤信治師
 
今週の聖句
二タラントの者も進み出て言った、『ご主人様、あなたはわたしに二タラントをお預けになりましたが、ごらんのとおり、ほかに二タラントをもうけました』。主人は彼に言った、『良い忠実な僕よ、よくやった。あなたはわずかなものに忠実であったから、多くのものを管理させよう。主人と一緒に喜んでくれ』」(マタイ25:14-30)
 
題「賜物を信じて用いる」(マタイ25:14-30)
1)天国はある人が僕に財産を預けて旅に出かける話に譬えられる。神が主人で、一人一人は神から財産を任された僕である。
2)主人は3人の僕に、それぞれ力に応じて、5,2,1タラントを預けて旅に出かけた。1タラントは6000デナリ。約20年分の給与に相当する。決して少なくない金額。5タラント与った者は、すぐに商売を始めて、もう5タラント儲けた。2タラントの者は同様にもう2タラント、儲けた。1タラント与った者はそれを地面に埋めておいた。タラントはタレント(才能)の語源になった言葉。賜物。
3)旅から帰ってきた主人は3人と精算した。5あるいは2タラント与った者はそれぞれ主人から誉められ、わずかなものに忠実であったから、多くを任せようと言われた。1タラントの者は、「主人が蒔かない所から刈り取り、散らさない所からかき集める恐ろしい方だと知っていた、恐ろしさのあまり与えられたお金を地面に隠しておいた」と言った。主人は、「怠惰な僕よ。お金を銀行に預けておけばよかった。」と言われ、お金は10タラント持っている者に与えられ、家から追い出された。それを用いず、増やさなかったために神の家から追い出されることとなったタラントとは何か。
 人の持っている才能や能力も使わないと埋もれてしまう。お金や財産、持ち物はなくなっていく。自分の持っているものを何のために用いるのか。神が与えて下さった課題は力に余るほどの重いものではない。これは宝。浪費するためのものではない。生かし、豊なものにするよう、用いることが求められている。しかし普段どう見ているか。満足、不満?、感謝?。家族、配偶者、・・・与えられたもの。感謝する。主人は自分を無能力者と思い、これだけしかくれなかった。恨みに思ったか。
 神様をどのような方と見ているか。それが自分の人生をつくる。〔嫉む者、憎む者、信仰に立たない者は御国から追い出される。(ガラテヤ5:19-21、黙示録21:8)〕神を愛し、神を喜び、神に感謝し、神に近づいていくべき。天の父、主イエスは神をそういう方として紹介して下さった。神に近づく者に、神はさらに良い賜物を与えて下さる。神の御性質は、聖さ、義と正義、善(愛、博愛、憐れみ、恵み)、真実。そういうものに富む者は御国を受け継ぐタラントに富む。御霊の実(ガラテヤ5:22,23)とも言える。
 
 
 
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第四主日礼拝:2013年4月28日
 
説教者 加藤篤子師
 
今週の聖句
あなたにはなんの係(かか)わりがあるか。あなたは、わたしに従ってきなさい」(ヨハネ21:22)
 
今週の聖句
「信仰の自立」(ヨハネ22:15-22)
◇15-19節。イエス様が準備された食事を終えた時、主はペテロに話しかけられました。ペテロがイエス様を3度裏切ったことを主は知っておられました。そんなペテロの心の傷をいやすごとくイエス様はペテロに3度「わたしを愛しますか」と尋ねられました。主は私たちにも「わたしを愛するか」とくり返し尋ねて下さっています。ペテロは前には死までも従いますと傲慢な心で答えました。今度謙遜な心で「私はあなたを変わらず愛しています」と応答しました。私たちもそうお答えしたいです。
◇15-17節。失敗した者にも使命を再び与えて下さいました。主の弟子として召されたペテロでしたが、故郷に帰ったらまた漁師に戻っていました。そんなペテロに主は「わたしの羊を飼いなさい」ともう一度使命を託して下さいました。どれほど失敗しても主はもう一度あなたに使命を託して下さいます。主が下さったビジョンを思い出して回復のために今なすべきことを主に聞いてみましょう。
◇19-22節。信仰の自立。人の顔を恐れないで、人と比較しないで、自らの使命に生きましょう。
 ペテロはイエス様から最期について告げられると、ヨハネについて「この人はどうですか」と聞きました。イエス様は「あなたに何の係(かか)わりがあるか。あなたはわたしに従ってきなさい」と自分の使命に生きるようにはっきり語られました。
 神の国が広がるために主はそれぞれに賜物を下さっています。隣の芝は青く見えることがありますが、自分に与えられているものに感謝し、最善を尽くして神様のために用いていきましょう。 
 
 
 
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