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シロアム教会 礼拝説教要旨集
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 2013年10月20日 
「キリストの心」加藤豊子牧師
マタイによる福音書23章1−12節



 律法学者、ファリサイ派の人々に対する厳しい批判の言葉が記されていますが、主イエスは「群衆と弟子たちにお話になった。」(1節)とあります。十字架の苦しみが迫ってくる中にあって、そこには律法学者たちだけではなく、全ての人に向けて語られた主イエスのメッセージがあります。



 律法学者たちが重んじている律法そのものが否定されているわけではありません。主イエスご自身、「わたしが来たのは律法や預言者を廃止するためだ、と思ってはならない。廃止するためではなく、完成するためである。」(5:17)と言われました。ただ、言うだけで実行が伴わない律法学者たちの行いには見倣ってはならないと厳しく語られています。

 聖句の入った小箱を大きくしたり、衣服の房を長くしたり、宴会では上座、会堂では上席に座ることを望むという彼らの姿は、自分の敬虔さを人に見せ、また人からの賞賛を受けることに心が奪われている姿です。



 「あなたがたの教師はキリスト一人だけである。」(10節) 主イエスは、自分を低くして仕えるものとしてこの世に来られました。律法を守ることのできない、罪人扱いされていたような人々、交わりから疎外されていたような人々を食事に招き、友となり、すべて重荷を負う者はわたしのもとにきなさいと招いてくださいました。

 キリストの心を忘れないように、キリストから目を離すことなく歩む者でありたいと願います。
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