説教の要約:2015年12月
 
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第一主日聖餐式礼拝:2015年12月6日
 
説教者 加藤信治師
 
今週の聖句
「ひとりのみどりごがわれわれのために生れた、ひとりの男の子がわれわれに与えられた。まつりごとはその肩にあり、その名は、『霊妙なる議士、大能の神、とこしえの父、平和の君』ととなえられる。」(イザヤ9:6)
 
題「平和の君」 ―イザヤの預言― (イザヤ9:1-7)
イザヤは、BC(紀元前)742年頃召命を受け、50年間活動をした南ユダ王国の預言者。BC734-732年頃に、北イスラエルはアッシリア帝国に攻められ、大被害を受け、BC721年に滅ぼされた。主イエスが誕生する700年前、北イスラエルの衰退と滅亡を預言したが、後の救い主の来臨をも預言し、人々に望みを与えた。アッシリアは南ユダ王国をも攻めてくるが、神はヒゼキヤ王とイザヤの祈りに応えて、奇跡的にアッシリア軍は撃退された。
 その北イスラエル王国、ゼブルン、ナフタリの地ははずかしめを受けたが、後に神はその暗黒と思われる地と民を光で照らされ、喜びを与えられることが預言された。1)士師の時代、ミデアンによって軍事的に押さえつけられ、搾取されたが、士師ギデオンの指導と信仰を通して勝利し、解放された(9:4)。 2)歩兵の靴や血にまみれた衣は悲惨な戦いや廃墟となり暗黒に沈む人々の状況を示しているが、そこにとどまるのでなく、それらは焼かれ、新しい時代の到来が預言される(9:5)。 3)一人の男の子が与えられ、それは、@霊妙なる議士、A大能の神、Bとこしえの父、C平和の君 と呼ばれる方である。
@霊妙なる議士(口語)。wonderful counselor(TEV)。不思議な助言者(新改)、驚くべき指導者(新共同)。私たちに寄り添い、悩みや苦しみを聞き、知り、負い、行くべき道を示して下さる方。イザヤはアッシリアに攻められ苦悩するヒゼキヤ王のうめきを聴き、神の御言葉を告げ、神の不思議な御業によりアッシリアは撃退された。(イザヤ36,37章)。
A大能の神。Mighty God(TEV)。力ある神(新改、新共同)。全能の神(LB)。神がイスラエルの歴史の中で大いなる力をもって勝利を与えられた。主イエスは大祭司の祈りのおいて、「わたしはすでに世に勝っている」と宣言され、十字架、死、復活、昇天、聖霊降臨に向かって行かれた。
Bとこしえの父。Eternal Father(TEV)。永遠の父(新改、新共同)。いつでも、どこででも父でおいで下さる。ガリラヤの地は貧しい者、辱められた人々の住む地と言われた。しかし主イエスはそこで働きを始めた。神を父として示し、「わたしを見たのは父を見たのだ」(ヨハネ14:9)と言われ、様々な父なる神の御業を行われた。見失われた息子が帰ってきた時だけでなく、父の許を去って行った時も、放蕩三昧をしている時も、父でおられた。
C平和の君。Prince of Peace(TEV)。ヘブル語はシャローム。公には平和、個人的には平安、安心。この平和は、戦争や争いがないという平和ではなく、苦しみや戦いの最中にも失われない、平和、平安である。主イエスは、「この世のものとは異なる平安をあなた方に残していく」と言われた(ヨハネ14:27)。使徒パウロは、「キリストは私たちの平和」(エペソ2:14)と語った。
 イザヤは「万軍の主の熱心がこれを成し遂げる」と語ったが、700年後に、主イエス・キリストがお出で下さった。
 
 
 
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第二主日礼拝:2015年12月13日
 
午前10:10〜 特別礼拝
午後1:00〜  特別集会
 
説教者 加藤カイク師(説教、マジック)
    加藤幸子師とキラちゃん(証し、腹話術)
 
今週の聖句
見よ、おとめがみごもって男の子を産むであろう。その名はインマヌエルと呼ばれるであろう』。これは、『神われらと共にいます』という意味である。」(マタイ1:23)
 
