シロアム教会 礼拝説教要旨集 |
2025年1月 | 5日 | 12日 | 19日 | 26日 | 目次に戻る |
2025年1月12日 |
「真理を知る」加藤豊子牧師 ヨハネの手紙一 2章18−25節 |
◇ 「反キリストが来ると、あなたがたがかねて聞いていたとおり、今や多くの反キリストが現れています。」(18節) 多くの反キリストが現れている。…教会が誕生してまだ100年が過ぎていない頃のことです。反キリストとは、キリストと対立する者、またはキリストの代わりだと主張する偽キリストのことです。そうした者たちの登場は、現代においてもみられることです。 ◇ ヨハネの教会の中に起こった問題…それは教会の中に偽りの教えが入り込んできたということです。その教えは、人の子として生まれこの世に来てくださった、神の子イエス・キリストを否定するというものでした。「彼らはわたしたちから去って行った…」とありますので、偽りの教えを信じる人たちが教会から去って行ったのだとわかります。かつては仲間、神の家族として共に礼拝をささげ聖餐に与っていた人たちの一部が去って行ったということは、大きな痛みを覚える出来事だったのではないでしょうか。 ◇ 教会が正しい伝統を受けついているかどうか、それは基本信条、毎週礼拝で告白する使徒信条を信じ、大切にしているかどうかにかかっています。 ◇ 「…だから、教えられたとおり、御子の内にとどまりなさい。」(27節) ヨハネの手紙には「とどまる」という言葉が11回も出てきます。偽りの教えに惑わされ、教会の混乱、分裂に動揺する信徒たちに「キリストにとどまるように」と呼びかけられています。キリストにとどまる…それはまた教会にとどまることでもあります。礼拝を通して聖書の言葉を聞き、聖霊の導きの中でそのみ言葉を正しく受け止めていくときに、わたしたちはキリストの弟子として育てられていくのです。 |
2025年1月5日 |
「光の中に」加藤豊子牧師 ヨハネの手紙一2章7−17節 |
◇ 「愛する者たち、わたしがあなたがたに書いているのは、新しい掟ではなく、あなたがたが初めから受けていた古い掟です。」(7節) 「新しい掟」については、ヨハネによる福音書の中で主イエス・キリストご自身が次のように語っておられます。 「あなたがたに新しい掟を与える。互いに愛し合いなさい。わたしがあなたがたを愛したように、あなたがたも互いに愛し合いなさい。」 愛についての戒めは、旧約聖書にすでに示されています。「自分自身を愛するように隣人を愛しなさい。」(レビ記19:18) しかし主イエスは新しい掟として「互いに愛し合いなさい」ということを言われました。 ◇ どこが新しいのか…それは「わたしがあなたがたを愛したように」という言葉が付け加えられているところにあります。主イエスが人々を愛されたようにということが、求められているのです。主イエスはすべての人々を愛されました。取税人、罪人と呼ばれ、当時のユダヤの社会の中では神に受け入れられるに値しないと思われていた人々をも愛されたのです。十字架の上では「父よ彼らをおゆるしください。」ととりなしの祈りをささげられました。 ◇ イエス様のように他者を愛し、赦すこと、これはわたしたちには大変難しいことであります。わたしたちは愛するよりも、傷つけることの方がはるかに多いのです。 ◇ 12節においては「子たちよ」とすべてのキリスト者に対して「イエスの名によって あなたがたの罪が赦されているからである。」と呼びかけられています。「闇が去って、すでにまことの光が輝いているからです。」(8節)わたしたちは主イエスと共に、光の中を歩むようにと招かれています。 |