シロアム教会 礼拝説教要旨集 |
2025年4月 | 6日 | 13日 | 20日 | 27日 | 目次に戻る |
2025年4月13日 |
「出会い」加藤豊子牧師 ルカによる福音書5章1−11節 |
◇ 4月は新たな出会いのときです。今までどんな場面で誰と出会ってきたか…わたしたちの人生は、そうした出会いの積み重ねではないでしょうか。ここは、ガリラヤ湖畔で、主イエスがペトロに出会い、弟子とされたという場面です。 ◇ 主イエスがガリラヤ湖畔に立っておられると、神の言葉を聞こうとして、群衆が押し寄せてきました。イエス様はペトロの舟に乗って岸から少し漕ぎ出すように頼まれ、舟の中からお話をされました。ペトロは漁を終えて、舟から上がり網を繕っていたところでした。しかも何の収穫もなかったという漁の後で、どんなにか疲れていただろうと思いますが、主イエスの頼みに応えて舟を出しました。 ◇ そしてお話が終わると主イエスは「沖に漕ぎ出して網を降ろし、漁をしなさい。」とペトロに言われたのです。ベテラン漁師の常識では、この昼間に漁をすることは全く意味のないことに思えたでしょう。しかし、イエス様あなたのお言葉ですからと言って、ペトロは言う通りにしました。すると、おびただしい魚がかかり、網が破れそうになったという驚くべき展開になりました。 ◇ ペトロは主イエスの足元にひれ伏して「主よわたしから離れてください。わたしは罪深い者なのです」と言いました。聖なるものに触れた、聖なるお方に出会った。そのお方の前にただひれ伏して「わたしは罪深い者です」と告白するしかない、そのような主なる神に出会ったときだったのではないでしょうか。 ◇ 「恐れることはない、今から後、あなたは人間をとる漁師になる。」主イエスは先ず、恐れることはないと言って、ペトロを励まされました。そして人々を救いへと導く、主イエスの弟子となるという、新しい使命を与えられたのです。 |
2025年4月6日 |
「力ある言葉」加藤豊子牧師 ルカによる福音書4章31−37節 |
◇ 「イエスはガリラヤの町カファルナウムに下って…」とあります。ナザレの町から北に40キロ位行ったところ、ガリラヤ湖畔にカファルナウムという町はあります。交通の要所でもあり、大きな町です。イエス様はカファルナウムでも、いつものように安息日には会堂に入り、聖書の朗読とお話をされました。 ◇ 「人々はその教えに非常に驚いた。その言葉には権威があったからである。」(32節) ラビと呼ばれる宗教指導者、律法学者たちは非常に熱心に律法を学び、人々に教える役割を担っていました。そうした律法の専門家たちの教えとは違う。イエス様の教えにはその言葉に力、権威があることに人々は気付かされ、驚きました。 ◇ 権威という言葉には、支配する力という意味もあります。わたしたちの周りには様々な組織がありますが、そのトップの座に着いた者が権威を振りかざしまた自分のためにその力を使うならば、多大な被害を周りに及ぼすことになります。イエス様の権威とは、上を目指して努力して手に入れるようなものではありません。イエス様が洗礼を受けられたとき、「あなたはわたしの愛する子、わたしの心に適う者」と天からの声が聞こえました。イエス様の存在そのものに神の子であるという権威があり、その力は神様の御心を行うために与えられたものなのです。 ◇ イエス様は権威と力ある言葉をもって、悪の力に囚われ苦しむ者を解放してくださいました。ここに、捕らわれている人に自由と解放を与えてくださる救い主の姿が示されています。 |