 
 
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第三主日クリスマス礼拝:2015年12月20日
 
説教者 加藤信治師
 
今週の聖句
「彼らはその星を見て、非常な喜びにあふれた。そして、家にはいって、母マリヤのそばにいる幼な子に会い、ひれ伏して拝み、また、宝の箱をあけて、黄金・乳香・没薬などの贈り物をささげた。」(マタイ2:10,11)
 
題「王なるイエスを礼拝しよう」(マタイ2:1-12)
1)イエスキリストの降誕を祝う記事の一つ。東の国から、ユダヤ人の王の誕生を知らせる星に導かれて、占星術の学者たちがやってきた。東の国はアッシリア、バビロン、ペルシャの国があった、旧約聖書に登場する大国で、イスラエルの民を脅かし、征服した国々であった。この占星術の学者たちは、星占いを仕事としていた人々で、太陽や月、星の動きによって運勢判断を行った知恵ある人々、賢者であったであろう。まことの神の支配を信じる者は占いを受け入れない。この占星術の学者たちが星に導かれて、イエスの降誕を祝いに来たことは不思議な出来事であった。異邦人の学者であったが、真の神と救い主を求めて、星の動きを観察していたところ、不思議な星を見出し、救い主を求めて遠路旅をしてエルサレムにやってきたのであろう。
2)ヘロデ王は学者たちの言葉を聞いて、自分以外にユダヤ人の王が誕生するという問いかけに不安と敵意をもちつつ、学者たちにその場所を知らせるように求めた。エルサレムの人々も不安を覚えた。神の御子の誕生は神の選民には受け入れられるものではなかった。
3)学者たちはベツレヘムに向かって旅を続けたところ、先立って進む星を見つけ、幼子の居場所を見つけて、非常な喜びで満たされた。
4)学者たちは大きな喜びを持って幼子に会い、拝んだ。恵みと平安に満たされたことであろう。高価な黄金、乳香、没薬を献げた。黄金、乳香、没薬は彼らが占いや呪術に用いていた商売道具であったという解釈もある。救い主に出会って、彼らは占いによらない真の平安と喜びを見出した。
 
 
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第四主日最終感謝礼拝:2015年12月27日
 
説教者 加藤信治師
 
今週の聖句
「あなたがたが実を豊かに結び、そしてわたしの弟子となるならば、それによって、わたしの父は栄光をお受けになるであろう。(ヨハネ15:8)
「だから、飲むにも食べるにも、また何事をするにも、すべて神の栄光のためにすべきである。」(1コリント10:31)
 
題「すべての働きを神の栄光のために」(ヨハネ15:7-8)
1)私たちが働きを進める上で、神の栄光に立ち帰り、心を向けたい。神は私たちが神の栄光を現すためにすべてのことをなすことを求めておられる。
(ヨハネ15:8、1コリント10:31,3:16,17,6:19,20)
 イエス・キリストに繋がり、豊かに実を結ぶ者とされ、主の弟子として仕える事により神の栄光を現すことができる。教会は神の宮であり、私たち一人一人の身体も聖霊の宮である。神の栄光のために用いるように召されている。
2)天地万物創造のわざに神の栄光が表れている。神に似せて人は創造された。人が罪を犯して創造時における神の形の栄光を失った。人の堕落。人間の歴史において、神は栄光をもって人に顕れ、救いのみわざを行われた。出エジプトはその大きな表れであり、律法や幕屋を通して神が民の内に住んで下さり、その型を示された。神が律法を、幕屋を、祭司を、預言者を、王を遣わし、救済の業を進められたが、人の努力によって救いは進まなかった。
 新約において、イエス・キリストが神の栄光を体現し、救いをもたらし完成される方として来られた。主イエスは十字架と復活によって人間を縛っている罪、死、悪の力から人を救い、永遠の命、御国を与えて下さる。天から聖霊を注ぎ、神の聖さにあずかり、御国の良き徳性、実に与ることができるようにして下さる。
 
 
 
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第主日礼拝:2015年月日
 
説教者 師
 
今週の聖句
 
 
 
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